メドレー【4480】のIPO抽選申込どうする?
作成:2019/11/13 更新:2019/12/14
目次
メドレー IPOの紹介
(※2019/12/14更新)
コード | 4480 |
---|---|
会社名 |
(株)メドレー |
市場 |
マザーズ |
事業内容 |
医療ヘルスケア領域の人材採用サイト |
公募売出 価格 |
1300円 ※仮条件の上限 |
上場日 |
2019/12/12 |
初値 12/12 |
1270円 -2.31% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
メドレー の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2019/11/27(水)~12/03(火)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
15,824,000株
(内訳)
公募(新株式発行): 1,530,000
公募(自己株式の処分): 1,000,000
引受人の買い取り引受による売り出し: 11,230,000
オーバーアロットメントによる売り出し: 2,064,000
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
想定発行価格 1280円
仮条件の価格(11/26) 1280~1300円
メドレーの強み
※独自の見解などを含みます。
- インターネット上で採用を完結できる
※採用に係るコスト削減 - 採用時の成果報酬を低く設定
※一般的に年収の20~35%が多い中、2~13%と低水準。
※売上が小さい小規模事業者が利用しやすい - 幅広い職種の従事者会員を有する
※医師・看護師・薬剤師以外の残り約7割の人数を占める職種は参入が多くなかった
※累計登録会員数は53.3万人。2019/09末時点 - ダイレクトリクルーティング機能
※事業者が求職者にスカウトメッセージが送信できる
※中小規模の事業者にとって事業者による積極的な採用活動が人材確保で重要 - ジョブメドレーで獲得した顧客基盤
※17.5万事業所に向けたアプローチ
<管理人コメント>
以下は2018/12期の売上高に対する各事業別の内訳です。
8割以上が「ジョブメドレー」の運営による人材採用事業となっています。
医療プラットフォーム事業、新規開発サービス(介護のほんね等)がありますが、それぞれ黒字化はまだ出来ていないようです。
◆ジョブメドレー
https://job-medley.com/
サイトで職業のカテゴリーを確認してみると「医科」、「歯科」、「介護」、「保育」、「リハビリ/代替医療」、「ヘルスケア/美容」が確認できました。さらに職種別で細分化されており、トップページでは55種類のものが確認できました。
マッサージ、美容関連のほか、美容師・理容師なども確認できました。
医療・ヘルスケア領域だけでなく、思った以上に幅広い人材採用のプラットフォームになっているのが確認できます。
医療プラットフォーム事業には以下のようなものがあります。
◆クラウド診療支援システム
・CLINICS予約
・CLINICSオンライン診療
・CLINICSカルテ
予約~カルテ~会計~レセプトまでの診療業務システムを統合したもので診療業務を効率化するものです。
スマホアプリもあり、外出先からかかりつけの先生に診療してもらうことができるようです。
以下は、googlePLAYの評価です。
その他の事業としては「介護のほんね」というものがあります。
◆介護のほんね
https://www.kaigonohonne.com/
医療に強い介護施設・老人ホームの情報を掲載しているサイトで、口コミが投稿できるようになっているようです。
直近の決算状況と業績の推移
※2009/06設立。
クリック>>業績データを開く/閉じる
2014/12 2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/09
(第3四半期)売上高
(百万円)116 243 729 1712 2933 3675 経常利益
(百万円)△ 16 △ 342 △ 429 38 △ 88 458 当期純利益
(百万円)△ 16 △ 372 △ 449 36 △ 154 △ 38 1株当たり
配当額(円)- - - - - - 1株当たり
当期純利益(円)△ 18602 △ 18 △ 19 1 △ 6 △ 1 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2014/12 2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/09
(第3四半期)売上高の
前年同期比- 109.48% 200.00% 134.84% 71.32% 25.30% 経常利益の
前年同期比- 2037.50% 25.44% -108.86% -331.58% -620.45%
<管理人コメント>
※2019/09時点のみ連結会計内容になります。
売上は右肩上がりで拡大傾向です。
経常利益は赤字の状況から2019/09時点では黒字化し大きく伸びています。
2019/09時点の純利益がマイナスとなっていますが、 連結子会社である㈱NaClメディカルに係るのれんの減損損失約494百万円を計上しているそうです。
・連結子会社の詳細
子会社化 | 会社名 | 所在地 | 事業内容 |
2019/03 | 株式会社NaClメディカル | 島根県 | 医療プラットフォーム事業 |
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 3,213百万円
ソフトウェア開発 242百万円
※人材プラットフォーム事業に係るもの
広告費増額分 829百万円
※人材プラットフォーム事業における応募者獲得のため
人件費増加分 320百万円
※キャリアサポート人員
広告費、販促費増加分 161百万円
※医療プラットフォーム事業
地代家賃増加分 206百万円
※人員拡大に伴うもの
採用費用 168百万円
※人員拡大に伴うもの
残高 784百万円
※残額は誤差吸収のため明細の合計とは少しズレています。
※人材プラットフォーム事業における応募者獲得のための広告費増加分などに充当予定
