ポエック【9264】のIPO抽選申込どうする?
更新: 2017/11/29
目次
ポエックIPOの紹介
(※2017/11/29更新)
コード | 9264 |
---|---|
会社名 |
ポエック(株) |
市場 | ジャスダック(スタンダード) |
事業内容 |
環境関連(水処理、オゾンガス発生・脱臭)、 |
公募売出 価格 |
750円 ※仮条件の上限 |
上場日 | 2017/11/28 |
初値 11/29 |
3280円 +337.33% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
サインポストの株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2017/11/09(木)~11/15(木)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
531,300株
(内訳)
公募: 320,000株
引受人の買い取り引受による売り出し: 142,000株
オーバーアロットメントによる売り出し: 69,300株
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2017/11/29更新)
想定発行価格 670円
仮条件の価格(11/08) 670~750円
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ |
---|---|---|---|
来山 哲二 | 代表取締役、 子会社の役員 |
28.68% | 90日間 |
釆女 信二郎 | 代表取締役、 子会社の役員 |
17.81% | 90日間 |
ポエック 従業員持株会 |
7.53% | 180日間 | |
東洋額装 株式会社 |
5.05% | 90日間、1.5倍除く | |
来山 美佐子 | ※1 | 3.92% | 90日間 |
下田 武久 | 2.53% | 90日間、1.5倍除く | |
ごうぎんキャピタル 株式会社 |
1.89% | 90日間、1.5倍除く | |
藤田 砂智 | ※2 | 1.41% | 90日間 |
定藤 洋子 | 1.26% | 90日間、1.5倍除く | |
HC6号投資事業 有限責任組合 |
1.26% | 90日間、1.5倍除く | |
三菱UFJキャピタル 3号投資事業 有限責任組合 |
1.26% | 90日間、1.5倍除く | |
株式会社東洋高圧 | 1.26% | 90日間、1.5倍除く | |
りそなキャピタル 株式会社 |
1.26% | 90日間、1.5倍除く | |
寒川 貴宣 | 取締役 | 1.19% | 90日間 |
三谷 俊二 | 取締役 | 1.19% | 90日間 |
森本 敏昭 | 取締役 | 1.14% | 90日間 |
黒川 和子 | ※2 | 1.01% | 90日間 |
伊木 真智 | ※2 | 0.99% | 90日間 |
株式会社自重堂 | 0.88% | ||
小林 景 | 監査役 | 0.76% | 90日間 |
二階堂 敏雄 | 0.76% | ||
岡部 寬 | 0.66% | ||
酒井 久吉 | ※2 | 0.63% | 90日間 |
釆女 寛行 | ※2 | 0.51% | 90日間 |
釆女 佳憲 | ※2 | 0.51% | 90日間 |
原田 展子 | ※2 | 0.51% | 90日間 |
吉田 功 | 0.51% | ||
村本 修 | 取締役、 子会社の役員 |
0.51% | 90日間 |
※1 代表取締役社長の配偶者
※2 代表取締役の二親等内の血族
90日のロックアップ期間::2018/2/25まで
初値形成後に発行価格の1.5倍以上で売却がなされる場合があります。
180日のロックアップ期間::2018/5/26まで
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 |
---|---|---|---|
来山 哲二 | 代表取締役、 子会社の役員 |
71000 | 4.48% |
釆女 信二郎 | 代表取締役、 子会社の役員 |
71000 | 4.48% |
合計 | 142000 | 8.97% |
新規発行と増資による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 191,748,000円
第三者割り当て増資の手取概算上限 42,716,000円
(使途の内訳)
連結子会社三和テスコ設備資金 95,000,000円
※スプリンクラー消火装置及びプレート&シェル熱交換器など生産に係る省人化機械
連結子会社東洋精機産業設備資金 78,000,000円
※機械加工精度の工場及び売上増加を目的としたNC内研削盤及び横型マシニングセンター機械
残額 61,464,000円
※製品拡販の宣伝広告費、販売促進の人件費
直近の決算状況と業績の推移
2015/8期から連結決算。
2015/08 | 2016/08 | 2017/05 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
4961 | 5407 | 3602 |
経常利益 (百万円) |
201 | 185 | 53 |
当期純利益 (百万円) |
114 | 107 | 53 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
83 | 78 | 39 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/08 | 2016/08 | 2017/05 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 8.99% | -33.38% |
経常利益の 前年同期比 |
- | -7.96% | -71.35% |
以下、単独決算のみ。
2012/08 | 2013/08 | 2014/08 | 2015/08 | 2016/08 | |
---|---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
2839 | 2561 | 2900 | 3204 | 3422 |
経常利益 (百万円) |
48 | 56 | 46 | 175 | 104 |
当期純利益 (百万円) |
37 | 21 | 18 | 130 | 58 |
1株当たり 配当額(円) |
10000 | 10000 | 10000 | 20000 | 15000 |
1株当たり 当期純利益(円) |
10959 | 5999 | 5233 | 95 | 42 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
※1989年1月設立
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2012/08 | 2013/08 | 2014/08 | 2015/08 | 2016/08 | |
---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | -9.79% | 13.24% | 10.48% | 6.80% |
経常利益の 前年同期比 |
- | 16.67% | -17.86% | 280.43% | -40.57% |
<管理人コメント>
直近4年間の売上は、単独と連結の傾向を見る限り右肩上がりで推移しているようです。
利益率はそう高いわけでなくその変動も大きいのが気になりますが、直近は利益率も拡大傾向にはあるようには見えます。
2016/8期は営業外費用として投資有価証券評価損56百万円、支払い利息47百万円等により153百万円を計上。(前連結会計年度は110百万円、38.9%増)
※2016/8期の投資株式による評価損は、約121.7百万円で約56百万円を減損処理
利益を押し下げた要因は、投資目的で保有している株式の評価損を減損処理したものが主で、本業とは別で一時的なもの?
