ウェルスナビ【7342】のIPO抽選申込どうする?
作成:2020/11/28 更新:2020/12/31
目次
ウェルスナビの紹介
(※2020/12/31更新)
コード | 7342 |
---|---|
会社名 |
ウェルスナビ(株) |
市場 |
マザーズ |
事業内容 |
資産運用を全自動化したロボアドバイザー |
上場日 |
2020/12/22 |
公募売出 価格 |
1,150円 ※仮条件の上限 |
初値 12/22 |
1,725円 +50% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
ウェルスナビ の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/12/07(月)~12/11(金)まで
IPOの申し込み期間は約5日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
17,153,700株
(内訳)
公募: 2,500,000
引受人の買い取り引受による売り出し: 13,094,300
オーバーアロットメントによる売り出し: 1,559,400
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2020/12/31更新)
想定発行価格 1100円
仮条件の価格(12/03) 1,100~1,150円
ウェルスナビの強み
※独自の見解な どを含みます。
- 資産運用は全て自動化
※ポートフォリオ、積立入金、発注、分配金再投資、リバランス、税金最適化
※機械的で感情に左右されない投資ができる、コスト抑制 - 預かり資産の1%手数料で世界へ分散投資できる
※年率1%+消費税
※内部的にはETFのなかで別途年率0.09%~0.13%差し引かれている
※世界約50カ国、11000銘柄 - 国内ロボアドバイザー市場で1位
※2020/06 全体の68%を占める資産残高 - 積み上げ型のビジネスモデル
※解約しない限り継続して手数料収入が得られる
※長期分散を前提にしているので解約も少ない。解約率は月次平均で1%以下。
※積立などによる追加入金がある。68%が自動積立設定の顧客。
※提携パートナーは手数料のレベニューシェア
<管理人コメント>
私は利用していないのでよく知りませんが、投資手段の一つとして詳しく見ていきたいと思います。
・WealthNavi テレビCM
ウェルスナビは、選択されたポートフォリオに従って内部的にETFを使った投資をおこなっているようです。
ポートフォリオの例。
相関関係などを意識して債権、株など幅広い資産構成で、いわゆるバランスファンドのような長期分散型の投資ですね。
リスク許容度によって株が多かったり、債権が多かったり資産構成が変わってくるのだろうと思います。
実際の取引銘柄では以下のように海外のETF2000本以上などから、ポートフォリオに従って自動で取引してくれるようです。
バランスファンドのようなものはリスクを安定させるためパフォーマンスが低い割にコスト高になりがちなのですが、プログラムによる自動取引とETFを使うことでコストを抑えることで投資効率を上げることがこのウェルスナビのメリットになると思います。
コストに敏感な長期分散投資家なら、1%のコストもバカにできないので自分でETFを取引した方がいいとも言えますが、初期投資金額が少なくても、キッチリ定額で分散投資できることや、取引コスト、リバランス、節税売りなど手間をかけたくない人は、1%の手数料をかける価値があると感じるのだと思います。
人が運用するバランスファンドよりは圧倒的に良いと思いますし、資金が少ない投資初心者には選択肢になるサービスだと思われます。
ウェルスナビでは、最低10万円からの投資となっており、積立は月1万円から投資できます。
1万円以下から投資できる投資信託に比べるとちょっと最低投資額が大きいかもしれませんが、ETFを複数分散投資する上でそのくらいの投資金額でないとコスト負けしてしまうのかな?と、このくらいはしょうがないのだろうなとは思います。
スマホアプリのgooglePLAYでの評価を確認しておきます。
直近の決算状況と業績の推移
※2015/04設立。
クリック>>業績データを開く/閉じる
2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12 2020/09
(第3四半期)営業収益
(百万円)- 3 207 881 1553 1765 経常利益
(百万円)△ 65 △ 353 △ 763 △ 1718 △ 2057 △ 765 当期純利益
(百万円)△ 65 △ 354 △ 776 △ 1722 △ 2061 △ 768 1株当たり
配当額(円)- - - - - - 1株当たり
当期純利益(円)△ 5266 △ 42 △ 75 △ 50 △ 53 △ 18 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12 2020/09
(第3四半期)営業収益の
前年同期比- - 6800.00% 325.60% 76.28% 13.65% 経常利益の
前年同期比- -443.08% -116.15% -125.16% -19.73% 62.81%
<管理人コメント>
営業収益は、拡大傾向になっています。
経常利益は営業収益を上回る大きな赤字が拡大傾向となっていましたが、2020/09時点の進捗状況を見ると縮小する可能性もある?
