日通システム【4013】のIPO抽選申込どうする?
作成:2020/09/11 更新:2020/12/11
目次
日通システムの紹介
(※2020/12/11更新)
コード | 4013 |
---|---|
会社名 |
日通システム(株) |
市場 |
マザーズ |
事業内容 |
就業、人事、給与等の統合ERP(勤次郎Enterprise)や |
上場日 |
2020/10/13 |
公募売出 価格 |
3000円 ※仮条件の上限 |
初値 10/13 |
5500円 +83.33% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
日通システム の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/09/25(金)~10/01(木)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
2,875,000株
(内訳)
公募: 2,500,000
引受人の買い取り引受による売り出し: なし
オーバーアロットメントによる売り出し: 375,000
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
想定発行価格 2880円
仮条件の価格(09/23) 2,880~3,000円
日通システムの強み
※独自の見解などを含みます。
- ERPパッケージの導入実績5000社
※「勤次郎Enterpriseシリーズ」 - コンサルティングからシステム構築、及びサポートまで一貫して提供
- クラウドとオンプレミスの両方でサービス提供
※月額料金で初期コストや運用コストなく中堅中小企業でも利用可能 - 継続的な収入得られる収益モデル
※クラウドによる月額料金、解約率は0.2%
※オンプレミスパッケージのサポート年額、月額料金
※オンプレミスは、顧客が保有する設備にソフトウェアパッケージをインストールして利用する場合の形態を指します。
<管理人コメント>
以下、2019/09期の売上高に対する各事業の内訳です。
事業のほとんどがシステムを提供するHRM事業となっています。
その他としては、貸会議室の事業となっています。
以下HRM事業をクラウドとオンプレミスに分けた場合の内訳です。
クラウドよりオンプレミスの比率が高いですが、クラウドサービスの存在感は高くなっているのが分かります。
以下、各ソリューションの構成図です。
就業、人事、給与等を中核にして働き方改革するためのソリューションとして仕事の生産性向上の他、健康管理などの関連ソリューションを展開してきているような状況かなと思います。
以下は出退勤の管理で時間を記録するハードウェアも提供しています。
働き方改革を支援している会社だけあって、保育料の会社負担や育休取得などに前向きに取り組んでいる会社のようです。
自分たちがお手本を見せられる会社でなければソリューションの価値を示すことができませんのでとてもいいことだと思います。
直近の決算状況と業績の推移
※2017/03期は9ヶ月間のみ
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。
2018/12 2019/12 2020/06
(第2四半期)売上高
(百万円)2747 3189 1766 経常利益
(百万円)324 460 346 当期純利益
(百万円)237 332 228 1株当たり
配当額(円)- - - 1株当たり
当期純利益(円)33 46 30 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/12 2019/12 2020/06
(第2四半期)売上高の
前年同期比- 16.09% -44.62% 経常利益の
前年同期比- 41.98% -24.78%
以下、単体決算。
2015/03 2016/03 2017/03 2017/12 2018/12 2019/12 売上高
(百万円)1681 1985 2121 1615 2747 3189 経常利益
(百万円)31 285 211 59 301 433 当期純利益
(百万円)14 214 159 39 214 305 1株当たり
配当額(円)50 100 10 10 15 15 1株当たり
当期純利益(円)98 1497 111 27 30 43 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/03 2016/03 2017/03 2017/12 2018/12 2019/12 売上高の
前年同期比- 18.08% 6.85% -23.86% 70.09% 16.09% 経常利益の
前年同期比- 819.35% -25.96% -72.04% 410.17% 43.85%
<管理人コメント>
売上は拡大傾向になっています。
経常利益は変動があるものの全体的には売上に伴い拡大しているように思います。
・連結子会社の詳細
設立 会社名 所在地 2014/04 日通システムベトナム有限会社 ベトナム
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 6,587,000千円
第三者割り当て増資の手取概算上限 993,600千円
設備投資 824,301千円
※クラウドサービス用サーバー設備等の増強
※基幹業務システムの改修
運転資金 5,130,941千円
※自社製品のソフトウェア開発、人件費
借金の返済 116,886千円
残高 1,508,472千円
※残額は具体化事項なし。広告宣伝、教育研修、研究開発費などに充当方針
日通システムの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- リカーリングレベニューの継続強化
- ヘルスXライフ機能強化による顧客獲得
※「勤次郎Enterprise」利用者向け新製品・サービス - ヘルスXライフ導入大手企業へUniversal-K展開
※Universal-Kはコードネームで「勤次郎Enterprise」の後継製品
※働き方改革ソリューションと健康管理ソリューションのデータを統合的に活用する - ヘルスケアシステムの開発
※2020/03ケリーオンラインサービスサポートをリリース
※電子カルテ「ヘルスXライフカルテ」開発 - BtoCでの収益拡大
※個人の健康管理に資するサービス・機能の強化や新サービスの開発強化 - クラウドサービスのセキュリティ強化
※顧客に安心して利用してもらえるサービスにする
※ISMS,プライバシーマークに適合するセキュリティ対策や設備投資 - 広告宣伝による販売力強化
<管理人コメント>
以下、2020/06時点の売上高に対する各事業の内訳です。
HRM事業の割合が少し増加しています。
HRM事業は前期を上回る売上進捗となっており堅調のようですが、その他では前期の売上と比較すると進捗率は下回っており拡大している様子がないので、現時点で成長に期待できるようなものではなさそう?
