ナルミヤインターナショナル【9275】のIPO抽選申込どうする?
作成:2018/08/08 更新:2018/09/12
目次
ナルミヤインターナショナル IPOの紹介
(※2018/09/12更新)
コード | 9275 |
---|---|
会社名 |
(株)ナルミヤ・インターナショナル |
市場 | 東証二部 |
事業内容 |
新生児から中学生までの |
公募売出 価格 |
1560円 ※仮条件の上限 |
上場日 |
2018/09/06 |
初値 09/06 |
1501円 -3.78% |
<管理人コメント>
業績低迷により平成22年3月にジャスダック市場にて上場廃止(SBIキャピタルによるTOB)された株式会社ナルミヤインターナショナルを前進とした会社です。 ブランド再構築、百貨店販売に依存しない事業戦略でTOB時の目的であった中長期的な企業価値向上を実現し現在に至る。優秀な人材確保や上場による資金調達などでさらなる成長を目指すため再上場することとなっています。
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
ナルミヤインターナショナル の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2018/08/22(水)~08/28(火)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
5,990,200株
(内訳)
公募: 282,500
引受人の買い取り引受による売り出し: 5,184,400
オーバーアロットメントによる売り出し: 523,300
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2018/09/12更新)
想定発行価格 1770円
仮条件の価格(08/21) 1540~1560円
ナルミヤインターナショナル の強み
※独自の見解などを含みます。
- 商品の企画から製造、物流、プロモーション、販売までを一貫しておこなう
- 新生児から中学生まで年代ごとに多様なブランドを扱っている
- 様々なチャネルで販売している
※百貨店、ショッピングセンター、アウトレットモール、eコマース
※eコマースは自社サイトのほか、ZOZOTOWN、楽天などにも出店 - 競合他社が百貨店から撤退するなかブランドの優位性を向上してきた
- 独自にデザインしたキャラクター等について多くの商標登録あり
- 常に新鮮な商品を作り続ける企画力
<管理人コメント>
取り扱いブランド数は、トドラー向け13ブランド、ジュニア向け6ブランドと多様になっています。
各ブランドの詳細はこちら。
※画像クリックで拡大
売上高に対する販売チャネル別の内訳は以下の通り。
百貨店依存の体質から、ショッピングセンターやeコマースの売上比率を拡大してきた結果を確認することができます。
直近の決算状況と業績の推移
以下期間中に吸収合併が複雑におこなわれているため、2016/02期までは旧ナルミヤ。2017/02~は吸収合併完了後のものとして掲載しています。
2014/02 | 2015/02 | 2016/02 | 2017/02 | 2018/02 | 2018/05 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
16365 | 17760 | 20701 | 23474 | 26955 | 6613 |
経常利益 (百万円) |
92 | 750 | 869 | 892 | 1280 | 386 |
当期純利益 (百万円) |
△ 23 | 557 | 706 | 709 | 760 | 1101 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - | - | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
△ 292 | 6967 | 8823 | 75 | 80 | 103 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2014/02 | 2015/02 | 2016/02 | 2017/02 | 2018/02 | 2018/05 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 8.52% | 16.56% | 13.40% | 14.83% | -75.47% |
経常利益の 前年同期比 |
- | 715.22% | 15.87% | 2.65% | 43.50% | -69.84% |
<管理人コメント>
売上は右肩上がりで伸びており、 経常利益も着実に拡大傾向にはなっています。
新規発行と増資による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 455,023千円
海外販売の取得概算額 ※未定
新規出店の設備投資 195,000千円
※平成32年2月期出店予定のうち13店舗
新ECシステム開発 150,000千円
残額 110,023千円
※物流センター及び直営店舗の業務効率向上を目的としたRFID導入、基幹システム更新
ナルミヤインターナショナル の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 中国を中心とするアジア市場への展開
※2018/08には中国のTモールへ出店予定
