きずなホールディングス【7086】のIPO抽選申込どうする?
作成:2020/02/01 更新:2020/09/17
目次
きずなホールディングス IPOの紹介
(※2020/09/17更新)
コード | 7086 |
---|---|
会社名 |
(株)きずなホールディングス |
市場 |
マザーズ |
事業内容 |
葬儀、葬儀付帯業務の提供。 |
上場日 |
2020/03/06 |
公募売出 価格 |
2320円 ※仮条件の上限 |
初値 03/06 |
2220円 -4.31% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
きずなホールディングス の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/02/18(火)~02/25(火)まで
IPOの申し込み期間は約8日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
2,009,200株
(内訳)
公募: 50,000
引受人の買い取り引受による売り出し: 1,697,200
オーバーアロットメントによる売り出し: 262,000
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2020/09/17更新)
想定発行価格 2200円
仮条件の価格(02/14) 2,200~2,320円
きずなホールディングスの強み
※独自の見解などを含みます。
- 全国の斎場で多数の実績
※創業から50年以上、全国1000箇所、8万件、地域の風習を考慮。
※直営ホールは79展開 - 専門スタッフが24時間365日待機
※葬儀の手配や相談などの電話受付 - シンプルで明瞭な葬儀プランの提供
※一式揃えたセットプランは税抜40万、60万、80万、100万、120万円から選択 - オリジナルプランでその人らしさを感じさせる葬儀に個別対応
※120万円、従来の葬儀に囚われない葬儀の提案 - 直営ホールでの運営
※ドミナント出店により人材配置と広告宣伝の相乗効果
※約8割が直営ホールでの葬儀施行 - インターネットによる集客、仲介
※提携葬儀社、代理店に仲介 - ネットの無料会員制度
※葬儀料金の割引、リピーター、アフターサービスなど
<管理人コメント>
2019/05期の売上に対する内訳は以下の通り。
9割以上が葬儀による売上になっています。
仲介手数料収入は、ネット集客による仲介手数料、仏壇などの販売になりますが、割合としては限定的ですね。
その他サービスは、フランチャイズによるロイヤリティ収入だそうですが、売上割合は小さく経営方針にも言及がほとんどないので積極的にはやっていないのかな?と思われます。
◆全国のサービス提供エリア、拠点は以下の通り。
上記のうち直営ホールは、北海道15ル、千葉県14、神奈川県1、愛知県12、京都府4、宮崎県19、熊本県14
Webサイトは以下の通り
◆家族葬のファミーユ
https://www.famille-kazokusou.com/
◆イマージュホール(子会社花駒)
http://www.hanakoma.com/
以下は、セットプラン40万円(税別)のコース内容を例として紹介します。
※ファミーユのWebページから愛知県のものを抜粋
※40万円は無料のネット会員登録をした場合、10%割引となるそうです。
地域によってはもっと縮小した安いプランもあるようですが、基本的なプランとしては40万円のコースが最小のようです。自分は葬儀をしたことがないので詳しく知りませんが、基本的なものは揃っているようですね。祭壇はシンプルでお金をかけない人向けのプランとなっているのがわかります。
何が含まれるか?プランを上げると何が違うかが明確になっており、不透明な葬儀事業としてはとても安心感があると思います。
必要に応じて返礼品、料理等の追加、ライアイスの規定数量超過、寝台車、霊柩車利用時の規定距離を超過した場合などに追加費用が発生する場合があると明記されています。当然ですが、宗教者様御礼は含まれません。
直近の決算状況と業績の推移
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。(国際基準)
2018/05 2019/05 2019/11
(第2四半期)売上収益
(百万円)6417 7194 3829 税引前当期利益
(百万円)466 616 381 当期純利益
(百万円)293 406 197 1株当たり
配当額(円)- - - 基本的1株当たり
当期純利益(円)86 120 58 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/05 2019/05 2019/11
(第2四半期)売上高の
前年同期比- 12.11% -46.78% 経常利益の
前年同期比- 32.19% -38.15%
以下、連結決算。(国内基準)
2018/05 2019/05 売上高
(百万円)7002 7829 経常利益
(百万円)407 460 当期純利益
(百万円)104 187 1株当たり
配当額(円)- - 1株当たり
当期純利益(円)31 55 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/05 2019/05 売上高の
前年同期比- 11.81% 経常利益の
前年同期比- 13.02%
以下、単体決算
※2016/04までは旧㈱エポック・ジャパン、2017/05までは新㈱エポック・ジャパン (日本基準)
2015/05 2016/04 2016/05 2017/05 売上高
(百万円)4877 4870 423 6507 経常利益
(百万円)415 500 △ 285 274 当期純利益
(百万円)243 301 △ 750 89 1株当たり
配当額(円)5000 - - - 1株当たり
当期純利益(円)31481 39019 △ 333 28 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/05 2016/04 2016/05 2017/05 売上高の
前年同期比- -0.14% -91.31% 1438.30% 経常利益の
前年同期比- 20.48% -157.00% 196.14%
<管理人コメント>
吸収合併や連結、会計基準の違いなどにより連続性が分かりづらいですが、 とりあえず売上/売上収益は拡大傾向になっているように見えます。
経常利益/税引前当期利益は、横ばい傾向でしょうか。
・連結子会社の詳細
設立/子会社化 | 会社名 | 所在地 | 事業内容 |
2000/07 | 株式会社家族葬のファミーユ | 東京都 | 葬儀事業 |
2018/04 | 株式会社花駒 | 京都府 | 葬儀事業 |
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 96,200千円
新規出店 96,200千円
※子会社の㈱家族葬のマミーユ 2ホール
残高 0円
きずなホールディングス の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 電話相談を訴求するWeb広告強化による集客拡大
- 既存展開地域での出店拡大
※ドミナント戦略 - M&Aによる新規エリアへの進出
※直営ホールを全国展開していく - ネット集客による仲介拡大
- 通常プランより単価が高いオリジナルプランの拡大
- 葬儀需要は増加傾向
※約20年後には現在の約1.2倍まで拡大予想
国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」平成29年推計より
<管理人コメント>
2019/11時点の売上高に対する内訳は以下の通り。
その他サービスサービスの割合が減り、葬儀売上、仲介手数料収入の割合が少し増えているでしょうか。
売上金額で比較してみると葬儀売上、仲介手数料収入は、昨年を上回るペースで推移しています。
その他サービスは昨年を下回るペースとなっており、やはり基本的にはフランチャイズ展開は消極的なのだなと感じます。
以下は運理ホール数と葬儀件数の実績になります。
2019/05期は半分くらいになっていますが、大体2017年から年間10ホールくらいのペースになっています。
ちなみに2021/05期は11ホールを新規出店予定だそうです。
単価の高いオリジナルプランの葬儀件数は以下の通り。
データは2017/05年からなのでその頃から始めたのでしょうか。
大きく増加しているのがわかります。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 投資事業有限責任組合
アドバンテッジ
パートナーズV号66.89% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(50.00%)AP Cayman Partners III,
L.P. (常任代理人
株式会社イントリム)22.87% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(50.00%)以下続きを開く/閉じる Japan Fund V, L.P.
