フォーラムエンジニアリング【7088】のIPO抽選申込どうする？
作成：2020/02/08 更新：2020/09/17
目次
フォーラムエンジニアリング IPOの紹介
（※2020/09/17更新）
| コード | 7088 |
|---|---|
| 会社名 |
（株）フォーラムエンジニアリング |
| 市場 |
東証１部 |
| 事業内容 |
主に機械・電気系エンジニアの派遣など。 |
| 上場日 |
2020/03/09 |
| 公募売出 価格 |
1310円 ※仮条件の上限 |
| 初値 03/09 |
1030円 －２１．３７％ |
需要申告（ブックビルディング）スケジュール
フォーラムエンジニアリング の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。＝＞IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/02/25（火）～02/27（木）まで
IPOの申し込み期間は約３日間とかなり短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
10,348,400株
（内訳）
公募： なし
引受人の買い取り引受による売り出し： 9,673,600
（国内：4,499,400 海外：5,174,200 ）
オーバーアロットメントによる売り出し： 674800
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
（※2020/09/17更新）
想定発行価格 1310円
仮条件の価格（02/21） 1,310～1,400円
フォーラムエンジニアリングの強み
※独自の見解などを含みます。
- 利益率の高い機械・電気系の設計エンジニア領域に特化
※大手製造業からの需要が高い - 顧客企業の業務内容・人材ニーズを部署単で把握
※AIとのマッチングで精度向上 - 人工知能（AI）を活用したマッチングシステム
※cognavi（コグナビ）
※エンジニアのスキルと顧客が必要なスキルを数値化
※本人が気づいていない潜在的なスキルが掘り起こせる - 自社専用人材サイト「コグナビ派遣」
※2019/12末時点93749名の登録会員
＜管理人コメント＞
以下は、2019/03期の売上高に対する各事業の内訳です。 
売上は、ほぼエンジニア派遣が占めるものとなっています。
機械・電気系のエンジニアが主ということですが、自動車、輸送用機械、産業用機械、精密機器、電気機器、家電、電子部品、情報通信などの8業種があるそうです。
AIによるマッチングシステムでは、スキルを体系的にツリー化することでマッチングの精度を高めているようですが、細分化された個人スキルの関係性から本人が気づいていないスキルを掘り起こすことができるそうです。
こういうたくさんのデータから新しい発見をするのがAIの得意なところだと思いますので面白い機能だなと思います。
直近の決算状況と業績の推移
※1981/04設立。
クリック＞＞業績データを開く／閉じる
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 2019/12
(第3四半期)売上高
（百万円）30652 31928 33442 34496 34591 24363 経常利益
（百万円）3324 3893 5234 6182 6342 3492 当期純利益
（百万円）2482 △ 304 3402 4034 4233 1949 １株当たり
配当額（円）12000 10000 20000 24000 84 - １株当たり
当期純利益（円）27968 △ 3421 38324 152 159 73 ※単位（百万円）、（円）の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 2019/12
(第3四半期)売上高の
前年同期比- 4.16% 4.74% 3.15% 0.28% -29.57% 経常利益の
前年同期比- 17.12% 34.45% 18.11% 2.59% -44.94%
＜管理人コメント＞
売上は拡大傾向ですが、直近の2019/03期の伸びは微増でほぼ横ばいになっています。
2019/12時点の進捗率を合わせて考えるとピークアウト？を意識してしまいます。
経常利益は拡大傾向になっています。
新規発行による手取金の使途
なし
フォーラムエンジニアリング の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 機電系・IT系エンジニア人材紹介
※コグナビ転職、コグナビ転職IT - 理工系学生に特化した新卒採用メディア
※コグナビ新卒 - コグナビタレントマネジメント
※2019/10サービス開始
※企業内エンジニア配置最適化サービス - コグナビカレッジ
※製造業企業エンジニアのスキルアップ研修提供 - メディアプロモーション展開による認知度向上
※テレビCMなど
＜管理人コメント＞
以下は、2019/12時点の売上高に対する各事業の内訳です。
割合としては大きな変化はなく、派遣事業が主となっています。
売上額でみるとエンジニア派遣は、昨年を下回るペースで推移しておりちょっと苦戦していそうです。
会社の説明によると需要は高く継続しているもののエンジニアの確保が困難な状況が続いており、稼働エンジニア数が304名減少したとのことです。
以下、稼働エンジニアの推移です。
2009年以前は、一般事務が稼働していたため稼働数が多くなっていますが、2010年以降はエンジニア系が主になっています。途中で利益率の高い機械・電気系の設計エンジニア領域に特化した事業戦略に変更したということなのかなと思います。ただ領域特化した後、2019/03期に初めて鈍化したところは気になります。
エンジニア紹介・その他の事業は、第3四半期時点で昨年を上回ってはいますので、今後は派遣以外の事業での拡大には期待したいところです。
