西本Wismettacホールディングス【9260】のIPO抽選申込どうする?
更新: 2017/09/29
目次
IPO銘柄の紹介
(※2017/09/29更新)
コード | 9260 |
---|---|
会社名 |
西本Wismettacホールディングス(株) |
市場 | 東証一部 |
事業内容 |
日本食を中心としたアジア食品などを |
公募売出 価格 |
4750円 ※仮条件の中間 |
上場日 | 2017/9/29 |
初値 9/29 |
4465円 -6.00% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
西本Wismettacホールディングスの株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2017/9/12(火)~9/19(火)まで
IPOの申し込み期間は約8日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
<管理人コメント>
需要申告の期間が、「パークシャテクノロジー、コトブキヤ、ロードスターキャピタル、マネーフォワード」など近い期間でかなり集中しています。多くの証券会社では、需要申告の際に買い付け可能な資金余力が必要となっていますので、資金が少ないかたはどの証券会社で、どのIPOに申し込むかを考えた上で申込するようにした方がよいです。
IPO抽選対象の株数
(※2017/09/29更新)
4,255,000株
(内訳)
公募(新規株式発行): 1,130,000株
公募(自己株式の処分): 720,000株
引受人の買い取り引受による売り出し: 1,850,000株
オーバーアロットメントによる売り出し: 555,000株
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
上場市場が未定なため東証一部と二部の両方を掲載しておきます
=>東証一部に決定しました
想定発行価格と仮条件の価格
(※2017/09/13更新)
想定発行価格 5250円
仮条件の価格(9/11) 4500円~5250円
約52万5000円の資金があれば需要申告(ブックビルディング)で申し込みできます。
<管理人コメント>
仮条件の上限は、想定価格と同じ価格となりました。それでももともと価格設定が高いこともあって需要申告の状況は気になるところです。それから、現時点で市場区分が決定されていませんが、東証一部or二部である程度の規模があるのでやはり初値への期待はそれほど高くないです。需要申告後、募集・売出価格が仮条件の上限で決まらないことも想定したほうが良いかもしれません。できれば需要申告でペナルティーを受けない証券会社で応募して、最終的な価格を見てから購入申し込みすると手堅いです。
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ |
---|---|---|---|
多津巳産業株式会社 | ※1 | 61.19% | 90日間 |
洲崎 良朗 | 代表取締役会長 | 22.02% | 90日間 |
公益財団法人洲崎福祉財団 | 9.84% | 90日間 | |
西本Wismettacホールディングス株式会社の自己株式 | 5.45% | ||
金井 孝行 | 代表取締役社長 | 1.06% | 90日間 |
清水 正之 | 0.32% | 90日間 | |
堀川 大輔 | 0.11% |
※1役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社
90日のロックアップ期間:2017/12/27まで
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 |
---|---|---|---|
多津巳産業株式会社 | ※1 | 1850000 | 14.00% |
※1役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社
新規発行と増資による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 9,099,000,000円
第三者割り当て増資の手取概算上限 2,740,000,000円
(使途の内訳)
アジア各国法規制対応の商品企画管理システム 1,306,000,000円
及び拠点間の連携強化を目的としたプラットフォームシステム
北米エリアの倉庫移転・拡充 1,700,000,000円
自動発注システム、物流拠点自動化対応 2,000,000,000円
2018年12月末までの運転資金 3,000,000,000円
借入金の返済資金 3,833,000,000円
残額 0円
具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針。
直近の決算状況と業績の推移
2015/12期から連結決算。
2015/12 | 2016/12 | 2017/06 (第2四半期) |
|
---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
158254 | 158338 | 86646 |
経常利益 (百万円) |
7250 | 6922 | 3053 |
当期純利益 (百万円) |
4509 | 2847 | 1448 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