営業収益は顧客の預かり資産に連動した手数料で積み上げ型の収益モデルのため、
開発人件費と広告宣伝が先行投資として行われていますので意図的なものであることを理解しておくとよいです。
広告宣伝費は以下の通り
<広告宣伝費>
2016/12期 約51百万円
2017/12期 約185百万円
2018/12期 約1051百万円
2019/12期 約1581百万円
2020/09時点 約837百万円
2020/09時点の広告宣伝は前期を下回るペースとなっていますので、
赤字が縮小して見えてしまっている部分はあるかもしれませんので注意深く見たいところです。
コロナウイルスによる業績への影響ですが、
相場急落でも95%の顧客が利用継続しているので影響は限定的とのことです。
現在、コロナ後の相場は大きく上昇しており、2020/09以降もさらに大きく上昇しています。 その分、手数料収入も連動して大きく増えている可能性はありそうなのでその辺りも注目しておきたいです。
逆を言えば、相場が今後急落したときも注意が必要ということで業績の変動性が気になるところです。
2020年の前半はコロナウイルスによる急落で手数料収入も減った上での2020/09の営業収益だと認識しておくと良いかもしれません。
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 2,513百万円
第三者割り当て増資の手取概算上限 634百万円
広告宣伝 2,047百万円
※新規顧客獲得、WealthNavi・NISA対応サービス認知度向上など
採用費、人件費 101百万円
※エンジニアを中心とした人員拡充
償還資金 1,000百万円
※無担保転換社債型新株予約権付社債
残額 0円
ウェルスナビの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 機能拡充による価値最大化
※AIによる資産運用アドバイス機能の充実化 - 新規顧客獲得
※テレビCM、コラム、ビデオメッセージ、セミナー等の定期開催 - 新規提携パートナー獲得
※金融機関を中心に営業活動 - 新規事業の展開
※PFM、クレジットカード、株取引、保険、送金など組み合わせた個人向けプラットフォームを目指す - 積立入金による運用資産の拡大
※顧客の68%が自動積立設定。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 柴山和久 代表取締役 24.84% 180日間
保有分売出
(1.00%)AT-I投資事業有限責任組合 9.18% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.00%)SBI ホールディングス
株式会社6.46% 180日間 以下続きを開く/閉じる Infinity e.ventures Asia
III,L.P.6.39% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.00%)グローバル・ブレイン6号
投資事業有限責任組合5.96% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.00%)FinTechビジネス
イノベーション投資
事業有限責任組合5.38% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.00%)株式会社SMBC信託銀行 3.53% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.00%)DBJキャピタル投資事業
有限責任組合2.80% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(38.33%)協創プラットフォーム
開発1号投資事業
有限責任組合2.40% 株式会社SBI証券 2.40% ※Y ジャパン・コインベスト
2号投資事業有限責任組合1.68% みずほ成長支援投資事業有限責任組合 1.30% 90日間、1.5倍以上 SFV・GB投資事業
有限責任組合1.20% BIG2号投資事業
有限責任組合1.20% SMBCベンチャー
キャピタル2号投資事業
有限責任組合1.18% 90日間、1.5倍以上 井上正樹 1.17% 180日間
保有分売出
(20.00%)ソニー株式会社 1.14% 180日間 牛山史朗 従業員 1.13% 180日間
保有分売出
(8.58%)三菱UFJキャピタル5号
投資事業有限責任組合1.01% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.01%)廣瀬学 取締役 0.86% SBIベンチャー投資
促進税制投資事業
有限責任組合0.74% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.01%)SMBCベンチャー
キャピタル4号投資事業
有限責任組合0.72% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.02%)千葉道場2号投資事業
有限責任組合0.72% 保科智秀 従業員 0.65% ※Y 岡本健 従業員 0.65% ※Y 三井真輔 従業員 0.65% ※Y 加納健一 従業員 0.65% ※Y SMBCベンチャー
キャピタル5号投資事業
有限責任組合0.60% インキュベイトファンド
3号投資事業有限責任組合0.49% 90日間、1.5倍以上
保有分売出
(67.00%)本田桂子 0.49% 180日間 梅田望夫 0.49% 180日間 オナー・エルザン 0.49% 180日間
保有分売出
(40.00%)本間拓也 0.49% 180日間 牧田清隆 0.49% 180日間 エドワード・
ロンコウスキー0.49% 180日間 株式会社オフィス千葉 0.49% 180日間 りそなキャピタル4号
投資事業組合0.48% 上記合計 90.99% ※上記以下は省略しています。
180日のロックアップ期間:2021/06/19
90日のロックアップ期間:2021/03/21