メドレー の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 知名度向上による利用者拡大
※広告宣伝、上場効果 - 医療プラットフォーム事業の展開拡大
※様々なSaasを自社サービス、他社連携して提供していく
※医療業界においてはオンプレミス型のシステムが未だに多く利用されている状況でクラウド型への移行余地が大きい - 医療情報提供など患者向けサービスの提供
※個人の健康保持増進、家族の健康状態把握するためのデバイスサービス市場規模は2020に1.1兆円に達することが予想 - 新規事業開発
※2018/12期「介護のほんね」サイトリニューアル - 他社業務提携、M&A
※2018/11よりMEDLEY DRIVEプロジェクトの推進。プロダクト開発支援、マーケティング支援、コンプライアンス体制構築支援など
※第1号案件 2019/03㈱NaClメディカルを子会社化
<管理人コメント>
以下、2019/09時点の売上高に対する各事業の内訳です。
新規開発サービスの売上割合が拡大しています。
昨期末の売上と比較してみると、3つの事業全てで昨期末の売上をすでに上回っておりとても好調そうです。
まだ黒字化に至っていない「医療プラットフォーム事業」と「新規開発サービス」ですが、売上は拡大傾向にありますので今後の成長に期待したいところでしょうか。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 瀧口 浩平 代表取締役 21.76% 180日間
保有分売出
(2.85%)豊田 剛一郎 代表取締役 14.01% 180日間
保有分売出
(4.42%)グリー株式会社 6.50% 全て売出し 以下続きを開く/閉じる MSIVC2012V 投資事業
有限責任組合4.94% 全て売出し インキュベイトファンド
1号投資事業有限責任組合4.84% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.00%)山田 進太郎 2.77% 90日間、1.5倍除く 白崎 杏輔 2.77% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(33.34%)イーストベンチャーズ
投資事業有限責任組合2.77% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.00%)ニッセイ・キャピタル6号
投資事業有限責任組合2.77% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.00%)日本生命保険相互会社 2.63% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.00%)Pegasus Wings Group
Limited2.28% 全て売出し グロービス5号ファンド
投資事業有限責任組合2.22% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.01%)河原 亮 取締役 1.92% 180日間
保有分売出
(17.26%)株式会社SMBC信託銀行 ※A 1.88% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.00%)髙野 秀敏 取締役 1.59% 180日間
保有分売出
(10.00%)株式会社
ワングローブキャピタル※B 1.53% 180日間 石崎 洋輔 取締役 1.48% 180日間
保有分売出
(1.87%)平山 宗介 取締役 1.45% 180日間 水野 達生 1.18% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(45.00%)島 佑介 従業員 1.13% 180日間
保有分売出
(20.37%)葉室 賴廣 1.04% 90日間、1.5倍除く 加藤 恭輔 従業員 1.01% 180日間
保有分売出
(14.16%)本田 謙 0.98% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(40.00%)Globis Fund V, L. P. 0.94% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.02%)柳内 圭雄 0.90% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(45.00%)来田 誠 従業員 0.90% 180日間
保有分売出
(30.89%)田丸 雄太 取締役 0.87% 180日間
保有分売出
(8.73%)グローバル・ブレイン6号
投資事業有限責任組合0.83% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(90.02%)ドコモ・イノベーション
ファンド投資事業組合0.83% 全て売出し 上記合計 90.72%
※上記以下は省略しています。
※A 未来創生投資事業有限責任組合委員が委託した信託財産。 ※B 代表取締役により議決権の過半数が所有されている会社
180日のロックアップ期間:2020/06/08
90日のロックアップ期間:2020/03/10
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 グリー株式会社 1880000 6.50% MSIVC2012V 投資事業
有限責任組合1427000 4.94% インキュベイトファンド
1号投資事業有限責任組合1260000 4.36% 以下続きを開く/閉じる イーストベンチャーズ
投資事業有限責任組合720000 2.49% ニッセイ・キャピタル6号
投資事業有限責任組合720000 2.49% 日本生命保険相互会社 684000 2.37% Pegasus Wings Group Limited 660000 2.28% グロービス5号ファンド
投資事業有限責任組合577400 2.00% 株式会社SMBC信託銀行 489600 1.69% 白崎 杏輔 266700 0.92% Globis Fund V, L. P. 245300 0.85% ドコモ・イノベーション
