サインポスト【3996】のIPO抽選申込どうする?
更新: 2017/11/24
目次
サインポストIPOの紹介
(※2017/11/24更新)
コード | 3996 |
---|---|
会社名 |
サインポスト(株) |
市場 | マザーズ |
事業内容 |
主に金融機関及び公共機関向けの |
公募売出 価格 |
2200円 ※仮条件の上限 |
上場日 | 2017/11/21 |
初値 11/22 |
8530円 +287.73% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
サインポストの株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2017/11/02(木)~11/09(木)まで
IPOの申し込み期間は約8日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
356,500株
(内訳)
公募: 190,000株
引受人の買い取り引受による売り出し: 120,000株
オーバーアロットメントによる売り出し: 46,500株
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
想定発行価格 2200円
仮条件の価格(10/31) 2000円~2200円
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ |
---|---|---|---|
蒲原 寧 | 代表取締役 | 35.14% | 90日間、1.5倍除く |
道しるべ株式会社 | ※1 | 15.55% | 90日間、1.5倍除く |
奥井 裕介 | 取締役 | 12.95% | 90日間、1.5倍除く |
西島 康隆 | 取締役 | 4.44% | 90日間、1.5倍除く |
太田 道宏 | 3.89% | ||
蓮沼 和彦 | 監査役 | 3.89% | 90日間、1.5倍除く |
武田 陽三 | 従業員 | 3.27% | |
在賀 良助 | 監査役 | 2.88% | 90日間、1.5倍除く |
小阪 健雄 | 2.53% | ||
奥井 晧夫 | ※2 | 1.56% | |
岡田 裕一 | 1.32% | ||
小原 裕明 | 1.32% |
※1 役員等により総株主等の議決権の過半数を所有されている会社
※2 取締役の二親等内の血族
90日のロックアップ期間::2018/2/18まで
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 |
---|---|---|---|
蒲原 寧 | 代表取締役 | 60000 | 2.33% |
西島 康隆 | 取締役 | 20000 | 0.78% |
奥井 裕介 | 取締役 | 20000 | 0.78% |
在賀 良助 | 監査役 | 10000 | 0.39% |
蓮沼 和彦 | 監査役 | 10000 | 0.39% |
合計 | 120000 | 4.67% |
新規発行と増資による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 376,560,000円
第三者割り当て増資の手取概算上限 93,691,000円
(使途の内訳)
ソリューション事業の外注費 320,251,000円
※バッチ処理高速化ソリューションの開発
人材採用費 48,000,000円
研究開発費 102,000,000円
※AIディープラーニングを応用した「物体自動認識技術」の研究開発
残額 0円
<管理人コメント>
資金の多くがバッチ処理高速化ソリューションへの投資となっています。恐らくシステムコンサルティングをする上で大きな強みになっている部分なのでしょう。 それから新規事業である商品をAIで自動識別する精算レジスターの開発に力を入れていきたいという様子が伺えます。
直近の決算状況と業績の推移
2013/02 | 2014/02 | 2015/02 | 2016/02 | 2017/02 | 2017/08 (第2四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
1151 | 1316 | 1379 | 1436 | 1723 | 1469 |
経常利益 (百万円) |
53 | 99 | 89 | 149 | 167 | 136 |
当期純利益 (百万円) |
31 | △ 33 | 61 | 105 | 107 | 99 |
1株当たり 配当額(円) |
75 | 75 | 150 | 2200 | 1000 | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
1820 | △ 1975 | 3282 | 54 | 50 | 44 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
※2007年3月設立
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2013/02 | 2014/02 | 2015/02 | 2016/02 | 2017/02 | 2017/08 (第2四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 14.34% | 4.79% | 4.13% | 19.99% | -14.74% |
経常利益の 前年同期比 |
- | 86.79% | 10.10% | 67.42% | 12.08% | -18.56% |
<管理人コメント>
売上は堅調ながらも小幅な伸びにとどまっていましたが、昨年度は2ケタの伸びで変化が出てきています。
売上拡大要因は、コンサルティング事業の勘定系システムの移行プロジェクトマネジメント業務によるものだそうです。 さらなる成長拡大に期待したいところですが、顧客や業界動向によるシステム移行の影響がありそうなので売上拡大の継続性を見極めるのは難しいです。
ただし現在、第2四半期の進捗はとても良いので短期的には好調な売上が見込めるかもしれません。
サインポストの強み
※独自の見解などを含みます。
- 難易度の高い金融機関システムの大規模プロジェクトにおいて支援の実績がある
※地方銀行等における勘定系システム更改プロジェクトは2017年9月末時点で全国16プロジェクトのうち13プロジェクトがサインポストによる支援先。 - 顧客組織の一員として問題解決まで主体的に対策を実行できる事業
※一度入り込めば安定した収益が見込める? - バッチ処理を高速化するソリューションを活用した提案ができる
- ※DBMSを不要とし5倍から10倍に高速化。システム構築の開発工数も1/2削減。
- 業務提携により他社のもつ高度な技術を積極活用してソリューション化をおこなっている
※事業性評価サービス、e電子便 - 商品をAIで自動識別するワンダーレジ
※2017/9/30時点で売上高の計上には至っていない。8件の特許出願。