それから現在、2017/5時点の売上高、経常利益ともに進捗状況が遅れているようにも見えますがどうでしょうか。
前期と比較した情報がないので詳細は不明です。
鈍化の動きがあるかもしれないので気になるところです。
※第4半期の偏り等があるのかどうか分かりませんが、一般的な決算月である3月は含んでいますので残りの期間で大きく伸びることは考えづらい?
・(参考)連結子会社の詳細
子会社化 | 会社名 | 事業内容 |
---|---|---|
2003/03 | 株式会社三和テスコ | 環境・エネルギー事業 防災・安全事業 動力・重機等事業 |
2008/09 | 東洋精機産業株式会社 | 動力・重機等事業 |
・(参考)持分法適用の関連会社
設立 | 会社名 | 事業内容 |
---|---|---|
2014/01 | 株式会社アムノス | 乾燥羊膜の製品化に向けた研究開発 |
=>2017/5/31をもって持分法の適用範囲から除外
業績予想
2017/8期の実績と来季の予想が出ていましたので確認しておきます。
2015/08 | 2016/08 | 2017/08 (実績) |
2017/08 (予想) |
|
---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
4961 | 5407 | 4942 | 5399 |
経常利益 (百万円) |
201 | 185 | 183 | 172 |
当期純利益 (百万円) |
114 | 107 | 143 | 108 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | 50 | 32 |
1株当たり 当期純利益(円) |
83 | 78 | 105 | 67 |
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2015/08 | 2016/08 | 2017/08 (実績) |
2017/08 (予想) |
|
---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 8.99% | -8.60% | 9.25% |
経常利益の 前年同期比 |
- | -7.96% | -1.08% | -6.01% |
<管理人コメント>
やはり2017/8期の売上高は鈍化したようです。 ただし来季はまた持ち直す予想となっています。
基本的に直近の動きとしては頭打ち感があり、横ばい傾向で推移しているといったところでしょうか。
ちなみに来季の具体的な見通しとしては新たに未開拓の北海道地区へ営業展開を広げて新規獲得を図っていくとのことです。
※主要顧客の事業所が存在するので早期の実績を上げることが可能と考えているそうです。
ポエックの強み
※独自の見解などを含みます。
- 納入機器のメンテナンスによるストックビジネスを展開
※環境関連機器、防災関連装置。 - オゾン脱臭装置は集中配管方式で従来の電気管方式に比べてランニングコストが抑えられる
- 熱交換器はフィンランドVAHTERUS OYの国内独占製造・販売の権利を有している
- プレート&シェル熱交換器は従来の多管式と比べコンパクトでメンテナンス頻度が少なくてすむ
※約1/5サイズ、パッキンレスで液ガス漏れない、セルフクリーニング効果あり - スプリンクラー消火装置ナイアスは世界初の窒素加圧で電力を用いておらず災害時に水道、電気がストップしても確実に作動する
※特許を取得している。2014/10設けられた広範囲2号消火栓に適合
<管理人コメント>
以下各事業における販売機器と特徴などを一部紹介。
<環境改善関連機器>
・セントラル(集中配管)方式オゾン脱臭装置「ヴォルガ」
電気管方式では各端末の消耗品を交換する必要があるが、この方式では配管でオゾンを供給しているので機械室の1台をメンテナンスするのみで格段にランニングコストが安い。
<エネルギー関連機器>
・プレート&シェル熱交換器
株式株式三和テスコで製造。
契約締結日:2007/06/21 契約締結日より3年間の契約。
その後、当事者により6ヶ月以前の書面による通告により解除されない限り有効に存続する。
売上高の一定率をロイヤリティとして支払い
<動力・重機等関連機器>
・ディーゼルエンジン台板
株式株式三和テスコで製造、販売。
エンジンの株に設置される台板で運航中の振動を吸収する役割があります。
・燃料噴射弁
東洋精機産業株式株式で製造、販売。
ディーゼル機関で高圧の燃料を燃焼室内に噴射する弁
<防災関連機器>
・スプリンクラー消火装置「ナイアス」
株式株式三和テスコで製造
窒素ガスの圧力で加圧するので電力不要。電気工事も不要。
圧力水槽内の水を使うので水道がストップしても影響なし。水道工事も不要。
※窒素ガスで封印されているので水が腐敗しない。非常用として利用も可能。(飲用は不可)
各事業における売上高の内訳は以下の通り。
ポエックの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 品質向上と認知度向上による売上拡大
