カオナビ【4435】のIPO抽選申込どうする?
作成:2019/02/14 更新:2019/03/15
目次
カオナビ IPOの紹介
(※2019/03/15更新)
コード | 4435 |
---|---|
会社名 |
(株)カオナビ |
市場 | マザーズ |
事業内容 |
企業の人材情報をクラウド上で管理する |
公募売出 価格 |
1980円 ※仮条件の上限 |
上場日 |
2019/03/15 |
初値 03/15 |
3970円 +100.51% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
カオナビ の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2019/02/28(木)~03/06(水)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
1,000,500株
(内訳)
公募: 500,000
引受人の買い取り引受による売り出し: 370,000
オーバーアロットメントによる売り出し: 130,500
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2019/03/15更新)
想定発行価格 1780円
仮条件の価格(02/26) 1780~1980円
カオナビの強み
※独自の見解などを含みます。
- 顔と名前が一致しないという課題を解決できる
※顔写真が並ぶシンプルなインタフェース
※スマホですぐに確認できる - 人材情報を一元管理して可視化できる
※適切な人材配置や育成。グラフ化、分析 - データベース項目を簡単にカスタマイズできる
※ドラッグ&ドロップ - 人事評価の運用を全てクラウド上でできる
※EXCELや紙の運用を廃止。入力、進捗管理、時間短縮。 - SPI3性格診断で社員ごとの性格タイプを把握できる
※外部サービス連携 - クラウドサービスによる月額課金ですぐ利用できる
※システム投資低減 - 利用者の増加とともに収益が積み上がるストックビジネス
※月額課金の他に有償の支援サービスあり
<管理人コメント>
カオナビという名称からわかるとおり、顔写真が並ぶ画面イメージとなっているようです。
利用料金(月額)は、機能ごとにプランが別れているようです。
利用料金は最低料金で、「~」という表現がされていますが、サイトを見た限りでは利用者の人数によって変動する?ハッキリとはわかりませんでした。
クラウドでストックビジネスということで継続率はとても重要ですが、2018/08時点の顧客アンケート(145社)では、94.5%が継続利用を希望しているとのこと。
売上高上位10社の売上は全体の10%以下で特定顧客に依存してはいないとのことで、一部の企業が解約したとしても即、業績が大きく変動するということはなさそうです。
直近の決算状況と業績の推移
2014/03 | 2015/03 | 2016/03 | 2017/03 | 2018/03 | 2018/12 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
51 | 113 | 239 | 455 | 952 | 1189 |
経常利益 (百万円) |
△ 10 | △ 3 | △ 56 | △ 214 | △ 250 | △ 102 |
当期純利益 (百万円) |
△ 10 | △ 5 | △ 39 | △ 207 | △ 283 | △ 102 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - | - | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
△ 36860 | △ 1487 | △ 11204 | △ 52 | △ 66 | △ 22 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
※2008/05㈱ジャパンオペレーションラボ設立。2013/05株式会社カオナビに商号変更。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2014/03 | 2015/03 | 2016/03 | 2017/03 | 2018/03 | 2018/12 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 121.57% | 111.50% | 90.38% | 109.23% | 24.89% |
経常利益の 前年同期比 |
- | 70.00% | -1766.67% | -282.14% | -16.82% | 59.20% |
<管理人コメント>
売上は右肩上がりで拡大しています。
経常利益は赤字の状況となっています。
会社の説明では、人件費や広告宣伝費を先行投資することで顧客を獲得し投資を回収するビジネスモデルとあります。
主な費用の詳細は以下の通り。
2017/03 | 2018/03 | 2018/12 | |
広告宣伝費 | 123 | 136 | 109 |
販売促進費 | 20 | 106 | 34 |
採用費 | 35 | 89 | 54 |
人件費 | 164 | 301 | 454 |
上記合計 | 342 | 632 | 651 |
※単位(百万円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
事業拡大にともなう人件費やマーケティング費用などが増加しており、 投資先行で売上を伸ばしているという状況であることが確認できると思います。
新規発行と増資による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 879,000千円
第三者割当増資の手取概算 230,290千円
人材確保に係る人件費 600,645千円
マーケティング費 211,640千円
※認知度向上、顧客基盤に拡大に係るもの
残額 297,005千円
※カオナビに付随する新機能開発に係る開発費や人材採用費