AIの活用に積極的な会社だなというのは伝わります。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 株式会社ラテール・
エンタプライズ45.98% 180日間
保有分売出
(23.51%)松波 方祐子 27.01% 180日間
保有分売出
(85.36%)大久保 泉 7.20% 180日間 以下続きを開く／閉じる 佐藤 勉 代表取締役社長 4.75% 180日間
保有分売出
(14.42%)松波 宏紀 3.24% 180日間 本畑 弘人 1.92% 180日間 オーガスト・イールド・
リミテッド1.92% 180日間 小南 渉 0.96% 180日間 上記合計 92.98%
※上記以下は省略しています。
180日のロックアップ期間：2020/09/04
（※約束の書面は02/28付で差し入れる予定と明記あり）
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関し、新株予約権の割当を受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 松波 方祐子 6400000 23.06% 株式会社ラテール・
エンタプライズ3000000 10.81% 佐藤 勉 代表取締役社長 190000 0.68% 以下続きを開く／閉じる 竹内 政博 39800 0.14% 林 誠一 19800 0.07% 石毛 勇治 8000 0.03% 小泉 雅裕 8000 0.03% 秋田 秀樹 8000 0.03% 合計 9673600 34.85%
初値上昇の期待について管理人コメント
＜管理人コメント＞
AIを活用した精度の高いスキルマッチングで適材適所な人材派遣ができるのは、とても素晴らしいと思います。社会的に人手不足や働き方改革などで需要は高いと思いますので期待したい会社です。
ただし人手不足やメーカーによる正社員雇用などにより人材確保が難しくなってきているようで、派遣人員の稼働数が鈍化してきており、売上にも表れていますのでとても気になります。
メディアプロモーション展開などで知名度を上げ人材の確保が急務となっていると思います。
派遣事業以外への期待もありますが、現状の売上状況ではまだ先行きを見通すのは難しいです。
ロックアップは、しっかりしており問題なし。
ベンチャーキャピタルによる売出しは心配なし
東証１部市場としては公開株数は少ない方です。
東証２部市場としては公開株数は多い方です。
過去に東証１部市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2019年で同程度の公開株数だった東証１部銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1887 | 日本国土開発 | 03/05 | 15,474,400 | 510 | 624 | 22.35% |
・2018年で同程度の公開株数だった東証１部銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6571 | キュービーネット ホールディングス |
03/23 | 11,253,700 | 2250 | 2115 | -6.00% |
・2016年で同程度の公開株数だった東証１部銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6197 | ソラスト | 06/29 | 11,310,000 | 1300 | 1222 | -6.00% |
・2018年で同程度の公開株数だった東証２部銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3447 | 信和 | 03/20 | 13,788,400 | 1150 | 1106 | -3.83% |
当然、事業内容によりますが、マザーズなどの成長市場とは違い、東証１部、２部でこのくらいの公開株数だと初値は抑制される傾向にあるのが確認できます。
そして公募割れしているのも目立ちますが、キュービーネットホールディングス、信和は、ベンチャーキャピタルによる売出し案件です。
人材派遣は需要が高いだけに期待したいのですが、人材の確保に苦戦しており、売上が鈍化していることを考えるとやはり警戒してしまいます。ベンチャーキャピタルによる売出しは心配ないものの、とりあえずは公募割れも想定しておきたいです。
需要はあるのだし、人材確保の問題は一時的であると判断されたり、AI活用関連ということで思わぬ初値上昇があるかな？と想像はしてみますがよくわかりません。（＾＿＾；
とりあえず仮条件の価格は重要となってきますし、最終的な公募売出しは必ず確認してから、慎重に最終判断するようにしたいです。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
| 証券会社名 | |
|---|---|
| 主幹事 | 野村證券 |
| 引受 | みずほ証券 |
| 引受 | SBI証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
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結果を見ないで自分で予想するのが大事じゃ。
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＜注意＞
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
＝＞目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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