ヤマイチエステート【2984】のIPO抽選申込どうする？

＜管理人コメント＞

2020/04/10追記
コロナウイルス問題や原油価格の急落による株式市場の動向を勘案して上場中止となりました。

＜管理人コメント＞

以下は、2019/03期の売上高に対する各事業の内訳です。

 マンション事業の割合が一番大きくなっています。

賃貸事業もやっていることが特徴の一つとなっていますが、全体の１５％ちょっととなっていますね。大型商業地の他、オフィスビル、居住用マンション、駐車場の運営などがあるあそうです。

主力のマンション事業では、「ユニハイム」、「ユニハイムエクシア」などのブランドを展開しています。

「Only-I（オンリー・アイ）」というのは、間取りや水回りなどをオーダーで変更できるサービスになっています。

水廻りの位置も含めて自由に変更できるフルオーダーから、水廻りや窓の位置などを除いた変更など３つのプランがあるようです。

全く同じ間取りやデザインになってしまう分譲マンションの弱みを解消するサービスはすばらですね！
他のマンションとは違う強みを感じます。

「二重床工法」にすることで床下に約40cmのゆとりがあるため、自由に変更できるような設計になっているのだそうです。

＜管理人コメント＞

売上は拡大傾向です。
連結では直近の売上が倍増する大きな伸びを見せています。
経常利益は拡大傾向です。

2019/03期はマンション事業の売上が前期の３倍以上となっていますが、前期引き渡し予定だった物件の一部の引き渡しがズレたことが売上増に寄与したようなので偏りが大きかっただけの可能性がありそうです。業績の拡大傾向を考える場合には注意した方が良さそうです。

・連結子会社の詳細

設立/子会社化	会社名	所在地	事業内容
2006/05	株式会社ウェルネス・コート	和歌山県	その他の事業
2016/04	ユニハイムエステート株式会社	大阪市	マンション事業不動産開発・賃貸事業

＜管理人コメント＞

以下は、2019/12時点の売上高に対する各事業の内訳です。

不動産開発・販売事業の売上割合が大きくなっています。

和歌山エリアでの販売のほか、兵庫県西宮市における引き渡しが始まったことが売上増に寄与しているようです。
売上金額で見てみても第3四半期時点で昨期末の売上を大きく上回っています。

マンション事業の売上については、昨年をかなり下回るペースの進捗率となっているのですが、やはり昨年の売上に関しては、前期の引き渡し分がズレたことで売上に偏りが生じただけと見るべきで、その分が進捗率の悪さに表れているのだろうなと思いますのであまり気にしなくてよいかなとは思います。

＜管理人コメント＞

不動産価格の高止まりが続いており、事業用不動産の取得が困難な状況など業界の懸念点などが会社の説明で確認できましたが、2019/12時点の売上拡大状況や兵庫県西宮市における大規模開発案件が3期に渡る引き渡しとなっていますので、しばらくは堅調な業績拡大が見込めそうな点で期待したいなとは思いました。

ロックアップはしっかりしており問題ありません。

ベンチャーキャピタルによる売出しも心配なし。

東証２部市場としては公開株数は普通よりちょっと多いです。

過去に東証２部市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。

※同じような規模のものがとても少なかったのでちょっと少なめのものをピックアップしています。

・2019年で同程度の公開株数だった東証２部銘柄の初値一覧

・2016年で同程度の公開株数だった東証２部銘柄の初値一覧

成長性の高い新興市場銘柄とは違い、東証２部でそれなりの公開株数ですから初値は抑制傾向にありますが、それなりに公募売り出し価格を上回っています。公募割れになったものもあるので事業内容などの見極めはしっかりした方がいいと思います。

業績は拡大傾向で今後、大規模案件の引き渡し見込みがあるのは安心感があります。東証２部で公開株数はそれなりにありますので初値の大きな上昇は見込めませんが、それなりの初値に期待したいところです。

コロナ問題や原油急落で相場状況が悪化しているため、仮条件の価格や最終的な公募売り出し価格を確認して最終判断したいところです。大きな初値上昇が見込めない分、相場状況次第で公募割れのリスクも高くなると思いますので注意したいです。

＜注意＞
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
＝＞目論見書の見方はこちらを参考にして下さい