ランサーズ【4484】のIPO抽選申込どうする?
作成:2019/11/14 更新:2019/12/18
目次
ランサーズ IPOの紹介
(※2019/12/18更新)
コード | 4484 |
---|---|
会社名 |
ランサーズ(株) |
市場 |
マザーズ |
事業内容 |
フリーランス向けの |
公募売出 価格 |
730円 ※仮条件の上限 |
上場日 |
2019/12/16 |
初値 12/16 |
842円 +15.34% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
ランサーズ の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2019/11/29(金)~12/05(木)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
8,438,000株
(内訳)
公募: 2,270,000
引受人の買い取り引受による売り出し: 5,067,400
オーバーアロットメントによる売り出し: 1,100,600
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2019/12/18更新)
想定発行価格 900円
仮条件の価格(11/26) 660~730円
ランサーズの強み
※独自の見解などを含みます。
- ランサーの信頼性を可視化
※実名、顔写真の入力を推奨
※一定の基準をクリアしたランサーを「信頼ランサー」として認定
※独自のアルゴリズムでスコアの高いランサーをクライアントに候補者として表示 - 適正な依頼と適正なランサーとの効率的なマッチングができる
※AIが依頼内容に応じた適正な価格を査定し識別ラベル付与
※ニーズに合致したランサーが上位表示
※成約率向上、依頼金額増加にも役立つ - ランサーを増加・定着させる仕組み
※フリーランスの福利厚生提供、法務、経理などの管理業務をサポート
※全国14拠点にランサー向けのコミュニティ拠点
フリーランス同士のコミュニティ、教育機会提供、チーム単位での受注
※年1回ランサーを表彰するイベントでやる気向上
※クライアントは仕事を依頼する側のこと
※ランサーは仕事を引き受ける側のこと
<管理人コメント>
売上の内訳を知りたかったのですが、セグメントは1つのみで詳細はよくわかりませんでした。
運営サイトは以下の通り。
◆ランサーズ
https://www.lancers.jp/
クライアントがフリーランスに直接発注する他、ランサーズグループのエージェントが介在しマッチングを成立させるサービスもあり。
個人的にはTVでまだ見た記憶はないです。(^_^;
直近の決算状況と業績の推移
※2008/04設立。2012/05ランサーズ㈱に商号変更。
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。
2018/03 2019/03 2019/09
(第2四半期)売上高
(百万円)1911 2522 1548 経常利益
(百万円)△ 352 △ 94 △ 218 当期純利益
(百万円)△ 354 △ 18 △ 226 1株当たり
配当額(円)- - - 1株当たり
当期純利益(円)△ 39 △ 2 △ 22 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/03 2019/03 2019/09
(第2四半期)売上高の
前年同期比- 31.97% -38.62% 経常利益の
前年同期比- -73.30% 131.91%
以下、単体決算
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 売上高
(百万円)572 1336 1859 1342 2000 経常利益
(百万円)△ 311 △ 274 △ 227 △ 287 △ 88 当期純利益
(百万円)△ 134 △ 276 △ 230 △ 296 △ 91 1株当たり
配当額(円)- - - - - 1株当たり
当期純利益(円)△ 3484 △ 3071 △ 2561 △ 33 △ 10 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 売上高の
前年同期比- 133.57% 39.15% -27.81% 49.03% 経常利益の
前年同期比- -11.90% -17.15% 26.43% -69.34%
<管理人コメント>
売上は単体で2018/03期に減少しているのが気になりますが、 2018/04クロシードデジタル㈱の合弁解消、2018/06クオント㈱の譲渡などは影響しているでしょうか?説明が無いのでよくわかりません。
とりあえず全体としては売上は拡大傾向であり、 連結では直近での伸びは大きくなっています。
連結子会社の事業が好調なのでしょうか。
経常利益は赤字の状況が続いております。 縮小傾向になってきたかと思いきや、2020/03期(2019/09時点)では赤字幅が拡大しています。 会社としては先行投資として認識しており、人件費、広告宣伝による費用が影響しているようです。
