日本インシュレーション【5368】のIPO抽選申込どうする?
作成:2020/02/25 更新:2020/09/17
目次
日本インシュレーション IPOの紹介
(※2020/09/17更新)
コード | 5368 |
---|---|
会社名 |
日本インシュレーション(株) |
市場 |
東証二部 |
事業内容 |
建築分野とプラント分野で、 |
上場日 |
2020/03/19 |
公募売出 価格 |
940円 ※仮条件の上限 |
初値 03/19 |
869円 -7.55% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
日本インシュレーション の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/03/04(水)~03/10(火)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
1,207,500株
(内訳)
公募: 1,050,000
引受人の買い取り引受による売り出し: なし
オーバーアロットメントによる売り出し: 157,500
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2020/09/17更新)
想定発行価格 920円
仮条件の価格(03/02) 920~940円
日本インシュレーションの強み
※独自の見解などを含みます。
- ゾノトライト系けい酸カルシウム建材の工業化に世界で初めて成功
※1966年、1000℃に耐える 耐火・断熱性を持つ
※1985年国内で初めて無石綿化に成功
※省エネバンガードをはじめ多くの受賞 - 欧米17か国で海外特許としての登録された実績
※耐火被覆材・保温材製造技術を欧米の大手建材メーカーへ技術供与 - ISO 品質マネジメントシステム認証取得
※平成6年建材専門メーカーで国内初 - ISO 環境マネジメントシステム認証取得
※けい酸カルシウム板専門メーカーで国内初
※平成12年
<管理人コメント>
2019/03期の売上に対する各事業の内訳は以下の通り。
プラントの方が割リが大きくなっていますが、それぞれで存在感のある割合となっています。
建築分野における耐火材では火災などから護り、建物の倒壊などを抑えるために使われるそうです。
プラント分野における保温材は、プラントのボイラーなど熱を逃さないために保温するために使われるそうです。
直近の決算状況と業績の推移
※1914/04大阪パッキング製造所創立。(~中略~)1989/04日本インシュレーションに改称
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。
2018/03 2019/03 2019/12
(第3四半期)売上高
(百万円)11386 11767 10142 経常利益
(百万円)1626 1510 1407 当期純利益
(百万円)1457 980 957 1株当たり
配当額(円)- - - 1株当たり
当期純利益(円)191 128 125 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/03 2019/03 2019/12
(第3四半期)売上高の
前年同期比- 3.35% -13.81% 経常利益の
前年同期比- -7.13% -6.82%
以下、単体決算
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 売上高
(百万円)10743 13045 11975 11428 11724 経常利益
(百万円)911 1786 2021 1669 1517 当期純利益
(百万円)492 1132 1427 1500 987 1株当たり
配当額(円)10 20 25 30 32 1株当たり
当期純利益(円)64 148 187 196 129 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 売上高の
前年同期比- 21.43% -8.20% -4.57% 2.59% 経常利益の
前年同期比- 96.05% 13.16% -17.42% -9.11%
<管理人コメント>
売上は鈍化するような変動も見られるものの全体としては横ばい傾向でしょうか。
経常利益は直近で少し鈍化傾向になっているようにも見えます。
全体の割合からすると限定的ではありますが、 アスベスト疾病により死亡または療養されている従業員、元従業員に対して補償金を支払っているそうです。
◆健康被害補償引当金
2018/03 約51百万円
2019/03 約98百万円
2019/12 約75百万円
それから現在、国内では多数ある建材メーカーに対して建設アスベストに関する訴訟が提起されていますが、 日本インシュレーションもその1社として現在係争中のものがあるそうです。
これまでは因果関係が認められていないことや、自社製品のシェアが低いことなどから集団訴訟において敗訴になったことは無いそうです。
・連結子会社の詳細
設立 | 会社名 | 所在地 | 事業内容 |
2014/09 | ジェイ アイ シーベトナム有限会社 | ベトナム | プラント関連 |
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 873,550千円
第三者割り当て増資の手取概算上限 133,032千円
設備投資の一部 170,000千円
※岐阜向上の生産管理事務所建設に係る
設備投資等 534,500千円
※国内拠点における建設関連、プラント関連向け生産設備増強・合理化に係る
※研究設備更新、営業所建て替え、情報セキュリティシステム対策費等
借入金の返済 300,000千円
残高 2,082円
日本インシュレーション の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 営業力の強化
※プラント事業における保湿剤のシェア拡大
※建築事業における耐火被覆材のシェア拡大 - 更なる工事監理強化による採算性の向上
- 海外事業の推進、拡大
※東南アジアにおける営業を各国の販売代理店と協調して一層の強化
※建設事業においてはアジア地区でのリサーチ開始 - プラント・建設に次ぐ第三の事業を構築する
