イオレ【2334】のIPO抽選申込どうする？

＜管理人コメント＞

売上は右肩上がりで堅調に推移しています。
少し前に利益の変動がみられますが、直近では売上とともにしっかりとした伸びとなっています。

2016/03期の純利益が損失となった理由は公表資料では確認出来ませんでした。

＜管理人コメント＞

イオレでは「らくらく連絡網」サービスを中心としたビジネスモデルになっています。
「らくらく連絡網」は広告収入や有料会員などの収入がありますが、基本無料で会員数を集めてそのデータを利用することにこそビジネスにおいて重要なものとなっています。

以下は、2017/03期の売上内訳です。

らくらく連絡網は売上全体の２割りにしか過ぎず、他の事業が多くを占めていることが分かると思います。 

「pinpoint」、「ガクバアルバイト」、「らくらくアルバイト」はそれぞれ、「らくらく連絡網」の属性を特定したデータや誘導が重要な役目を果たしています。

それから、その他事業となっていますが、意外に売上高の約２５％を占め重要なものとなっています。

事業内容としては主に以下のものがあるようです。
・他社求人の広告代理店販売
・他社媒体の広告代理店販売
・大学構内でのフィールド系広告販売
・学校関係者の有償連絡網サービス

広告代理販売や有償の連絡網サービスなど、
主要事業を派生させたサービスで既存のノウハウを活かした事業展開がなされていると思います。

それから基本的に「らくらく連絡網」サービスを中心としたビジネスモデルですが、
WEBサイトは検索エンジンで上位表示されているものもあるので完全に「らくらく連絡網」依存しているというわけでもないようです。

・らくらく連絡網のWEBサイト
キーワード：連絡網　（YAHOO １位、Google １位）
・ガクバアルバイトのWEBサイト
キーワード：大学生 バイト　（YAHOO ４位、Google ４位）

サイトが上位表示されているので、らくらく連絡網の会員ではない人の利用者も見込める状況になっていると思います。

・らくらく連絡網アプリ紹介

＜管理人コメント＞

事業の要となっている「らくらく連絡網」サービスの会員数推移は以下のようになっています。

まだ鈍化していないものの、明らかに伸び率は縮小しており頭打ち感も出てきていると思います。
特に大学生などは会員登録後、利用しなくなる人もいると思うので会員数の増加という点では厳しい状況かもしれません。

会員数の伸びが落ち着くなかで、やはり注目したいのは、凸版印刷との提携で「らくらく連絡網」以外に「Shufoo!」の会員データを活用できるようになりましたので、広告事業の他、関連事業への売上拡大に期待したいところです。

同様に今後も会員データを収取できる外部の会社との提携を進めていけば、
短期間で事業の大きな拡大もできると思いますので期待したいところだと思います。

「らくらく連絡網」のデータをもとにして展開した「pinpoint」、「ガクバアルバイト」、「らくらくアルバイト」の各事業がそれなりに成功していることからも、
属性データを活用した新規事業展開にも期待したいところです。

それから意外と売上の割合が多い「その他」事業も期待できるかもしれません。

以下は、2017/09時点の売上に占める各事業の割合です。

期中の売上なのでハッキリとしたことは言えませんが、主要な各事業よりもその他事業の割合の拡大が大きくなっているのが分かります。

多様な事業で収益を上げているのは安定経営にもつながりますので強みかもしれません。

＜管理人コメント＞

正直、「らくらく連絡網」というサービスだけで言えば、会員数増加の伸びが落ち着いていることや、グループコミュニケーションといえば「LINE」やSNSなどの普及などにより競合の存在も影響など要といえるところの不安は大きいです。

それでも連絡網に特化した機能や既存の会員データをもとにした各事業への展開は上手くいっており、凸版印刷と提携するなどデータベースマーケティングの会社として大きく突き進んでいることに期待したいところです。

ロックアップはしっかりしており、ベンチャーキャピタルによる売り出しも心配がありません。

気になる点としては１２月でIPOが集中している点です。
上場日前日までに大型のIPOが連日の上場となっていますので資金分散が気になります。
それから上場日当日は、「HANATOUR JAPAN」と合わせて２社同時上場となります。「HANATOUR JAPAN」に関しては、イオレよりも10倍以上も公開株数の規模が大きいので、規模が小さい分、イオレはそれほど気にはならないかも。

マザーズ市場で公開株数はかなり少ない方で、今年のIPO市況はとても良いです。

人気のIT関連銘柄ということもありますし、初値上昇はそれなりに期待しても良いのではないでしょうか。

＜注意＞
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
＝＞目論見書の見方はこちらを参考にして下さい