恵和【4251】のIPO抽選申込どうする?
作成:2019/10/03 更新:2019/11/06
目次
恵和 IPOの紹介
(※2019/11/06更新)
コード | 4251 |
---|---|
会社名 |
恵和(株) |
市場 |
東証二部 |
事業内容 |
液晶ディスプレイに利用される光学シートの |
公募売出 価格 |
770円 ※仮条件の上限 |
上場日 |
2019/10/30 |
初値 10/30 |
1026円 +33.25% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
恵和 の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2019/10/11(金)~10/18(金)まで
IPOの申し込み期間は約8日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
2,280,400株
(内訳)
公募: 1,500,000
引受人の買い取り引受による売り出し: 483,000
オーバーアロットメントによる売り出し: 297,400
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
想定発行価格 770円
仮条件の価格(10/09) 700~770円
恵和の強み
※独自の見解などを含みます。
- 世界で高いシェアをもつ光拡散フィルム「オパルス」
※液晶ディスプレイ光源のバックライトユニット構成部材の1つ
※1997/04特許取得 - 大企業が参入しづらいニッチな市場をターゲット
※オパルスは随一の実績 - 樹脂メーカーを親会社に持つフィルムメーカーと比べて原料消費圧力が無い
※高付加価値なシート提供が可能 - 創業時より長年培ってきた3つのコア技術
※シーティング技術、ラミネーティング技術、コーティング技術 - 高品質・ハイレベルな生産体制
※世界最高水準の自動検査装置、クラス10,000以下のクリーンルーム
<管理人コメント>
◆光学シートの用途例
◆包装資材、産業資材の用途例
以下は2018/12期の売上高に対する各事業の内訳です。
光学シートの売上割合の方が大きいですが、それぞれ存在感のある割合となっています。
直近の決算状況と業績の推移
※1948/09恵和商工㈱設立。1999/04恵和㈱に商号変更。
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。
2017/12 2018/12 2019/06
(第2四半期)売上高
(百万円)14559 15759 7415 経常利益
(百万円)73 742 518 当期純利益
(百万円)226 452 375 1株当たり
配当額(円)- - - 1株当たり
当期純利益(円)38 76 63 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2017/12 2018/12 2019/06
(第2四半期)売上高の
前年同期比- 8.24% -52.95% 経常利益の
前年同期比- 916.44% -30.19%
以下、単体決算
2014/03 2014/12 2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 売上高
(百万円)17024 14014 15970 15084 14222 14778 経常利益
(百万円)659 515 135 △ 828 254 631 当期純利益
(百万円)75 36 △ 45 △ 1080 389 361 1株当たり
配当額(円)1.15 1.15 - - 0.25 1.00 1株当たり
当期純利益(円)14 7 △ 8 △ 184 66 61
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。配当除く。
<管理人コメント>
売上は全体的に横ばい傾向で頭打ち感もあります。
経常利益も売上に伴い横ばい傾向でしょうか。
2016/12期は経常損失が大きくなっていますが、
新設工場の稼働遅延、その設備投資の償却負担等の固定費増加もカバーできなかったと説明されています。
・連結子会社の詳細
設立 | 会社名 | 所在地 | 事業内容 |
2006/06 | 惠和光電材料(南京)有限公司 | 中国 | 仕上げ加工、中国での販売 |
2001/10 | 台湾恵和股份有限公司 | 台湾 | 台湾での販売 |
2007/06 | ソウル恵和光電株式会社 | 韓国 | 韓国での販売 |
2013/02 | KEIWA Incorporated U.S.A | 米国 | マーケット情報を収集、北米での販売 |
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 1,143百万円
第三者割り当て増資の手取概算上限 226百万円
和歌山テクノセンター設備投資 1,220百万円
※生産性向上を目的としたシート機の建屋新設、設備移設
※機能製品事業における新製品量産化を目的としたシート機改造
※増産対応、品質向上を目的とした新規スリッターの導入等
借入金の返済 149百万円
残高 0円
恵和 の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 光学シート事業における他分野での新製品開発
※既存の市場環境に左右されにくい事業展開
※Iot,AI,次世代通信規格など - 機能製品事業における新規事業の創出
※既存顧客との関係強化で新たな販路や製品開発
※環境適合車等の新エネルギー関連の市場
<管理人コメント>
以下は、2019/06時点の売上高に対する各事業の内訳です。