※展示会、メルマガ配信、ネットマーケティング、上場効果など - プレート&シェル熱交換器の保守メンテナンスサービスの確立でストックビジネスを展開
- 消防法改正における需要に対するスプリンクラー生産の拡大
- スプリンクラーは営業スタッフの増員、販売チャネルを増やすことで売上拡大
※診療所、病院、助産所で「有床診療所等スプリンクラー等施設整備事業補助金」の活用が見込まれる - 新たな地域での営業で顧客の新規開拓
※次期はこれまで未開拓だった北海道地区へ営業展開など。 - ポンプ等の水処理機器市場の拡大
※2016年経済産業省の報告によると約2500億円の市場規模があるとされる - 代替エネルギー市場の拡大に応じて熱交換器の売上拡大
- 新製品の開発、新規事業の取り組み
- M&Aによるシナジー効果や事業拡大
- ニーズが重複しやすい消防機器と水処理機器のセット営業で売上拡大
<管理人コメント>
幅広い分野を展開しており、水処理、代替エネルギーなど市場拡大が見込まれる分野での事業は成長期待したいところです。
またスプリンクラーについてはも自治体による補助金の追い風に目をつけるなど、わかりやすくトレンドにマッチした事業展開がポエックの素晴らしいところだと思います。
ただし気になる点もあります。
鈍化した2017/8期の途中経過になりますが、動力・重機事業の割合が小さくなっていますのでこれが鈍化要因になっているかなと感じます。
要因は、造船会社の新規受注が減少し需要に停滞感があるとのことです。
そして次期も船舶エンジン台板は売上減を見込んでいるようです。
ただし、プラント機器について大型の新規取引案件があり高い確度で受注できる見通しになっているそうです。
船舶関連の落ち込みは、プラント関連で盛り返すことができるということのようです。
業績の不安定要素が気になるところでしたが、全体として売上を拡大していけるように事業戦略で柔軟に対応しているのは感じますので今後の成長拡大に期待したいところです。
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
直近の業績は鈍化の動きがあるなど頭打ち感が出ており、これから急激な成長が見込めるものというわけではありません。
ただし業績予想などを見ると今後もそれなりに堅調な推移が見込まれており、需要拡大のトレンドにあった事業展開は魅力のあるものだと思います。
ロックアップもあり、ベンチャーキャピタルによる売り出しも心配がありません。
想定株価は低く、ジャスダック市場で公開株数も普通で、今年のIPO市況はとても良いです。
前回のIPO(サインポスト)からは7日後とそれなりに間は空いています。
上場日は幸和製作所、クックビズと重なっており3社同日での上場となりますが、両方とも公開株数は少ない方なので心配はないかなと思います。
変動要素なども大きいので成長性の見極めは難しいものの、
特に想定株価が低めで控えめなIPOの売り出し内容を考えると需給による影響だけでも初値の押し上げがそれなりに期待できるかもしれません。
※仮条件の価格決定において強気の設定にしてきたときは要注意です。
参考に今年、ジャスダックに上場したものを参考に掲載しておきます。
・2017年でポエックと同じ規模以上の公開株数だった銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1439 | 安江工務店 | 02/10 | 563700 | 1250 | 1300 | 4.00% |
6694 | ズーム | 03/28 | 725600 | 1520 | 2278 | 49.87% |
6175 | ネットマーケティング | 03/31 | 1104000 | 1140 | 1552 | 36.14% |
7810 | クロスフォー | 07/20 | 1725000 | 730 | 1051 | 43.97% |
7809 | 壽屋 | 09/26 | 690000 | 2000 | 2650 | 32.50% |
4124 | 大阪油化工業 | 10/05 | 609500 | 1860 | 3100 | 66.67% |
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 野村證券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | SMBC日興証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | SMBCフレンド証券 |
引受 | 岩井コスモ証券 |
引受 | 香川証券 |
引受 | ひろぎん証券 |
個人向け配分の多いネット証券であるSBI証券は応募しておきたいところです。
またIPOポイントももらえるので消極的な参加の方もSBI証券だけは応募しておくのは悪くないです。
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<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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