ファンド投資事業組合240000 0.83% グローバル・ブレイン6号
投資事業有限責任組合216400 0.75% 提橋 正博 180000 0.62% 瀧口 浩平 179000 0.62% 豊田 剛一郎 179000 0.62% イーストベンチャーズ2号
投資事業有限責任組合153000 0.53% 水野 達生 153000 0.53% 柳内 圭雄 117000 0.40% 本田 謙 113600 0.39% 河原 亮 95900 0.33% 岡本 暁 90000 0.31% 前田 一成 90000 0.31% 来田 誠 80000 0.28% 島 佑介 66600 0.23% カイゲンファーマ
株式会社48600 0.17% 髙野 秀敏 46000 0.16% 加藤 恭輔 41500 0.14% 沖山 翔 36000 0.12% ニッセイ・キャピタル
株式会社36000 0.12% 寺町 健 27000 0.09% 田丸 雄太 22000 0.08% 田 真茂 19800 0.07% 福田 就介 18000 0.06% 姜 昌勲 16200 0.06% 古畑 輝英 10500 0.04% 藤田 健太 9900 0.03% 石崎 洋輔 8000 0.03% 杉野 弘和 7000 0.02% 合計 11230000 38.85%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
医療、保育、介護などの専門的な資格やスキルが必要な人材は人手不足などで社会問題です。一部の職業では退職後職についていないなど潜在的な人材が存在するとも言われていたりします。
低コストで事業者側から積極的にアプローチできるシステムは価値があると思います。小規模事業者や幅広い分野で役に立つ可能性はあると思いますので今後の成長に期待したい会社です。
人材採用事業以外はまだ収益化の見通しが立っていませんのでよくわかりませんが、これから必要とされているものではありますのでシェア拡大と収益化に期待したいものです。
ロックアップはしっかりしていますので特に問題はなし。
ベンチャーキャピタルによる売出しはちょっと気になります。
多くのベンチャーキャピタルによって分散保有されていますが、そのほとんどが9割以上の売出しとなっており、利益確定の意思は明確になっています。
ベンチャーキャピタルというのは、成長しきったところで上場するため今後の成長余力の見極めが大事になってきます。
もちろんベンチャーキャピタルによる売出しでも上場後に大きく株価が上昇したものも存在しますが、ベンチャーキャピタル以外の株主も売出しに多く参加しており、全体の売出し割合(38.85%)も高くなっていますので余計に気になります。
一応、初値の抑制要因として注目しておきたいものです。
マザーズ市場としては公開株数は、かなり多いので初値抑制要因として気になります。
過去にマザーズで同程度の公開株数だったものを確認してみます。
※事例が少ないので幅をもたせています。
・2018年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4384 | ラクスル | 05/31 | 12,592,000 | 1500 | 2734 | 82.27% |
・2017年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4597 | ソレイジア・ファーマ | 03/24 | 22,353,100 | 185 | 234 | 26.49% |
・2016年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6532 | ベイカレント・コンサルティング | 09/02 | 13,489,900 | 2100 | 1963 | -6.52% |
・2015年で同程度の公開株数だったマザーズ柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4594 | グリーンペプタイド | 10/22 | 14,435,800 | 450 | 414 | -8.00% |
成長株市場といえど、さすがにこのくらいの公開株数だと初値は抑制される傾向にあり、公募割れも存在します。
ただしラクスルのように意外と大きく上昇した事例もあります。
業績はとても堅調で人気のIT、人材関連です。とはいえベンチャーキャピタルによる売出しと公開株数の多さは初値抑制要因になりえるので初値へはあまり期待しない方がいいかもしれません。
このくらいの公開株数だと需給予想は困難なため、まずは仮条件の価格がどうなるか待ちたいところです。そして最終的な売り出し価格がどうなるかで慎重に検討したいものだと思います。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 大和証券 |
主幹事 | みずほ証券 |
主幹事 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
引受 | クレディ・スイス証券 |
このページを見た人のアンケート
このページを見た人の初値予想
結果を見ないで自分で予想するのが大事じゃ。
口コミ評価など
<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
★この記事を読んだ方はシェア/ブックマークで応援お願いします。
スポンサードリンク
お役立ち関連記事
ついでに読みたい
- スポーツフィールド【7080】のIPO抽選申込どうする?
- AI inside【4488】のIPO抽選申込どうする?
- WDBココ【7079】のIPO抽選申込どうする?
- global bridge HOLDINGS【6557】のIPO抽選申込どうする?
- カクヤス【7686】のIPO抽選申込どうする?
- スペースマーケット【4487】のIPO抽選申込どうする?
- INCLUSIVE【7078】のIPO抽選申込どうする?
- SREホールディングス【2980】のIPO抽選申込どうする?
- ランディックス【2981】のIPO抽選申込どうする?
- JTOWER【4485】のIPO抽選申込どうする?
IPO2019年12月IPO2019年12月