<管理人コメント>
まずサインポストでの売上はそのほとんどがシステムコンサルティング事業によるものとなっています。
・2017/2期の売上内訳
AIのディープラーニング技術を活用したワンダーレジに注目してしまうところですが売上はゼロであり、コンサルティング事業が主であることは認識しておく必要があります。
コンサルティング事業では主に高い品質要件が求められる金融機関向けのシステムを取り扱っていることから、高い見識やプロジェクト管理能力が優れているのだろうと思われます。
・2017/2期の主要取引先の売上
取引先 | 販売実績(千円) | 割合 | 業種 |
株式会社ジェーシービー | 330815 | 19.20% | クレジットカード会社 |
株式会社静岡銀行 | 247814 | 14.40% | 銀行 |
アセットマネジメント ONE株式会社 |
242710 | 14.10% | 投資運用会社 |
直近の売上では、クレジットカード会社や銀行などに実績があることが確認できます。
そしてコンサルティング事業を請け負う上でも強みになると思われるのがバッチ処理の高速化ソリューションです。
ユニケージ開発手法を取り入れたもので、データベースを使わないでUNIX系OSの単純なファイル処理技術を応用したものです。
データベースの強力なデータ整理性に関するルールを一部緩和やファイルの取扱を大きく変えていたり、カーネルによる基礎的な機能のみで処理するのでミドルウェアなどの余分な処理を一切省くことで高速化に特化した開発手法です。
高額なデータベースなどのミドルウェアを使わないことや高速化でハードウェアのダウンサイジングなどで大幅にコストを削減でき、単純なスクリプト処理による記述で開発工数を削減できるなどのメリットがあります。
特に大量データをバッチ処理などで一括処理するプログラムにおいて威力を発揮する開発手法なので、金融機関向けのバッチ処理システムを構築する上で強みになるものです。
そしてこれから大きな強みになるであろうものが、
AIを活用した無人レジです。
・ワンダーレジの紹介
無人レジと言えば、大手コンビニ5社が2025年までに無人レジを導入すると話題になりましたが、全商品にICタグをつける必要があるものです。
しかしワンダーレジは商品画像で識別するのでICタグを付けなくてもよい分、とても効率的でコストがかかりません。
単なる画像マッチングだと認識精度が気になるところですが、AIによるディープラーニングで実用的で汎用的なレベルにまで達したのだろうと思います。
現時点で売上はゼロですが、
国立大学法人電気通信大学の生協にて性能確認を開始しているそうです。
※2017/09/30時点
無人レジということで顔をカメラで撮影する機能が付いているのは面白いなと思いました。年齢認証の他、不正防止にも役立つのかな?
個人的にレジを通さない不正に対する対策はどのようにしているかは気になりました。
サインポストの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 金融業界以外の顧客・業態の拡大
- 営業地域の拡大、強化
※現在は首都圏を中心に東北、北信越、東海、関西、九州、沖縄で事業展開 - 先端技術やサービスを保有する企業と提携したソリューションサービスの拡大
- スーパーワンダーレジ開発の他、小売業以外の展開
※農作物の仕分けなど
<管理人コメント>
主要な事業であるコンサルティング事業ですが、当期の進捗状況を確認すると銀行向けシステムの売上が大きく拡大しているのが伺えます。
以下は、主要取引先4社の売上高を業種別にまとめたものです。
※売上単位は(千円)
※期間により売上高に占める割合が違いますのでご注意ください。
※年々主要取引先に占める割合は高まっているので依存度の高さはリスクでもあります。
勘定系システム更改プロジェクトが全国で進行中とのことや、上場資金の使途としてバッチ処理高速化が挙がっていましたので銀行向けシステムに注力しているのだろうなと思われます。
昨年、売上高を押し上げた要因でもありますので短期的に売上拡大要因になるのではないでしょうか。
現時点の売上進捗に対する内訳は以下のとおりです。
・2017/8時点の売上内訳
なんと!ソリューション事業の売上が大きく拡大しています。
金額では、2017/2期が約10百万円に対して、2017/8時点が525百万円と前期比50倍以上の進捗となっています。
ソリューション事業の主な要因は、「バッチ処理高速化サービス」によるものと「事業性評価サービス」の新規契約が増加したことによるものだそうです。
いずれも銀行システムに活用されるものなので、銀行向けシステムの受注を増やすとソリューション事業も大きく増える関係性が見えてくると思います。今後の成長戦略としても同様な手法で他の銀行にも展開していけるといいかもしれません。
※コンサルティング事業とソリューション事業は成果物は別でも相互に関連性が強いものです。
それからAI技術で注目のワンダーレジは今のところ売上に貢献していないので今後の先行きは見通せませんが、その技術と実用性はかなり高いものになっていると思われるので期待したいところです。
スーパー等の大型店舗向けのスーパーワンダーレジを開発中とのことですが、コンビニや小型の小売店舗以上に需要があるところだと思いますので今後に期待したいです
その他では、農作物の仕分けなどに応用する研究などもしているそうですが、AIによる画像認識の応用は多くの分野で活用できると思うので期待したいところです。
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
主な事業であるシステム開発におけるコンサルティング事業は銀行向けに特化して直近の売上は拡大しており期待できる動きとなっています。
さらにワンダーレジは現在売上ゼロで先行きが見通せないと分かっていても、ICタグによる無人レジより優位性があり、実用段階まで具現化できていて、人手不足やスピードなどの観点で無人レジの需要拡大は大いに期待できると思います。
単なるシステム開発の会社ということだけではなく、AI銘柄としても人気化する可能性はあると思います。
ロックアップもあり、ベンチャーキャピタルによる売り出しも心配がありません。
マザーズ市場で公開株数は少ない方で、今年のIPO市況はとても良いです。
前回のIPO(シー・エス・ランバー)からは6日後とそれなりに間は空いています。
初値はそれなりに期待しても良いのではないでしょうか?
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | いちよし証券 |
引受 | 大和証券 |
引受 | 岡三証券 |
引受 | SMBCフレンド証券 |
引受 | エース証券 |
引受 | 極東証券 |
引受 | マネックス証券 |
引受 | 水戸証券 |
引受 | 東洋証券 |
ネット証券で平等抽選であるマネックス証券などは忘れずに申込みしておくとよいです。
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