361 | 228 | 116 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/12 | 2016/12 | 2017/06 (第2四半期) |
|
---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 0.05% | -45.28% |
経常利益の 前年同期比 |
- | -4.52% | -55.89% |
以下、単独決算のみ。
2012/12 | 2013/12 | 2014/12 | 2015/12 | 2016/12 | |
---|---|---|---|---|---|
売上高(百万円) | 430 | 525 | 528 | 915 | 1582 |
経常利益(百万円) | 18 | 15 | 20 | 45 | 159 |
当期純利益(百万円) | △ 7 | △ 6 | △ 122 | 6 | 89 |
1株当たり配当額(円) | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
1株当たり当期純利益(円) | △ 3 | △ 2 | △ 49 | 0 | 7 |
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2012/12 | 2013/12 | 2014/12 | 2015/12 | 2016/12 | |
---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 22.09% | 0.57% | 73.30% | 72.90% |
経常利益の 前年同期比 |
- | -16.67% | 33.33% | 125.00% | 253.33% |
<管理人コメント>
堅調な業績を維持しているとは思いますが、直近の動向を見る限りグループ全体として売上の伸びは頭打ちしているように見えます。
ただし、2016/12期は円高による影響が大きかったようです。 (※前年同期で121.05円に対して、108.84円で、10.09%の円高。) この円高の影響により、アジアグローバル事業が前年比97.70%の減収。 それから、商品原価を大幅上昇にもつながり利益を押し下げたとのことです。
・(参考)連結子会社の詳細
会社名 | 所在地 |
---|---|
西本貿易株式会社 | 日本 |
Wismettacフーズ 株式会社 |
日本 |
Wismettac Asian Foods,inc. |
米国 |
Wismettac Asian Foods,inc.(Canada) |
カナダ |
NTC Wismettac Singapore pte. Ltd. |
シンガポール |
NTC Wismettac Australia pty. Ltd. |
オーストラリア |
NTC Wismettac Europe B.V. |
オランダ |
西本連合食品商易 (上海)有限公司 |
中国 |
愛品連果業貿易 (上海)有限公司 |
中国 |
Harro Foods Limited | 英国 |
日本食品有限公司 | 香港 |
・(参考)連結子会社の詳細
会社名 | 所在地 |
---|---|
SSP Konsumgüter TRADE & CONSULT GmbH |
ドイツ |
COMPTOIRS DES 3 CAPS SARL |
フランス |
・連結売上高に占める割合が10%を超える会社
会社名 | 売上高(百万円) |
---|---|
Wismettac Asian Foods,inc. ※アジア食グローバル事業 |
81575 |
Wismettacフーズ株式会社 ※農水産商社事業 |
47014 |
・2016/12期の売上高に占める2社の割合
業績予想
2015/12 | 2016/12 | 2017/12 (予想) |
|
---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
158254 | 158338 | 169434 |
経常利益 (百万円) |
7250 | 6922 | 6306 |
当期純利益 (百万円) |
4509 | 2847 | 3349 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
361 | 228 | 258 |
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/12 | 2016/12 | 2017/12 (予想) |
|
---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 0.05% | 7.01% |
経常利益の 前年同期比 |
- | -4.52% | -8.90% |
西本Wismettacホールディングスの強み
※独自の見解などを含みます。
- 世界各国に拠点を有しており、積極的に海外展開をしている
(米国、カナダ、シンガポール、オーストラリア、オランダ、中国、英国、香港+関連会にがドイツ、フランス) - アジア食グローバル事業は商品の開発・仕入れから、物流、販売に至るまでバリューチェーンを自社グループで一貫して手がけている
- 現地社員の採用で現地のニーズを汲み取り迅速な商品開発に結びつけている
