ステラファーマ【4888】のIPO抽選申込どうする？
作成：2021/03/23
目次
ステラファーマ IPOの紹介
| コード | 4888 |
|---|---|
| 会社名 |
ステラファーマ（株） |
| 市場 |
マザーズ |
| 事業内容 |
BNCTに用いる薬剤開発、 |
| 上場日 |
2021/04/22 |
| 初値 |
＜管理人コメント＞
BNCTは、がん細胞をピンポイントで破壊する放射線治療の一手法で1日・1回で終わるので身体への負担が少ないことが特徴。
ホウ素の安定同位体であるB-10とエネルギーの小さな熱中性子の核分裂反応を利用しておこないます。
1936年に理論上、考案されていた治療法ですが長年、実用化が困難な治療法となっていたものです。 世界でも日本の研究者によりリードされてきた新しいコンセプトのがん治療法。
需要申告（ブックビルディング）スケジュール
ステラファーマ の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。＝＞IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2021/04/06（火）～04/12（月）まで
IPOの申し込み期間は約７日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
8,500,000株
（内訳）
公募： 7,391,400
引受人の買い取り引受による売り出し： なし
オーバーアロットメントによる売り出し： 1,108,600
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
想定発行価格 510円
仮条件の価格 ※2021/04/02に決定予定
ステラファーマの強み
※独自の見解な どを含みます。
- 世界初となる薬事承認取得
※2020/03 BNCT用ホウ素薬剤としてステボロニン製造販売承認。5月販売開始。
※総合南東北病院、大阪医科大学付属病院にて治療開始 - B-10を高純度(99％以上)に濃縮する技術
※日本で唯一。世界でも２社のみ - 製剤処方にかかる特許権の複数取得
- ステボロニンは安定性、長期品質有効期限
※従来フルクトース製剤に比べ
※36ヶ月の品質有効期限
※治療ごとに薬剤を調整不要
※GMPgraheに適合 - 後続事業者にとって参入障壁が大きい
※長年の研究開発期間、投資
※治療薬の画期性が求められる先駆け審査指定制度の対象品目に指定され、
2020/03にステボロニンとして医薬品製造販売承認を取得。
＜管理人コメント＞
以下、ステボロニンという製品は点滴で投与するようなもののようです。
以下は、がん治療の過程を示したものです。
薬液を点滴するとがん細胞にだけホウ素薬剤が集まります。体外から中性子線を照射するとホウ素と核反応を起こし、がん細胞だけを破壊することができるのだそうです。
※2018/08時点動画
直近の決算状況と業績の推移
クリック＞＞業績データを開く／閉じる
2015/12 2016/12 2018/03 2019/03 2020/03 2020/12
（第3四半期）売上高
（百万円）418 145 - - - 156 経常利益
（百万円）29 △ 440 △ 1052 △ 856 △ 959 △ 502 当期純利益
（百万円）19 △ 298 △ 1055 △ 859 △ 962 △ 504 １株当たり
配当額（円）- - - - - - １株当たり
当期純利益（円）9710 △ 2964 △ 8138 △ 66 △ 62 △ 25 ※単位（百万円）、（円）の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/12 2016/12 2018/03 2019/03 2020/03 2020/12
（第3四半期）売上高の
前年同期比- -65.31% - - - - 経常利益の
前年同期比- -1617.24% -139.09% 18.63% -12.03% 47.65%
＜管理人コメント＞
売上は直近でも無しの時期もあり傾向を評価するのは困難です。
経常利益は、大きく赤字の状況が継続中です。
コロナウィルスによる業績への影響は限定的とのことです。
医薬、バイオ関連は投資先行のため、赤字上場が普通になっていますので認識しておくと良いと思います。
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 3,438,044千円
第三者割り当て増資の手取概算上限 520155 千円
臨床試験等の開発 1,135,000千円
海外展開のための技術移管等に係る 158,000千円
借入金返済 800,000千円
人件費等 1,865,200千円
残額 0円
ステラファーマの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 開発中パイプラインの進展
※適用疾患の拡大 - 新規パイプラインの拡充
※「18F-FBPA-PET」の開発に取り組み中
BNCTとのシナジー効果期待 - 認知度向上による利用拡大
※医療施設、大学等の研究機関へ訪問活動
※学会や講演会を通じて - 米国、欧州を中心に承認取得を目指す
※日本で承認を得た疾患を対象に
※各国製薬企業等との連携によるアライアンスモデルを契約
＜管理人コメント＞
以下、開発パイプラインです。
まず2020/05から既に販売開始されている「頭頸部癌」用の製品がステボロニンですね。2020/12時点で売上が計上されたのはこの製品の売上によるものが主だと思います。
次いで「脳腫瘍」のパイプラインが第二相臨床試験中となっており、試験で使用する治療薬を提供しています。；