第2四半期時点の進捗ですが昨年末の売上と比較すると2事業ともに昨年を下回るペースでの進捗率となっています。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 長村 惠弌 代表取締役社長 70.75% 180日間
保有分売出
(6.81%)長村 みどり ※A 4.55% 180日間
保有分売出
(64.66%)江田 徐紅 取締役 2.59% 180日間 以下続きを開く/閉じる 石田 憲次 取締役 2.30% 180日間 足利 正夫 取締役 2.12% 180日間 恵和従業員持株会 2.09% 180日間 久保 武 1.65% 180日間 中島 由起 1.61% 180日間 東亞合成株式会社 取引先 1.12% 90日間、1.5倍除く 野口 順次郎 取締役 1.04% 180日間 上地 聡 取締役 0.88% 180日間 小林 俶朗 監査役 0.80% 180日間 加藤 秀樹 取締役 0.80% 180日間 上記合計 92.30%
※上記以下は省略しています。
※A 代表取締役社長の二親等内の血族
180日のロックアップ期間:2020/04/26
90日のロックアップ期間:2020/01/27
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 長村 惠弌 代表取締役社長 300000 4.82% 長村 みどり ※A 183000 2.94% 合計 483000 7.76%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
世界で高いシェアを持つという主力の光拡散フィルムは素晴らしいですが、各コア技術は様々な分野に応用されるものだと思います。
液晶などは中国情勢など業績の変動が気になりますが、新たな分野への展開を考えているようですし、包装資材・産業資材なども存在感のある事業となっていますので幅広い商品展開で今後の成長に期待したい会社です。
ロックアップはしっかりしていますので特に問題はなし。
ベンチャーキャピタルによる売出しは心配なし。
東証二部市場としては公開株数は普通くらいで少なくはないです。
過去に東証二部で同程度以下の公開株数だったものを確認してみます。
事例が少ないので少し幅をもたせて確認します。
・2019年で同程度の公開株数だった東証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1451 | KHC | 03/19 | 1,764,000 | 850 | 832 | -2.12% |
・2018年で同程度の公開株数だった東証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
7670 | オーウエル | 12/13 | 1,872,200 | 750 | 855 | 14.00% |
・2017年で同程度の公開株数だった東証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
9268 | オプティマスグループ | 12/26 | 1,852,800 | 1800 | 2001 | 11.17% |
・2016年で同程度の公開株数だった東証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6540 | 船場 | 12/19 | 2,415,000 | 1290 | 1193 | -7.52% |
・2015年で同程度の公開株数だった東証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1384 | ホクリヨウ | 02/20 | 2,530,000 | 460 | 501 | 8.91% |
1434 | JESCOホールディングス | 09/08 | 2,300,000 | 540 | 569 | 5.37% |
3465 | ケイアイスター不動産 | 12/24 | 2,415,000 | 1200 | 1282 | 6.83% |
6186 | 一蔵 | 12/25 | 2,313,900 | 1210 | 1236 | 2.15% |
東証二部でそれなりの会社規模ということもあり、基本的にこのくらいの公開株数では初値の大きな上昇は見込めません。
事業内容によっても大きく違うと思いますが、場合によっては公募割れもありえるものであることが確認できます。
直近の業績進捗があまりよくないことや、液晶という分野だけで考えると最近の中国情勢や貿易問題、為替などの影響が気になります。
もちろん、液晶だけに頼っているわけではないので影響は限定的だと思いますが。
東証二部で業績の推移を見ても頭打ち感があり、少なくともこれから急激に大きく成長するような状況ではないので初値上昇へはあまり期待しない方がよいと思います。公募割れとなるかどうかまではわかりません。
応募する場合は、仮条件の価格や最終的な公募売り出し価格がどうなるかを確認してから慎重に判断したいものだと思います。
直近のIPOのとしてワシントンホテルが東証二部で公開株数も近いものとなっておりますので参考に注目しておくとよいかもしれません。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 大和証券 |
引受 | いちよし証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | 東海東京証券 |
引受 | エース証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
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<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
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