(常任代理人
株式会社イントリム)5.91% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(50.02%)アドバンテッジ
パートナーズ投資組合 64号1.97% 90日間、1.5倍除く
保有分売出
(50.02%)中道 康彰 代表取締役社長、
子会社の取締役1.44% ※Y 関本 彰大 取締役、子会社の取締役 0.72% ※Y 上記合計 99.80%
※上記以下は省略しています。
90日のロックアップ期間:2020/06/03
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関し、新株予約権の割当を受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
※Y 全て新株予約権
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 投資事業有限責任組合
アドバンテッジ
パートナーズV号1,162,600 33.44% AP Cayman Partners III,
L.P. (常任代理人
株式会社イントリム)397,600 11.44% Japan Fund V, L.P.
(常任代理人 式会社イントリム)102,700 2.95% 以下続きを開く/閉じる アドバンテッジ
パートナーズ投資組合 64号34,300 0.99% 合計 1,162,600 33.44%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
誰もが必ずお世話になるであろう葬式は、高齢化社会で確実な需要があるものです。近年では自分の住んでいる地域でも斎場が増えてきているのを実感します。
葬儀は急な出来事ですし、葬儀を依頼することは何度もあるわけでもないので、価格や必要なことなどは知らない人も多いと思います。明瞭な価格と内容で安くお願いできるのは必要とされていたものです。WEBサイトで堂々とプラン内容が明記されているのはとても好感が持てましたのでそれを見て利用する方はいると思いました。
既存地域でのドミナント出店の他、M&Aなどで全国に直営ホールを展開していくことで成長が見込めると思いますので期待したい会社だなと思います。
基本的にロックアップは、しっかりしており問題なし。
筆頭株主を始めとする上位株主のベンチャーキャピタルによる売出しは気になります
ベンチャーキャピタルはある程度、成長しきったところで上場することにより利益確定するものです。一応、各ベンチャーキャピタルによる売出しは保有分の50%(全体としては3割り程度の売出し)ということで成長余力に期待しているところはあるのかなと思うところもありますが、やはり一応、初値抑制要因として気にしたいです。
マザーズ市場としては公開株数は普通よりちょっと多いです。
過去にマザーズ市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2019年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
7061 | 日本ホスピスホールディングス | 03/28 | 2,185,000 | 1,000 | 1,466 | 46.60% |
2978 | ツクルバ | 07/31 | 2,202,200 | 2,050 | 2,050 | 0.00% |
4487 | スペースマーケット | 12/20 | 2,063,900 | 590 | 1306 | 121.36% |
・2017年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3558 | ロコンド | 03/07 | 1,812,000 | 1850 | 2625 | 41.89% |
3993 | PKSHA Technology |
09/22 | 2,385,100 | 2400 | 5480 | 128.33% |
6556 | ウェルビー | 10/05 | 2,196,500 | 2580 | 3305 | 28.10% |
・2016年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
9466 | アイドママーケティング コミュニケーション |
03/18 | 1,840,000 | 1440 | 1230 | -14.58% |
6189 | グローバルグループ | 03/18 | 2,076,300 | 2000 | 3200 | 60.00% |
6200 | インソース | 07/21 | 2,242,500 | 520 | 810 | 55.77% |
6539 | MS-Japan | 12/15 | 1,828,500 | 2080 | 2200 | 5.77% |
意外とそれなりに初値上昇しているケースは多いなと思いますが、あまり上昇しなかったものや公募割れしているものもあります。やはり事業内容によるといったところでしょうか。
スペースマーケット やPKSHA Technologyは、IT関連なのであまり参考にしない方がいいかもしれません。
業績は堅調に拡大しており、需要はある事業なので人気はそれなりにあるのではないでしょうか。公開株数は特別多いというわけでもありませんのでそれなりの初値には期待したいなと思います。
やはりベンチャーキャピタルによる売出しは気になりますので仮条件の価格や最終的な公募売出し価格を確認して判断したいと思います。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 野村證券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | マネックス証券 |
引受 | 楽天証券 |
引受 | いちよし証券 |
積極的に申し込まれる方は、
ネット証券で平等抽選であるマネックス証券などは忘れずに申込みしておくことをオススメします。
あまり引き受け証券会社としては登場しない楽天証券は穴場だと思いますので積極的に参加される方はお忘れなく
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IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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