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ ステラケミファ株式会社 60.43% 180日間 株式会社ＩＮＣＪ 33.15% 90日間、1.5倍以上 住友重機械工業株式会社 0.95% 180日間 以下続きを開く／閉じる 浅野 智之 代表取締役会長 0.88% 180日間 藪 和光 取締役 0.79% 180日間 上原 幸樹 代表取締役社長 0.76% 180日間 株式会社スズケン 0.42% 株式会社ハイメディック 0.42% 上記合計 97.80% ※上記以下は省略しています。
180日のロックアップ期間：2021/10/18
90日のロックアップ期間：2021/07/20
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
なし
初値上昇の期待について管理人コメント
＜管理人コメント＞
がん細胞をピンポイントで破壊することができ患者さんへの負担が少ないということでとても素晴らしい治療法ですね！がん治療には色々なものがあって素人にはよく分かりませんが、世界初の製品販売という優位性は凄いと思いますので今後の成長拡大に期待したい会社です。
一般的な医薬、バイオ関連のIPOと同じく赤字上場であるものの、ちょうど上場のタイミング直前で製品化したものがあり、今後の販売拡大が現実的に期待できるというのは心強いなと感じます。
上位の大部分はロックアップがしっかりしており問題ありません。
ベンチャーキャピタルによる売出しは心配なし。
マザーズ市場としては公開株数はかなり多い方なので初値抑制要因として気になります。
過去にマザーズ市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
※事例が少なかったので幅広く確認します。
・2019年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4443 | Sansan | 06/19 | 8,636,500 | 4,500 | 4,760 | 5.78% |
| 4599 | ステムリム | 08/09 | 9,660,000 | 1,000 | 930 | -7.00% |
| 4448 | Chatwork | 09/24 | 9,775,000 | 1600 | 1480 | -7.50% |
| 4477 | BASE | 10/25 | 8,311,500 | 1300 | 1210 | -6.92% |
・2018年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7806 | ＭＴＧ | 07/05 | 7,935,000 | 5800 | 7050 | 21.54% |
上記はIT関連が多いですが、それでもこのくらいの公開株数だと初値は抑制傾向にあり、公募割れもあることが確認できます。
次に医薬、バイオ関連で近年、赤字上場したものを参考に紹介します。
以下、４つともマザーズ
・2018年 医薬、バイオ関連銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4598 | Ｄｅｌｔａ－Ｆｌｙ Ｐｈａｒｍａ |
10/12 | 805,000 | 4770 | 4385 | -8.7% |
・2019年 医薬、バイオ関連銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4599 | ステムリム | 08/09 | 9,660,000 | 1,000 | 930 | -7.00% |
・2020年 医薬、バイオ関連銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4881 | （株）ファンペップ | 12/25 | 3,150,600 | 650 | 715 | 10.00% |
| 4884 | クリングルファーマ（株） | 12/28 | 667,000 | 1,000 | 1,480 | 48.00% |
基本的に公募割れ傾向があるのですが、2020年末は相場が大きく上昇している局面もあってか、初値は２つともそれなりのプラスとなっています。公開株数が大きく違うなどIPOの条件も異なるので注意が必要です。
業績は現時点で評価できないものの、昨年に製品化し販売されているものがあり心強いです。しかり公開株数はかなり多いので初値の大きな期待は禁物だと思いますが、相場状況がとてもよいので昨年の流れが好影響になっていることに期待して公募割れを回避してそれなりに初値上昇することに期待したいです。
とりあえず公開株数はとても多いので公募割れリスクの可能性も考え、仮条件の価格や最終的な公募売り出し価格を確認して慎重に判断したいものです。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
| 証券会社名 | |
|---|---|
| 主幹事 | みずほ証券 |
| 引受 | 大和証券 |
| 引受 | SMBC日興証券 |
| 引受 | いちよし証券 |
| 引受 | エース証券 |
| 引受 | 岩井コスモ証券 |
| 引受 | SBI証券 |
| 引受 | 楽天証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
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結果を見ないで自分で予想するのが大事じゃ。
口コミ評価など
＜注意＞
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
＝＞目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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