2020/03期の第1四半期に広告宣伝による大規模プロモーションを実施しておりそれが赤字幅拡大要因になっていそうです。 また2020/03期の第4四半期にも大規模プロモーションを実施しているため赤字幅は拡大する見込みになっているそうです。
・連結子会社の詳細
設立/子会社化 | 会社名 | 所在地 | 事業内容 |
2017/11 | パラフト株式会社 | 東京都 | フリーランス向けマッチング事業、インターネット広告事業 |
2015/12 | Lancers Philippine Crowdsourcing Inc. | フィリピン | - |
※Lancers Philippine Crowdsourcing Inc. は現在、清算手続き中
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 2,010百万円
第三者割り当て増資の手取概算上限 495百万円
広告宣伝 704百万円
※サービス認知度向上、顧客基盤拡大
人件費 396百万円
※人材基盤拡張
外注費 17百万円
※システム性能を高めサービス拡充
オフィス移転費用 320百万円
※グループ企業のオフィスを1ヶ所に集約
借入金の返済 1,060百万円
残高 8百万円
※残額は各事業の運転資金の一部として充当予定
ランサーズ の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 大企業に対する積極的な社外人材活用の啓蒙・販売
※フリーランスを活用していない大企業
※Lancers Enterpriseの販売 - 直接雇用も含めた雇用
- 人材管理領域におけるサービスの提供
- スコアリングを活用した周辺事業への進出
- M&Aの活用
※サービスやユーザーの獲得 - 海外市場への展開
<管理人コメント>
以下は、仕事を実際に発注したクライアント数量の推移を示すものです。
今のところ拡大傾向は維持されており、鈍化する様子はまだありません。
以下はクライアント単価の推移になります。
拡大傾向で直近では伸びが大きくなっています。
単価の伸びが大きいのでクライアントが発注する仕事量が増えているということでしょう。使い慣れて信頼性が確認されれば継続した仕事の発注が期待できると思いますので、クライアント数よりもこちらの伸びはとても重要かもしれません。
公表資料には「海外市場への展開に積極的に取り組んでまいります」とありましたが、フィリピンの連結子会社は現在、「清算手続き中」となっており、今のところは具体的な見通しは確認できません。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 秋好陽介 代表取締役 56.79% 180日間 グロービス4号ファンド
投資事業有限責任組合8.97% 全て売出し KDDI株式会社 5.41% 全て売出し 以下続きを開く/閉じる Globis Fund Ⅳ, L.P. 5.24% 全て売出し パーソルホールディングス
株式会社4.90% 180日間 GMO VenturePartners
3 投資事業有限責任組合2.78% 全て売出し 株式会社新生銀行 2.10% 180日間 AT-I投資事業有限責任組合 1.08% 全て売出し 山田 勝 子会社の代表取締役 0.88% 180日間
保有分売出
(44.44%)パーソルキャリア
株式会社0.86% 全て売出し 後藤 信彦 取締役 0.78% 180日間 石山 正之 子会社の代表取締役 0.72% 180日間 齋藤 貢基 子会社の代表取締役 0.72% 保有分売出
(54.55%) ※Y曽根 秀晶 取締役 0.69% 180日間 根岸 泰之 従業員 0.64% 180日間 上記合計 92.56%
※上記以下は省略しています。
180日のロックアップ期間:2020/06/12
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
※Y 残りは新株予約権。180日間ロックアップ?「その他40名」の明記有りですがはっきりと分からず
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 グロービス4号ファンド
投資事業有限責任組合1371300 8.97% 秋好 陽介 1112000 7.27% KDDI株式会社 827500 5.41% 以下続きを開く/閉じる Globis Fund Ⅳ, L.P. 801400 5.24% GMO VenturePartners
3 投資事業有限責任組合424800 2.78% AT-I投資事業有限責任組合 165400 1.08% パーソルキャリア
株式会社132300 0.86% 株式会社コロプラ 82700 0.54% 山田 勝 60000 0.39% 齋藤 貢基 60000 0.39% 株式会社オプト
ホールディング30000 0.20% 合計 5067400 33.13%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
働き方改革でフリーランスとしての働き方が選択肢として注目されています。人手不足の企業にとっても仕事や時間で区切った外注はとてもメリットのあるものです。
