ウイルテック【7087】のIPO抽選申込どうする?
作成:2020/02/06 更新:2020/09/17
目次
ウイルテック IPOの紹介
(※2020/09/17更新)
コード | 7087 |
---|---|
会社名 |
(株)ウイルテック |
市場 |
東証2部 |
事業内容 |
製造、機電系技術者、建設系技術者の派遣。 |
上場日 |
2020/03/02 |
公募売出 価格 |
1200円 ※仮条件の上限 |
初値 03/06 |
1200円 +-0% |
<管理人コメント>
細かい話ですが、社名の「ウイルテック」は「イ」が小書きではなく普通の大きさになっていますね。ロゴが「willtec」となっていますので小書きの方で「ウィルテック」と読んでいいのだろうなとは思います。 キヤノン、キユーピーなど、小書きを使わないことはよくありますね。昔は会社の登記で小書きは使えなかったとか、見栄えを考慮してなどの諸説があります。
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
ウイルテック の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/02/19(水)~02/26(水)まで
IPOの申し込み期間は約8日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
2,056,600株
(内訳)
公募: 888,500
引受人の買い取り引受による売り出し: 900,000
オーバーアロットメントによる売り出し: 268100
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2020/09/17更新)
想定発行価格 1280円
仮条件の価格(02/18) 1,100~1,200円
ウイルテックの強み
※独自の見解などを含みます。
- 効率的に人材確保する採用システム
※24時間対応の採用システム
※365日対応のコールセンター受付
※Web面接 - キャリアコンサルタント配置による定着率向上
- 自社運営の採用サイト
※「ザ・工場の仕事」 - ものづくりを中心とした技術力
<管理人コメント>
2019/03期の売上に対する各事業の内訳は以下の通り。
マニュファクチャリングサポート事業はメーカーなど製造業関連の事業で人材派遣、製造請負、修理サービス等が約7割を占めます。
コンストラクションサポート事業は、建設業関連の事業で人材派遣を行う事業です。
EMS事業は、電子機器の受注生産や電子部品の卸をおこなう事業です。
その他の事業の割合は極わずかですが、障害者支援事業、畜産業、海外における人材、教育コンサルティングをおこなう事業です。
多様な事業をおこなっているようですが、基本的に人材派遣と製造請負などが主な事業になっているようですね。
自社運営の採用サイトがこちら
◆ザ・工場の仕事
https://willtec.work/
わかりやすいサイト名となっていますが、各種業種について採用情報が掲載されています。
直近の決算状況と業績の推移
※1992年㈱アイピーエヌ設立。2004/10ウイルテック㈱に商号変更。
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。
2018/03 2019/03 2019/09(第2四半期) 売上高
(百万円)20002 22900 12251 経常利益
(百万円)994 940 628 当期純利益
(百万円)747 650 414 1株当たり
配当額(円)- - - 1株当たり
当期純利益(円)157 127 80 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/03 2019/03 2019/09(第2四半期) 売上高の
前年同期比- 14.49% -46.50% 経常利益の
前年同期比- -5.43% -33.19%
以下、単体決算
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 売上高
(百万円)8113 9761 10337 11428 16022 経常利益
(百万円)285 392 411 500 627 当期純利益
(百万円)225 101 107 458 430 1株当たり
配当額(円)32 47 67 71 140 1株当たり
当期純利益(円)238 107 113 96 84 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 売上高の
前年同期比- 20.31% 5.90% 10.55% 40.20% 経常利益の
前年同期比- 37.54% 4.85% 21.65% 25.40%
<管理人コメント>
単体と連結で売上の差が大きいのでわかりずらいですが、とりあえず売上は拡大傾向でになっているのかなと思います。
単体で見ると2019/03期に売上の伸びが大きくなっているのが確認できますので直近の業績は良いのかなと思いました。
経常利益は全体として拡大傾向ですが直近では横ばいでしょうか。
・連結子会社の詳細
設立/子会社化 | 会社名 | 所在地 | 事業内容 |
2005/03 | 株式会社ワット・コンサルティング | 東京都 | コンストラクションサポート事業 |
2014/10 | デバイス販売テクノ株式会社 | 東京都 | EMS事業 |
2004/10 | 株式会社ウイルハーツ | 大阪市 | その他(障がい者支援事業) |
2009/04 | 株式会社宮崎ウイルファーム | 宮崎県 | その他(畜産業) |
2018/02 | WILLTEC VIETNAM Co.,Ltd. | ベトナム | その他(海外事業) |
2018/06 | WILLTEC MYANMAR Co.,Ltd. | ミャンマー | その他(海外事業) |
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 1,031,797千円
子会社の設備投資のため貸付 578,000千円