- 日本食ブランドの「shirakiku」を有しており北米などで認知され親しまれている
- 物流と倉庫管理機能を自社で保有しており、スピーディーできめ細やかなサービスを提供できる
※北米23拠点。トラックが150台超。倉庫は冷凍、冷蔵、常温での三温度管理など。 - サンキストグロワーズ社の日本輸入総代理店となっている
※昭和43年5月より。 - 冷凍加工商材では原料の産地から輸入までを一貫して手がけて厳しい品質基準で提供している
・日本食ブランドのshirakiku
・2016/12/31時点の売上の事業別内訳
西本Wismettacホールディングスの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 北米エリアでの更なる新規顧客開拓でシェア拡大
- 新たな商品、加工又は販売形態による新規収益機会の創出
- グルテンフリー、ハラール対応など多様化する食のニーズに対応していく
- 北米以外のエリア(中国、香港、東南アジアなど)での積極的な市場開拓。
- 北米、日本以外の海外拠点についてM&Aの実施による成長拡大
- 自動制御など先進技術の導入による物流システムの再構築で小口配送網の強化
- 日本国内で農水産物のさらなる販売拡大
※アジア食グローバル事業で調達した農水産物を日本で販売など - 農水産商社事業をアジア各国への販売活動を広げる
- 海外食品や雑貨の輸入などその他事業の拡大
- 公募増資や社債発行などで資金調達力を強化することで成長を安定拡大
・海外の日本食レストランの店舗数推移
※外務省調べ、農水産省推計。
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
日本食ブームは世界各国で発生しており、日本食への関心は年々高まっています。訪日外国人は増加が続いており、帰国後に自国で食事したりする人も増えていくことでしょう。東京オリンピック後の日本食需要などにも期待が高まります。
日本食ブームにともなう売上拡大に期待して投資できる銘柄としてはとても魅力的なのですが、現状では成長の伸びが高止まりしているような動きもあり、今後急激に大きく成長をするという見通しをするのは現時点で難しいです。
ロックアップはしっかりしており、ベンチャーキャピタルによる売り出しは心配がありません。
直前のIPO(ロードスターキャピタル)からは1日後となっており、前後にマザーズ市場とジャスダック市場のIPO案件が集中しているので注目の分散が気になるところです。
今年のIPO状況はとても良いですが、東証一部、二部となると話は別で、公募割れしているものは多いです。
公開株数の多さは公募割れの大きな要因となると思いますが、株数としてはそれほど多いわけでもなく、少ないわけでもないです。
ただし一番気になるのは、想定株価が高いことです。今年上場したものの中では、2番目に高いです。(REIT、インフラ市場除く。)
資金総額の規模が大きいのはもちろん、最低投資資金でのハードルが高くなってしまいます。
現時点で公募割れの可能性も否定できません。
※公募割れする可能性が高いと言っているわけでもないので誤解のないように。
今後、仮条件の価格が下がるかどうか?、公募売出価格が仮条件の上限で決まるかどうか?このあたりを確認しながら、最終的に購入申し込みするかどうか判断するのが一番手堅いやりかたになると思います。
需要申告で当選したとしても、購入申し込み辞退を想定してペナルティを受けないように、需要申告する際の証券会社はよく考えて選ぶと良いかもしれません。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 野村證券 |
引受 | 三菱UFJモルガン・ スタンレー証券 |
引受 | SMBC日興証券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 極東証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | エース証券 |
裏 | カブドットコム証券 |
裏 | ライブスター証券 |
IPOで申込しておきたいネット証券は、SBI証券です。
SBI証券は、需要申告当選後に購入申し込みを辞退キャンセルしてもペナルティがないからです。
IPOポイントを貯めるためだけに、需要申告するだけでもアリなのでおすすめです。尚、もし需要申告に当選して辞退した場合は、IPOポイントはもらえません。
需要申告で落選した場合は、ポイントがもらえますのでポイント目当てだけでも申告するのはありです。
※需要申告は自己責任でお願いします。
目論見書などで紹介されていない、いわゆる裏幹事としてカブドットコム証券がIPOを募集しています。
ネット証券で平等抽選でもあるので、本気で取りに行く方は必ず申込しておきたい証券会社です。
それから見逃せないのはライブスター証券です。前受金不要なので資金がなくてもとりあえず抽選に参加することができます!それでいて、ネット証券で平等抽選なのですから、積極的に取りに行く人は外せません!
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IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんで自己責任においてしっかり確認してください。
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