業績は拡大傾向でクライアント単価も上昇しているということで、フリーランスの活用が高まっているのを感じますので今後の成長拡大に期待したい会社です。
競合他社としてすぐ思い浮かんだのが2014/12に上場済みのクラウドワークスです。
・2016年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3900 | クラウドワークス | 12/12 | 2,127,500 | 760 | 1316 | 73.16% |
初値は大きく上昇しており、それなりに人気の高さは確認できるものです。
現在の株価チャートも見ておきます。
上場後に300円台の下落から、2500円までの急騰と値動きの荒い展開となっていますが、現在は初値を少し下回る展開で微妙です。
ちなみに決算の方ですが、売上は拡大傾向で、経常利益は2018/09期に黒字化し、拡大傾向にはなっています。
ただし2019/11/14に公表された資料によると、来期2020/09期は、投資拡大により営業利益が-500~-1000百万円となっており、ネガティブな反応が感じられます。(※11/14時点)
ここに来ての投資拡大は、ランサーズが上場することも影響しているでしょうか。
両社とも売上は拡大傾向で成長市場だとは思いますが、市場の拡大余力やシェア争いなどはちょっと気になりました。
ロックアップはしっかりしていますので特に問題はなし。
ベンチャーキャピタルによる売出しはちょっと気になります。
全体としての割合はある程度限定的で株主が分散しているものの、その多くが保有分の全てを売り出しにしています。
ベンチャーキャピタルは成長しきったところで上場し、利益確定の売却を行いますがその意志は明確だと思います。
個人的にはフィリピンの子会社清算がかなり気になっていますが、海外市場への展開は一旦、見切りを付けたので成長見通しにもメドをつけちゃったのかなと思ったりはしますがどうでしょうか。
とりあえず初値の抑制要因として気になります。
マザーズ市場としては公開株数は、かなり多いので初値抑制要因として気になります。
過去にマザーズで同程度の公開株数だったものを確認してみます。
※事例が少ないので幅をもたせています。
・2019年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4443 | Sansan | 06/19 | 8,636,500 | 4,500 | 4,760 | 5.78% |
4599 | ステムリム | 08/09 | 9,660,000 | 1,000 | 930 | -7.00% |
4448 | Chatwork | 09/24 | 9,775,000 | 1600 | 1480 | -7.50% |
4477 | BASE | 10/25 | 8,311,500 | 1300 | 1210 | -6.92% |
・2018年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
7806 | MTG | 07/05 | 7,935,000 | 5800 | 7050 | 21.54% |
・2015年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4592 | サンバイオ | 04/08 | 7,475,000 | 2000 | 1710 | -14.50% |
さすがにこのくらいの公開株数だと初値は抑制される傾向にあり、公募割れも多く存在しています。
業績としては売上は拡大傾向で広告宣伝などの先行投資がなければ黒字化しやすい構造なので赤字上場であることにはそれほど問題を感じませんが、ベンチャーキャピタルによる売出しがあることもあって、成長余力や競合との消耗戦にならないかはとても気になりました。
顔写真や実名、AIなどクラウドワークスとの差別化なども少し感じられたものの、なかなか特別な優位性を見出すのは難しかったです。
※ランサーにとっては写真を雇用主以外に一般公開するのはデメリットでもあると思います。
何より公開株数がとても多いので初値の大きな上昇は見込みにくいです。場合によっては公募割れも想定しておいた方がいいのかも知れません。
とりあえず公開株数が多いこともあって初値予想をするのは困難なので仮条件の価格や最終的な売り出し価格を確認した上で慎重に投資は検討したいところです。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 大和証券 |
引受 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
引受 | 楽天証券 |
引受 | SMBC日興証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | マネックス証券 |
引受 | 松井証券 |
引受 | 岩井コスモ証券 |
ネット証券で平等抽選であるマネックス証券などは忘れずに申込みしておくことをオススメします。
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