カオナビ の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 新規顧客獲得による売上拡大
※広告宣伝などマーケティング - 人材マネジメントシステムの成長余地は大きい
※JDCJAPAN平成29年7月「国内企業の人材戦略と人事給与ソフトウェア市場動向調査」では人材マネジメントの導入は12.6%と低い。 - 顧客ニーズに対応した機能の拡充
※満足度向上で解約防止、価値向上による利用者増加
※AIを活用した社員のコンディション分析、退職予測、パフォーマンスの高い社員の分析活用 - 外部サービスとの連携拡大で収益性アップ
※2018/08TALENT FINDER開始。
※外部サービスはオプションサービス手数料を受領
<管理人コメント>
以下は、カオナビの利用企業数をグラフ化したものです。
売上の伸びと同じく伸びているのが分かります。
今のところ鈍化する様子はなく、引き続きの増加が期待されるところです。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ |
---|---|---|---|
柳橋 仁機 | 代表取締役 | 42.36% | 180日間 保有分売出 (6.34%) |
合同会社RSIファンド1号 | 21.74% | 180日間 | |
大和ベンチャー1号投資事業有限責任組合 | 10.82% | 90日間、1.5倍除く 保有分売出 (22.88%) |
|
佐藤 寛之 | 取締役 | 4.53% | 180日間 |
株式会社アスパイア | 4.42% | 90日間、1.5倍除く | |
NVCC7号投資事業有限責任組合 | 4.17% | 90日間、1.5倍除く 保有分売出 (33.05%) |
|
田丸 拓也 | 2.83% | 90日間、1.5倍除く | |
NVCC8号投資事業有限責任組合 | 2.65% | 90日間、1.5倍除く | |
株式会社新生銀行 | 0.88% | ||
上記合計 | 94.40% |
180日のロックアップ期間:2019/09/10
90日のロックアップ期間:2019/06/12
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 |
---|---|---|---|
柳橋 仁機 | 代表取締役 | 152000 | 2.69% |
大和ベンチャー1号投資事業有限責任組合 | 140000 | 2.47% | |
NVCC7号投資事業有限責任組合 | 78000 | 1.38% | |
合計 | 370000 | 6.54% |
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
赤字上場で今後の黒字見通しに関しては正直、よくわかりませんでしたが、クラウドサービスで投資先行なのは理解できますし、売上の拡大とともに収益率の向上も期待されるところです。
私も会社員のときには、人材配置のアンマッチや人事評価の面倒さなどは感じていましたので、カオナビは役に立つだろうなとなんとなくは感じました。今のところ継続率も高いとのことなので利用価値のあるシステムなのだろうなとは思います。
ロックアップはしっかりしており、
ベンチャーキャピタルによる売り出しは心配ありません。
マザーズ市場としては公開株数は少ない方ではないです。
過去にマザーズで同程度以下の公開株数だったものを確認してみます。
・2018年で同程度の公開株数だったマザーズ銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3446 | ジェイテック コーポレーション |
02/28 | 1,150,000 | 2250 | 9700 | 331.11% |
6575 | ヒューマン・ アソシエイツ・ ホールディングス |
04/10 | 1,131,600 | 1,170 | 3,600 | 207.69% |
6574 | コンヴァノ | 04/11 | 954,500 | 930 | 2,189 | 135.38% |
4391 | ロジザード | 07/04 | 954,500 | 900 | 2500 | 177.78% |
4395 | アクリート | 07/26 | 1,058,000 | 770 | 1542 | 100.26% |
このくらいの公開株数であれば大きな初値上昇も見込めることが確認できます。
赤字上場なのが気になりますが、投資先行のWEBサービスで赤字上場でも初値は大きく上昇するケースはよくあります。利用者数の増加が重要なクラウドサービスで売上も右肩上がりに伸びているということであれば、とりあえず現時点で気にしすぎる必要はないと思いました。上場後にどうなるかはわかりませんけど。
人気のクラウド関連で公開株数も特別多いというわけでもないようなので初値は、それなりの上昇に期待したいところです。
気になる点は、昨年末にかけての相場地合いが悪化したことですが、まだ完全に戻りきってはいませんので注意したいところです。まだ今年の上場がありませんのでIPO市況がどうなるかよくわかりませんが、初値への過度な期待は禁物かなと思います。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 大和証券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 東海東京証券 |
引受 | マネックス証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | エース証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
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IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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