I-ne(アイエヌイー)【4933】のIPO抽選申込どうする?
作成:2020/08/25 更新:2020/12/11
目次
I-ne IPOの紹介
(※2020/12/11更新)
コード | 4933 |
---|---|
会社名 |
(株)I-ne |
市場 |
マザーズ |
事業内容 |
ヘルスケア製品、美容家電、化粧品、 |
上場日 |
2020/09/25 |
公募売出 価格 |
2890円 ※仮条件の上限 |
初値 09/25 |
3250円 +12.46% |
<管理人コメント>
社名の読み方ですが、もともと「イーネ」という読みで創業していたそうですが、 海外で認知してもらえるように表記は変えず英字読みで「アイエヌイー」の読みに変えたそうです。
社名の由来としてなぜ「I-ne」にしたかは不明でした。やっぱりネットマーケティングに強みがあるので、SNSで使う「イイネ」から来てるのかな?
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
I-ne の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2020/09/08(火)~09/14(月)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
2,463,300株
(内訳)
公募: 1,713,600
引受人の買い取り引受による売り出し: 428,400
オーバーアロットメントによる売り出し: 321,300
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2020/12/11更新)
想定発行価格 2470円
仮条件の価格(09/07) 2,580~2,890円
I-neの強み
※独自の見解などを含みます。
- 消費者のトレンドに先行したブランド開発
※AIインサイトスコープ「KIYOKO」
※トレンドハンティングチーム
※全社員によるアイデア起案制度 - アイデアから商品化までのスピード
※企画から発売まで約6ヶ月を実現
※アジャイル開発とゲートキーピングをモデル化した「IPTOS(イプトス)」
※OEM150社以上で企画を同時進行で開発
※1商品あたり数万件の口コミを商品に反映 - 自社ブランドディレクターによる一貫したクリエイティブデザイン
※ブランドストーリーに基づき、ロゴ・容器・パッケージ・販促物・プロモーションを全てデザイン
※動画、SNS専門のチームもあり - データに基づいたWEBプロモーション
※広告専任チームを社内に配置
※SNS・CRMによるユーザーコミュニケーション - オンライン/オフラインチャネルを活用した販売拡大
※各チャネルで消費者の反応を確認し実績、認知度を上げながら販売拡大
※ネットモール・一部小売店=>ネット広告=>量販店への卸売
<管理人コメント>
I-neでは多数のブランドを販売していますが、売上の多くを占める主なブランドは以下の2つ。
2つで8割り以上を占めます。
BOTANISTは、シャンプーやボディーソープなどで、SALONIAはヘアアイロンやドライヤーなど。
1つのブランドのなかでも様々な商品が多数あるようですが、特にヘアケアに特化した商品で強みを持っているのかな?と思いました。
以下、2017年の過去動画ですのでご注意ください。
直近の決算状況と業績の推移
※2007/03設立。
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。
2018/12 2019/12 2020/06
(第2四半期)売上高
(百万円)20571 21206 10527 経常利益
(百万円)273 649 369 当期純利益
(百万円)162 464 251 1株当たり
配当額(円)- - - 1株当たり
当期純利益(円)13 58 34 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2018/12 2019/12 2020/06
(第2四半期)売上高の
前年同期比- 3.09% -50.36% 経常利益の
前年同期比- 137.73% -43.14%
以下、単体決算。
2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12 売上高
(百万円)6607 15584 20647 20557 20912 経常利益
(百万円)242 198 △ 24 255 559 当期純利益
(百万円)121 62 △ 43 133 393 1株当たり
配当額(円)- - - - - 1株当たり
当期純利益(円)121055 38085 △ 93683 8 48 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12 売上高の
前年同期比- 135.87% 32.49% -0.44% 1.73% 経常利益の
前年同期比- -18.18% -112.12% 1162.50% 119.22%
<管理人コメント>
売上は拡大から直近では横ばい傾向(もしくはわずかに拡大)になっているように見えます。
経常利益は変動がありますが、直近では拡大傾向になっているように見えます。
2015年から2017年の売上増加要因が気になったので参考に以下掲載。
※参考
2016/07 ㈱メインライン、㈱Tenderlyを吸収合併
2016/11 ㈱brighterを吸収合併
2016/11 次世代飲料リラクゼーションドリンクの「CHILLOUT」を発売
ちなみにコロナウイルスの影響ですが、ドラッグストア、ECサイトを通じた販売は堅調に推移したという会社の説明があり、ネガティブなコメントは確認できませんでした。
・連結子会社の詳細
設立 会社名 所在地 2017/10 株式会社VUEN 大阪府 2019/07 合同会社Endian 大阪府 2016/09 台灣艾恩伊股份有限公司 ※1 台湾 ※1 2019/12/31事業活動停止、精算手続き中。
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 3,867 百万円
第三者割り当て増資の手取概算上限 727 百万円
広告宣伝、販売促進 3300百万円
※国内、海外における自社ブランド認知度向上、価値向上のため
残高 1,294 百万円
※残額は、借入金の返済
I-neの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- BOTANISTのボタニカルライフスタイルブランドへの進化
※スキンケア等の取り扱い商品を拡充
※「植物と共に生きる」をコンセプト - SALONIAの美容家電ブランドへの進化
※ヘアアイロンやドライヤー等にこだわり
※美容器や脱毛器にカテゴリー拡大 - 中国でのオフライン販売に進出.