※商品技術研究所にて新規商品を模索中
<管理人コメント>
以下は海外事業の推進として示されていた図です。
詳しい計画などは公表されていないのでよくわかりません。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 大橋 ゆふみ ※A 16.79% 180日間 大阪中小企業投資育成㈱ 11.42% 180日間 大橋 健一 代表取締役会長 9.22% 180日間 以下続きを開く/閉じる ㈱日本政策投資銀行 6.54% 180日間 ㈱大垣共立銀行 4.57% 180日間 ㈱三菱UFJ銀行 4.57% 180日間 日本インシュレーション社員持株会 3.72% 180日間 三菱UFJキャピタル㈱ 2.23% 90日間、1.5倍以上 共友リース㈱ 1.98% 180日間 三菱UFJ信託銀行㈱ 1.75% 180日間 日本冷熱工産㈱ 1.74% 180日間 大橋 睦 ※B 1.57% 180日間 鈴木 可奈子 ※B 1.57% 180日間 富永 純 1.37% 180日間 村中 俊哉 取締役 1.37% 180日間 日本生命保険(相) 1.31% 180日間 ㈱商工組合中央金庫 1.31% 180日間 柴原 数雄 1.26% 180日間 久保 蓉子 1.14% 180日間 垣内 正充 1.14% 180日間 住友生命保険(相) 1.11% 180日間 ㈱東京エネシス 0.98% 180日間 吉井 智彦 代表取締役社長 0.96% 180日間 森脇 道子 0.89% 180日間 ㈱関西みらい銀行 0.88% 180日間 ㈱三井住友銀行 0.88% 180日間 ㈱もみじ銀行 0.88% 180日間 AIG損害保険㈱ 0.85% 180日間 遠藤 榮一 0.78% 180日間 種子田 稔 0.73% 180日間 イソライト工業㈱ 0.69% 180日間 大橋 一真 ※B 0.65% 180日間 大和ハウス工業㈱ 金融商品取引業者等 0.65% 180日間 山本 寿幸 0.64% 180日間 山上 和史 0.59% 180日間 上記合計 88.73%
※上記以下は省略しています。
180日のロックアップ期間:2020/09/14
90日のロックアップ期間:2020/06/16
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
売り出し株式の詳細
なし
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
耐火・断熱性を持つ素材の技術で特許の実績があり、今後はアジアなどへの海外事業拡大に期待したいところでしょうか。
ただ業績では売上、経常利益ともに横ばいか、鈍化?のような動きもあり、なかなか先行きを見通すのが難しいです。公募による新規投資が想定されていますので事業拡大に期待したいとは思います。
アスベストの問題に関しては、シェアが低いとのことなのでそんなに気にしなくてよい?とりあえず認識はしておきたいところです。
ロックアップは、しっかりしており問題なし。
東証二部市場としては公開株数は少ない方なので初値上昇要因になるかな?
過去に証二部市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2017年で同程度の公開株数だった証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6546 | フルテック | 03/22 | 1287000 | 600 | 1230 | 105.00% |
・2016年で同程度の公開株数だった証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
7811 | 中本パックス | 03/03 | 1288900 | 1470 | 1480 | 0.68% |
7190 | マーキュリアインベストメント | 10/17 | 1047200 | 1450 | 1390 | -4.14% |
同じくらいの公開株数案件が少なくてあまり比較できるものがありませんが、事業内容や公募価格などによって大きく違います。東証二部としては少ない方かなと思いましたが、特別価格が上がるような要因にはならないかな?
業績は横ばい傾向で東証二部でこのくらいの公開株数だと特別、期待できるものでも無さそうですが、想定発行株価は1000円以下なのでそれなりの上昇には期待したいです。
なかなか評価が難しいところがありますので、仮条件の価格、最終的な公募売出しは必ず確認してから最終判断したいです。
最近は、想定発行株価を下回る仮条件となるところも多いので慎重に検討します。コロナウイルス関連で相場状況が悪化傾向にあるのも要注意かな?
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 大和証券 |
引受 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | 岩井コスモ証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
このページを見た人のアンケート
このページを見た人の初値予想
結果を見ないで自分で予想するのが大事じゃ。
口コミ評価など
<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
★この記事を読んだ方はシェア/ブックマークで応援お願いします。
スポンサードリンク
お役立ち関連記事
ついでに読みたい
- ペルセウスプロテオミクス【4882】のIPO抽選申込どうする?
- Macbee Planet【7095】のIPO抽選申込どうする?
- バリオセキュア【4494】のIPO抽選申込どうする?
- NexTone【7094】のIPO抽選申込どうする?
- サイバーセキュリティクラウド【4493】のIPO抽選申込どうする?
- アディッシュ【7093】のIPO抽選申込どうする?
- ヴィス【5071】のIPO抽選申込どうする?
- リバーホールディングス【5690】のIPO抽選申込どうする?
- ゼネテック【4492】のIPO抽選申込どうする?
- 関通【9326】のIPO抽選申込どうする?
IPO2020年03月IPO2020年03月