※デバイス販売テクノ㈱須賀川工場移設(または増設)、機械装置に関わるもの
システム更新 227,000千円
※人事給与、その他システム
ロボット関連 34,000千円
※マニュファクチャリングサポート事業の機電系技術者派遣事業のロボット関連
採用費用など 131,000千円
残高 61,797 円
※残額は借入金の返済
ウイルテック の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 新規顧客開拓
- 新規受託案件の開拓
- 修理サービス事業のサービス領域、地域拡大
- 自社での商品開発
- 新規事業の開発
※海外事業など今まで進出していなかった事業領域 - 製造請負のパッケージ化
- 製造ラインにおける人と製造ロボットの協働について研究開発
- その他の事業拡大
※障害者支援、畜産業、海外での人材、教育コンサルティング
<管理人コメント>
以下は、2019/09期の売上に対する各事業の内訳です。
マニュファクチャリングサポート事業の割合が増加しています。
売上金額で見るとEMS事業を除く3事業では昨年を上回るペースで推移しています。
特にスマートフォン関連の半導体、電子部品が好調に推移したそうです。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 小倉 秀司 取締役会長 64.74% 180日間
保有分売出
(23.33%)株式会社RASアセット ※A 14.41% 180日間 宮城 力 代表取締役社長、 7.05% 180日間 以下続きを開く/閉じる 野地 恭雄 取締役 1.51% 180日間 西 隆弘 取締役 1.09% 180日間 渡邊 剛 取締役 1.09% 180日間 東 和登 0.84% 90日間 ウイルテックグループ
従業員持株会0.54% 上記合計 91.27%
※上記以下は省略しています。
※A 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社
180日のロックアップ期間:2020/09/01
90日のロックアップ期間:2020/06/03
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関し、新株予約権の割当を受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 小倉 秀司 取締役会長 900000 15.10% 合計 900,000 15.10%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
事業セグメントが人材派遣と製造請負などが混在しているための詳細な内訳が不明ですが、最近のIPO案件のトレンドや会社の紹介などを考えると、人材派遣が成長を押し上げている部分は大きいのかなと推測します。人手不足が社会問題になっていますので今は追い風の事業なのだとは思います。
新規事業に積極的というか業種問わず挑戦的な姿勢も感じる会社だなと思いました。製造ラインにおけるロボット利用の研究開発をされているそうなのでその点は今後の事業拡大で注目したいポイントかなと思いました。
基本的にロックアップは、しっかりしており問題なし。
ベンチャーキャピタルによる売出しは心配なし。
東証2部市場としては公開株数は普通くらいです。
過去に東証2部市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2019年で同程度の公開株数だった東証2部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4691 | ワシントンホテル | 10/18 | 2,070,000 | 1310 | 1462 | 11.60% |
4251 | 恵和 | 10/30 | 2,280,400 | 770 | 1026 | 33.25% |
7686 | カクヤス | 12/23 | 2,348,300 | 1600 | 1866 | 16.63% |
・2016年で同程度の公開株数だった東証2部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6540 | 船場 | 12/19 | 2,415,000 | 1290 | 1193 | -7.52% |
東証2部でそれなりの公開株数ですから初値は大きな上昇に期待するのは難しく抑制される傾向にあります。
次に製造系の人材派遣や製造請負をおこなっており、工場求人ナビというWebサイトをもつなどかなり似た事業をおこなっているIPO案件がありましたので紹介しておきます。
・2018年で同程度の公開株数だった東証1部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6569 | 日総工産 | 03/16 | 3,139,500 | 3250 | 4020 | 23.69% |
東証1部で事業規模、公開株数は違いますが、それなりに初値は上昇しております。
業績は堅調に拡大しており、人材派遣は人手不足でニーズのある事業です。公開株数は東証2部として特別多いわけでもないというこでそれなりの初値上昇には期待したいです。
東証2部でそれなりに公開株数はありますので仮条件の価格や最終的な公募売出し価格は必ず確認しておきたいところです。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | SMBC日興証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | 野村證券 |
引受 | 大和証券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 岩井コスモ証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います
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