キオクシアホールディングス【6600】のIPO抽選申込どうする?
作成:2020/09/08 更新:2020/09/28
目次
キオクシアホールディングスの紹介
(※2020/09/28更新)
コード | 6600 |
---|---|
会社名 |
キオクシアホールディングス(株) |
市場 |
未定(東証1部 or 2部) |
事業内容 |
メモリ及び関連製品の |
上場日 |
2020/10/06<=中止 |
初値 |
<管理人コメント>
社名の由来は「記憶(kioku)」と、ギリシャ語で価値を表す「アクシア(axia)」を合わせた造語で、公募により選ばれたものだそうです。 今と未来をつなぐ新しい価値を創造し世界を変えていく存在を目指していくという意味が込められています。
2020/09/28追記
相場動向とコロナウイルス再拡大への懸念など諸般の事情で上場延期となっています。会社の説明にはありませんが、報道では米中貿易摩擦問題でファーウェイに半導体を出荷できないことによる影響が指摘されています。
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
キオクシアホールディングス の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/09/18(金)~09/25(金)まで
IPOの申し込み期間は約8日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
95,518,300株
(内訳)
公募: 21,562,500
引受人の買い取り引受による売り出し: 66,068,900
オーバーアロットメントによる売り出し: 7,886,900
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定売出価格と仮条件の価格
想定売出価格 3960円
仮条件の価格 ※2020/09/17に決定予定
キオクシアホールディングスの強み
※独自の見解などを含みます。
- フラッシュメモリの業界シェア2位
※2019年キオクシア+WesternDigitalで約35%。 - 幅広い製品ポートフォリオ
※スマートフォンと特に高成長が期待されるSSD - 業界をリードする技術競争力
※フラッシュメモリ業界のパイオニアとして約35年の実績
※いくつもの世界初の製品開発に成功 - コスト競争力
※世界最大級の生産規模(北上工場、四日市工場)
※高い生産効率(製造棟間の連携、AI技術による歩留まり改善など)
<管理人コメント>
以下は、製造販売しているメモリ製品の事例です。
以下、2019/12期の売上高に対するアプリケーション別の内訳です。
大きく分けてSSD関連とスマートフォン関連などがあるようです。
主な取引相手を見てみると、
スマートフォン関連と思われるAppleグループとの取引が一番売上が大きいものになっています。
フラッシュメモリの製造拠点は日本国内に2拠点あります。
北上工場は2019/10に竣工し稼働を開始。
直近の決算状況と業績の推移
※2017/02旧東芝メモリ設立。2017/04東芝よりメモリ事業を吸収分割で継承。2019/03持株会社体制移行。2019/10キオクシアHDに社名変更。
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。 ※国際基準
※2018/03期は旧東芝メモリのもの。2019/03期は旧東芝メモリの取得が2018/04/01に行われたものと仮定して算出した未監査の数字です。2021/03期第1四半期は未監査と記載されているものです。
2018/03 2019/03 2020/03 2020/06
(第1四半期)売上収益
(百万円)1229381 1263852 987234 267460 税引前収益
(百万円)460084 50972 △ 238777 2787 親会社の所有者に
帰属する当期利益
(百万円)718609 44644 △ 166686 1699 - - - - 基本的1株あたり
当期利益(円)252497891 ? △ 19326 ? ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/03 2019/03 2020/03 2020/06
(第1四半期)収益の
前年同期比- - -21.89% -72.91% 税引前利益の
前年同期比- - -568.45% -101.17%
<管理人コメント>
売上収益は横ばいから鈍化傾向になっています。
税引前収益は鈍化傾向で黒字から赤字に転落していますが、2021/03期第1四半期は黒字転換し持ち直しの動きもあるようです。
2018年度後半から2019年度前半にかけては、 3次元メモリの生産能力工場による供給過剰とデータセンターSSD関連需要が当初の認識と乖離してしまったことが業績悪化要因だそうです。
ただし2019年度後半からは受給バランスが改善され始めたとのことです。
※連結子会社は20社(国内5社、海外15社)となっております。 詳細は省略します。
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 81,928百万円
設備投資 81,928百万円
※四日市工場、北上工場においてフラッシュメモリの今後の需要増加対応、生産能力増強
残高 0円
キオクシアホールディングスの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- デジタルデータの発生量が増加することが予想されている
※2024年世界におけるデータ発生量143ZB。 - フラッシュメモリ市場の拡大が予想されている
※2020年560億ドル、2024年1060億ドル
※スマートフォン記憶容量ベース年平均成長率は28%(2020年-2024年)予想