その他事業は主に貸会議室の事業になりますが、コロナウイルスによるテレワーク拡大となるなかでオフィス不要論なんかも出てるので追い風のような気もしますが、現時点で売上は拡大していないどころか縮小しているのでよく分かりませんね。
貸会議室のサービスを確認してみたところ以下の場所で運営しています。
時間貸しの料金設定で部屋や曜日によって約5000円~約30000円くらいの幅があります。
クラウドとオンプレミスの比率は公表されてなかったので分かりませんでしたが、クラウドの方は前年度に引き続き力強く牽引したと説明されています。
勤次郎Enterpriseシリーズに関しては、中堅中小企業向けに機能を絞り込んだ「勤次郎smart」が2018/07から販売されています。月額料金も安価になっています。
クラウドなら中堅中小企業も利用しやすいと思いますので今後の売上拡大に期待したいところです。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ エヌイーシステムサービス株式会社 ※A 47.51% 90日間 日通システム持株会 19.53% 180日間 加村 稔 代表取締役、子会社の役員 12.59% 90日間 以下続きを開く/閉じる MK株式会社 ※A 7.29% 90日間 三菱UFJキャピタル株式会社 5.96% 90日間、1.5倍除く 國井 達哉 取締役 2.43% 90日間 加村 光子 代表取締役の配偶者 2.12% 90日間 上記合計 97.43%
※上記以下は省略しています。
980日のロックアップ期間:2021/01/10
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
180日のロックアップ期間:2021/04/10
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
なし
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
働き方改革のニーズが高まっていることとクラウドによる利用のしやすさを考えると利用が拡大する環境になっていると思いますので今後の成長拡大に期待したい会社です。
コロナウイルスによる影響は何も説明がありませんでしたので不明です。2020/06時点での業績データを見る限り特に悪影響は感じませんがストックビジネスという観点では影響は少ないと言えるかもしれません。まぁ顧客開拓などの営業ができないなどの影響があった場合は今後影響が出てくる可能性はあるかもしれませんが。
ロックアップはしっかりしており問題なし。
ベンチャーキャピタルによる売出しも心配なし。
マザーズ市場としては公開株数は多いので初値抑制要因?
過去にマザーズ市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2019年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4436 | ミンカブ・ジ・インフォノイド | 03/19 | 3,151,200 | 1,050 | 1,400 | 33.33% |
4479 | マクアケ | 12/11 | 2,926,700 | 1550 | 2710 | 74.84% |
4484 | ランサーズ | 12/16 | 3,000,000 | 730 | 842 | 15.34% |
・2018年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6568 | 神戸天然物化学 | 03/15 | 2,608,200 | 2340 | 3665 | 56.62% |
6232 | 自律制御システム研究所 | 12/21 | 2,971,200 | 3,400 | 2,830 | -16.76% |
・2017年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6553 | ソウルドアウト | 07/12 | 2,672,600 | 1200 | 2113 | 76.08% |
3994 | マネーフォワード | 09/29 | 2,931,000 | 1550 | 3000 | 93.55% |
6561 | HANATOUR JAPAN | 12/15 | 2,932,500 | 2000 | 2200 | 10.00% |
事業内容によって様々ですが、公開株数が多いわりには初値がそこそこ上昇しているものは多いです。公開株数の多さは、ある程度の規模であり成長分野となると逆に初値は期待できるのかもしれません。
自律制御システム研究所は公募割れとなっていますが、2018/12は相場が急落したタイミングでその影響を大きく受けているので例外と考えた方がいいと思います。
業績は拡大傾向。働き方改革とクラウドという人気のビジネス分野だと思います。公開株数が多く想定発行価格も高めなので期待のし過ぎは禁物ですが、それなりの上昇には期待したいです。
公開株数が多いので仮条件の価格や最終的な売出し価格は必ず確認しておきたいです。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 野村證券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
引受 | 東海東京証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | 岩井コスモ証券 |
引受 | エース証券 |
引受 | 豊証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますのでとりえずポイント狙いで申し込みしておくのは良いと思います。
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IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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