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
※Y 全て新株予約権
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 AT-I投資事業有限責任組合 3,012,600 6.15% Infinity e.ventures
Asia III,L.P.2,096,900 4.28% グローバル・ブレイン6号
投資事業有限責任組合1,957,400 4.00% 以下続きを開く/閉じる FinTechビジネス
イノベーション投資事業
有限責任組合1,766,100 3.61% 株式会社SMBC信託銀行 1,158,800 2.37% DBJキャピタル投資事業
有限責任組合526,100 1.07% みずほ成長支援投資事業
有限責任組合427,200 0.87% SMBCベンチャー
キャピタル2号投資事業
有限責任組合388,400 0.79% 三菱UFJキャピタル5号
投資事業有限責任組合334,100 0.68% SBIベンチャー投資促進
税制投資事業有限責任組合243,900 0.50% SMBCベンチャー
キャピタル4号投資事業
有限責任組合238,700 0.49% インキュベイトファンド
3号投資事業有限責任組合160,800 0.33% SBIベンチャー企業成長支援
3号投資事業有限責任組合135,800 0.28% 柴山和久 代表取締役 121,500 0.25% 井上正樹 114,700 0.23% SBIベンチャー企業成長
支援4号投資事業
有限責任組合98,300 0.20% オナー・エルザン 96,000 0.20% SBIベンチャー企業成長支援
2号投資事業有限責任組合69,700 0.14% みずほ成長支援第2号
投資事業有限責任組合50,300 0.10% SBIベンチャー企業成長
支援投資事業有限責任組合49,200 0.10% 牛山史朗 従業員 47,800 0.10% 合計 13,094,300 26.75%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
コストを抑えた合理的な運用でロボアドバイザー市場で1位とニーズがあり、長期投資の場合、一度投資し始めたら、やめるのは自分に負けたみたいでそう簡単ではありません。(^_^;
積み上げ型のビジネスモデルであり、積立投資している人が多く、今後も新規顧客獲得により運用額が増えていくだろうとは思いますので今後の成長拡大に期待したい会社です。
一部ロックアップなしの上位株主がいるのは、とても気になります。
しかもベンチャーキャピタルですので初値が急騰したらすぐに売ってくる可能性があるかもしれませんので初値抑制要因でしょうか?
ベンチャーキャピタルの売出しがありますが、全体の割合としては限定的ですが保有分の約7割弱の売出しで、1.5倍以上の初値形成で売却できるようになっていますので基本的に利益確定の意志は明確だと思いますので注意したい部分です。
マザーズ市場としては公開株数はかなり多い方なので初値抑制要因?
過去にマザーズ市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2019年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4480 | メドレー | 12/12 | 15,824,000 | 1300 | 1270 | -2.31% |
4478 | フリー | 12/17 | 18,566,000 | 2000 | 2500 | 25.00% |
ちょっと事例が少ないのですが、マザーズ市場で成長性が高いといっても、さすがにこのくらいの公開株数ともなれば初値は抑制傾向になっており、公募割れもあります。
業績は拡大傾向で、積み上げ型収益で成長性があり先行投資で赤字上場なのも理解できますが、広告費のかけかたと売上の増加のバランスを見ているとまだ黒字転換を見通すのが難しく、新規顧客増加、投資額の増加見通しなどを含めて注意深く見極めたいところです。何より公開株数がかなり多く、一部ベンチャーキャピタルによるロックアップなしも非常に気になります。相場環境はとても良いですし、IT、フィンテック関連で業種的にはとてもよい相場の地合いで思わぬ上昇があるかもしれませんが、初値の大きな上昇に期待はしない方がいいかもしれません。
公募割れリスクが気になる点もありますので、仮条件の価格と最終的な売出し価格を見て慎重に判断したいところです。
それから上場当日の相場状況によって急変する可能性も注意したいところです。
特に運用資産額で連動するビジネスモデルなので。/p>
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | SBI証券 |
主幹事 | 大和証券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
引受 | 野村證券 |
引受 | 岡三証券 |
裏 | 岡三オンライン証券 |
積極的に投資したい人は、ネット証券のSBI証券が主幹事なのはチャンスです!
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
※2020/11/28 追記
目論見書に記載されていない証券会社として岡三オンライン証券で応募できることが確認できました。前受金不要で資金余力がなくても応募できる証券会社ですので資金が少ない方も当選確率アップを狙えるのででお見逃しなく!
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結果を見ないで自分で予想するのが大事じゃ。
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<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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