※SSDの年平均成長率は40%(2020年-2024年)予想 - 生産規模、生産効率を最大化することで高いコスト競争力を実現
※第二拠点の北上工場(拡張余地あり)により多拠点化に向けた運用体制構築 - データセンターSSDのシェア拡大
※2020/07台湾・LITE-ONテクノロジー社のSSD事業を買収 - 家庭用ゲーム機向けSSDへの注力
※大手企業の一部が次世代ゲーム機よりHDDからSSDに移行と公表 - スマートフォン市場のシェア維持
※BiCSFLASHの大容量化・積層化・量産化 - 顧客ニーズに対応した販売インフラの拡充
※海外現地法人リソース充当、効率的な顧客管理(CRM)等
<管理人コメント>
以下、直近の主要な新製品だそうです。
5G携帯やデータセンター向けSSDの成長に期待したいですね。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ ㈱東芝 39.59% 180日間
保有分売出
(14.32%)BCPE PangeaCayman,L.P. 25.25% 180日間
保有分売出
(24.92%)BCPE PangeaCayman2,Ltd. 14.57% 180日間 以下続きを開く/閉じる BCPE Pangea Cayman 1A, L.P. 9.13% 180日間 BCPE Pangea Cayman 1B, L.P. 5.84% 180日間 HOYA㈱ 3.05% 180日間
保有分売出
(15.64%)上記合計 97.43%
※上記以下は省略しています。
180日のロックアップ期間:2021/04/03
※約束する書面を差し入れる予定
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 BCPE PangeaCayman,L.P. 33,417,300 6.29% ㈱東芝 30,117,200 5.67% HOYA㈱ 2,534,400 0.48% 合計 66,068,900 12.44%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
東芝が東芝メモリを売却するという話はニュースでも大きく取り上げられていました。日本の大企業である東芝が虎の子のメモリ事業を売却しなければいけないような状況になったことにショックを受けたのでよく覚えています。
半導体メモリ業界のことはよく知りませんが、競合他社との市場シェア競争で受給バランス悪化で販売価格が大きく下落することが業績に大きく影響を与えるので個人的に不安定という勝手なイメージはあります。
とはいえIT関連の市場が拡大している現状を考えると欠かせないものであり、成長性があるのも確かです。北上工場の拡張余地があるとのことで今後の事業拡大余地に期待したいところだと思います。
ちなみにコロナウイルスの影響としてはスマートフォン需要の低迷と製造・サプライチェーンへの影響があったものの、テレワークの拡大でデータセンター向け需要が増加したそうです。
※SSD製品の組立工程を委託しているフィリピン工場の生産ラインの一部が一時的に閉鎖したことがあったそうです。
ロックアップはしっかりしており問題なし。
ベンチャーキャピタルによる売出しがありますがかなり限定的ではあります。
東証一部市場としては公開株数はとても多い方なので初値抑制要因?
過去に東証一部市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
※事例がかなり少ないので幅をもたせてます。
・2017年で同程度の公開株数だった東証一部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
9143 | SGホールディングス | 12/13 | 78,775,400 | 1620 | 1900 | 17.28% |
・2016年で同程度の公開株数だった東証一部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
9142 | 九州旅客鉄道 | 10/25 | 160,000,000 | 2600 | 3100 | 19.23% |
公開株数がとても多いですが初値はそれなりの上昇となっています。
公開株数が多いと公募割れリスクが気になるものですが、ここまでの超大型案件となると知名度が高く、長年の実績などから事業も安定していて長期保有したいと思う投資家はいるのかも?しれません。
業績は変動しやすい要因があって評価が難しいですが、とりあえず持ち直して黒字転換の動きあり。世界2位のシェアを誇る大企業であり、IT関連関連の成長性も見込めます。ベンチャーキャピタルによる売出しが気になるものの限定的。公開株数がとても多いので初値予想は困難ですがそれなりの上昇に期待したいです。
コロナウイルスによる影響や米中貿易摩擦問題はリスクとして要注意なのでよく理解しておくとよいです。
とにかく公開株数が多いので仮条件の価格や最終的な公募売出し価格で需給を把握した上で最終的な決断をしたいところです。
公開株数が多いだけに多くの人に当選チャンスがありますのでいずれにしても注目したい案件です!
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
主幹事 | 野村證券 |
主幹事 | ゴールドマン・サックス証券 |
主幹事 | JPモルガン証券 |
主幹事 | SMBC日興証券 |
主幹事 | 大和証券 |
主幹事 | みずほ証券 |
引受 | クレディ・スイス証券 |
引受 | 松井証券 |
引受 | マネックス証券 |
引受 | 楽天証券 |
引受 | SBI証券 |
積極的に申し込む方は、ネット証券で平等抽選であるマネックス証券を申込みしておくといいと思います。
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