※過去に現地店舗販売で物流面で苦戦し撤退した経緯あり。今回は現地ビジネスパートナーとライセンス契約しeコマースで展開。
※アジア近隣諸国へのリサーチ開始。 - 中国本土で取り扱わないブランドを中国越境ECにて取扱予定
※Tモールへ追加投入のあしがかり - インバウンド需要への対応強化
※プロモーションなどの施策強化など - ベビー・トドラー・ジュニア以外へのセグメント進出
※2017/03より子供を持つ20代、30代の母親向け新ブランド立ち上げ - モノ(洋服)からコトサービスへの拡大
※フォトスタジオ事業 - 既存キャラクターのコンテンツビジネス
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ |
---|---|---|---|
日本産業第四号投資 事業有限責任組合 |
27.41% | 90日間、1.5倍除く 保有分売出 (54.85%) |
|
SHepherds Hill Fund Ⅱ, L.P. |
22.96% | 90日間、1.5倍除く 保有分売出 (54.84%) |
|
Manaslu Fund Ⅱ, L.P. | 22.90% | 90日間、1.5倍除く 保有分売出 (54.84%) |
|
Sonora Fund Ⅱ, L.P. | 22.80% | 90日間、1.5倍除く 保有分売出 (54.84%) |
|
石井 稔晃 | 代表取締役社長 | 1.37% | |
ナルミヤ・インター ナショナル従業員持株会 理事長 本田光太郎 |
1.10% | ||
上記合計 | 98.54% |
90日のロックアップ期間:2018/12/04
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 |
---|---|---|---|
日本産業第四号投資 事業有限責任組合 |
1479200 | 15.03% | |
SHepherds Hill Fund Ⅱ, L.P. |
1238900 | 12.59% | |
Manaslu Fund Ⅱ, L.P. | 1235600 | 12.56% | |
Sonora Fund Ⅱ, L.P. | 1230700 | 12.51% | |
合計 | 5184400 | 52.69% |
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
百貨店依存から脱却し、業績も右肩上がり。中国への再進出などには今後の成長に期待したいとろであると感じました。
ロックアップはしっかりしていますが、ベンチャーキャピタルよる売り出しなので要注意。
ベンチャーキャピタルとは、成長しきったところで上場することにより利益確定するものなので成長性の見極めがとても重要です。
売出しの内容を確認すると、ベンチャーキャピタル保有分の54.85%を売り出していますが、意外と余力は残しており成長性に期待している部分は残しているのかなと感じられるところはあります。
実際に国内市場が少子化などで不安があるなかで、中国への再進出は今後の成長に期待できる部分はあります。
東証二部で公開株数が多い点は、初値の抑制要因として認識しておきたいところです。
過去に東証二部で同程度以下の公開株数だったものを確認してみます。
・2017年で同程度以下の公開株数だった東証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6547 | グリーンズ | 03/23 | 5,060,000 | 1400 | 1521 | 8.64% |
7940 | ウェーブロックホールディングス | 04/10 | 6,046,500 | 750 | 721 | -3.87% |
7199 | プレミアグループ | 12/20 | 5,566,000 | 2320 | 2220 | -4.31% |
6566 | 要興業 | 12/25 | 5,147,700 | 750 | 950 | 26.67% |
このくらいの公開株数の規模だと公募割れもありえるということが確認できると思います。
ウェーブロックホールディングス、プレミアグループは、ベンチャーキャピタルによる売出しです。
ベンチャーキャピタルによる売出しで公開株数が多い点などからも公募割れは警戒したいところですが、中国への再進出などは成長に期待できる点もあります。ただ現時点では成功できるか未知数です。
正直、初値は公募割れがあるとも、無いとも、どちらとも言えない微妙なものだなと思います。
一応、今年のIPO市況はとても良く意外高もある状況なのでその辺りの需給によっては期待したい部分はあります。
できれば、仮条件の価格がどうなるかや、公募売出し価格が仮条件の上限で決まるかなどを確認してから最終的に確定するのが一番手堅いと思います。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | SMBC日興証券 |
主幹事 | 大和証券 |
引受 | 野村證券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 東海東京証券 |
引受 | SBI証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますのでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
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