※BOTANIST、SALONIA - 新規ブランド、商品開発
- 他社やインフルエンサー等とのアライアンス
<管理人コメント>
以下は、2019/12期の売上高に対する、国内と海外事業の内訳です。
ほとんどが国内事業で海外事業の売上はまだとても小さいです。
それだけこれから海外事業の成長性は大きいと言えそうですが。
海外展開では、中国、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、台湾、韓国などアジアを中心として展開しているそうです。
中国では越境ECを中心に展開していたそうですが、オフライン販売をおこなうことでI-neの強みである販売拡大戦略もとれると思いますので成長拡大に期待したい部分です。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ YBO株式会社 ※A 52.82% 180日間 大西 洋平 代表取締役社長 41.02% 180日間
保有分売出
(14.85%)SMBC事業開発3号
投資事業有限責任組合※B 1.27% 以下続きを開く/閉じる 伊藤 翔哉 取締役、子会社の取締役 1.00% 180日間 今井 新 取締役、子会社の取締役 1.00% 180日間 杉元 将二 取締役 1.00% 180日間 藤岡 礼記 取締役 1.00% 180日間 上記合計 99.11%
※上記以下は省略しています。
※A 代表取締役社長により総株主の議決権の過半数が所有されている会社
※B 金融商品取引業者等の人的・資本的関係会社
180日のロックアップ期間:2021/03/23
※合意ではなく約束と明記
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 役職、関係性など 株数 割合 大西 洋平 代表取締役社長 428,400 6.09% 合計 428,400 6.09%
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
主に2つのブランドを成長拡大させてきた実績は、その開発手法やネットマーケティングなどの戦略に裏打ちされたもので新しい現代のビジネスモデルとしてとても合理的で納得させられるものだなと感じました。
ビジネス手法としては確立されていますので、今後の新規商品、ブランド展開にも期待したい会社だなと思いました。
上位で一部ロックアップなしですが、第三者割当で継続確約とありますし、ほとんどがロックアップありなので問題なし。
ベンチャーキャピタルによる売出しも心配なし。
マザーズ市場としては公開株数はそれなりに多いので初値抑制要因?
過去にマザーズ市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2019年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
7061 | 日本ホスピスホールディングス | 03/28 | 2,185,000 | 1,000 | 1,466 | 46.60% |
2978 | ツクルバ | 07/31 | 2,202,200 | 2,050 | 2,050 | 0.00% |
4479 | マクアケ | 12/11 | 2,926,700 | 1550 | 2710 | 74.84% |
4484 | ランサーズ | 12/16 | 3,000,000 | 730 | 842 | 15.34% |
4487 | スペースマーケット | 12/20 | 2,063,900 | 590 | 1306 | 121.36% |
・2018年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6568 | 神戸天然物化学 | 03/15 | 2608200 | 2340 | 3665 | 56.62% |
6232 | 自律制御システム研究所 | 12/21 | 2971200 | 3,400 | 2,830 | -16.76% |
自律制御システム研究所が公募割れとなっていますが、2018/12は相場が急落したタイミングで影響を受けていますので例外として認識しておいたほうがいいです。
事業内容により様々ですが、このくらいの公開株数だと大きな初値上昇は難しいですが、それなりに上昇しているものはあります。
スペースマーケットは大きく上昇していますが、想定発行価格が低いものだったので同列では比較できないかなと思います。
業績は直近で横ばいか、わずかに拡大傾向です。現時点ですでに売上規模が大きく成長拡大中というわけではありません。公開株数もそれなりに多いということなので初値は期待のし過ぎは禁物かなと思います。
中国でのオフライン販売は今後の成長拡大に大きな期待がかかるところなのでそこをどう見極めるかですが、コロナウイルスの件があるのでビジネス展開に遅れが出そうなところは気になります。投資するとしたら長期的な視点でも考えておくといいと思います。
それなりに公開株数が多いので、仮条件の価格がどうなるかや、最終的な公募売り出し価格がどうなるかを確認して最終判断したいところです。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | SMBC日興証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 大和証券 |
引受 | 楽天証券 |
引受 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
引受 | マネックス証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
このページを見た人のアンケート
このページを見た人の初値予想
結果を見ないで自分で予想するのが大事じゃ。
口コミ評価など
<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
★この記事を読んだ方はシェア/ブックマークで応援お願いします。
スポンサードリンク
お役立ち関連記事
ついでに読みたい
- アクシス【4012】のIPO抽選申込どうする?
- ヘッドウォータース【4011】のIPO抽選申込どうする?
- rakumo【4060】のIPO抽選申込どうする?
- STIフードホールディングス【2932】のIPO抽選申込どうする?
- トヨクモ【4058】のIPO抽選申込どうする?
- まぐまぐ【4059】のIPO抽選申込どうする?
- グラフィコ【4930】のIPO抽選申込どうする?
- 雪国まいたけ【1375】のIPO抽選申込どうする?
IPO2020年09月IPO2020年09月