Welby【4438】のIPO抽選申込どうする？

＜管理人コメント＞

PHR（PersonalHealthRecord）とは個人自らが電子的に管理する健康・医療情報のこと。 医療者と患者が双方向のコミュニケーションをとり治療継続支援と行動変容を促進することで、治療による臨床上の効果を高めることが可能とのことです。

基本的に患者の個人データは、患者数など統計情報をマーケティング目的で提供することはあるそうですが、匿名加工を含めて第三者への提供は基本的になし（今後の計画も含めて）とのこと。ただし患者に同意を得た上で医療従事者や学術利用目的に限定して提供することはあるそうです。

＜管理人コメント＞

以下は、2017/12期の売上高に対する各事業サービスの内訳です。

約９割が患者ソリューションサービスとなっています。
製薬企業からの依頼で各種プラットフォームサービスの開発などにともなう売上です。

◆現在提供しているサービス

多くのサービスがあるようですが、スマホアプリを含めてプラットフォームの開発による売上が主な収入となっているようです。
現在は、製薬企業14社向けに構築提供しているとのこと。製薬会社はこれらのサービスを通じて知名度向上と患者の治療継続で医薬品の売上増加が目的となっているようです。

＜管理人コメント＞

売上は横ばいを伴いながらも拡大傾向となっています。
経常利益は、赤字傾向が強いですが直近では黒字の状況が確認できます。

2017/12期と2018/09時点での違いは売上原価の比率に大きく違いが出ています。
・2017/12期
売上原価　約222百万円
・2018/09
売上原価　約162百万円　

2018/09は売上高が伸びた一方で、売上原価が下がったので黒字となったようです。
売上原価は外注費や労務費を主な内訳に挙げているので、プラットフォーム開発などの人件費に先行投資していた分、赤字が続いていたということででしょうか？プラットフォームは開発による売上の他、利用料もあるようなので開発後の利用で利益を伸ばしていくようなビジネス戦略になっているのかなと思いました。
※製薬会社の導入数と患者数で収益が変動するそうです。

＜管理人コメント＞

以下は、2018/09時点の売上高に対する各事業サービスの内訳です。

 Welbyマイカルテサービスの売上割合が増えています。
このサービスは、成長拡大への期待は高そうですし、企業や医療機関等による月額課金による収入になっているようなので、新プラットフォームの初期開発でコストがかかる患者ソリューションサービスより、今後の安定した収益見通しにも期待したいところかもしれません。

＜管理人コメント＞

製薬会社からの依頼で開発する新規サービスの開発は、これまでに多くの開発サービスをリリースしている割には、これまでに赤字が目立っていた点は気になりました（新規サービス開発による負担が大きそう？）が、直近ではWelbyマイカルテサービスの売上が伸びが大きくなっており、そのことが黒字化に貢献しているところもありそうな気がするので期待感はアップしています。

ロックアップされていないものが一部ありますが、第三者割当て分なので大丈夫かな？

ベンチャーキャピタルによる売り出しは心配ありません。

マザーズ市場としては公開株数は少ない方なので初値上昇要因になりそうです。

過去にマザーズで同程度以下の公開株数だったものを確認してみます。

・2018年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧

・2017年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧

事業内容により大きな違いがありますが、さすがにこの公開株数ぐらいだと基本的に初値は大きく上昇したものばかりです。

業績の推移から赤字傾向が強く出ていたのは気になりましたが、社歴が浅く先行投資の部分も大きく、直近では黒字化する動きにもなっており内容的にも期待が持てそうなものでした。
IT関連であり、次世代のヘルスケア分野は政府も取り組んでいる（社会保障費抑制のための予防など）ものなので人気の分野だと思います。何より公開株数は少ない方なので初値の大きな上昇にも期待したいところです。

ちなみに年末にかけて相場地合いの悪化でIPO市況も大きく影響しましたが年明け以降のIPO市況も今のところ悪く無さそうなので昨年のように好調なIPO市況になることに期待したいです。

＜注意＞
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
＝＞目論見書の見方はこちらを参考にして下さい