スプリックス【7030】のIPO抽選申込どうする?
作成:2018/05/29 更新:2018/07/05
目次
スプリックス IPOの紹介
(※2018/07/05更新)
コード | 7030 |
---|---|
会社名 |
(株)スプリックス |
市場 | 東証一部 |
事業内容 |
個別指導型の学習塾である「森塾」の |
公募売出 価格 |
2400円 ※仮条件の上限 |
上場日 |
2018/6/29 |
初値 06/29 |
2587円 +7.79% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
スプリックス の株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2018/06/12(火)~06/18(月)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
6,362,000株
(内訳)
公募(新規株式発行): 412,500株
引受人の買い取り引受による売り出し:5,119,700株
オーバーアロットメントによる売り出し: 829,800株
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
※市場区分が未定なため、東証一部と東証ニ部のデータを掲載しておきます。
=>東証一部に決定しました。
想定発行価格と仮条件の価格
(※2018/07/05更新)
想定発行価格 2180円
仮条件の価格(06/08) 2180~2400円
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ |
---|---|---|---|
有限会社フラットストーン | ※A | 46.96% | 90日間 |
平石 明 | 代表取締役社長 | 38.47% | 90日間 保有分売出 (78.83%) |
常石 博之 | 取締役副社長 | 10.24% | 90日間 |
株式会社三菱UFJ銀行 | 1.02% | 90日間 | |
先崎 将智 | 従業員 | 0.13% | |
上記合計 | 96.82% |
※A 役員等により総株主等の議決権の過半数を所有されている会社
90日のロックアップ期間:2018/09/26まで
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 |
---|---|---|---|
平石 明 | 代表取締役社長 | 5119700 | 30.32% |
合計 | 5119700 | 30.32% |
新規発行と増資による手取金の使途
(※2018/06/12作成)
新規発行による手取金の概算額 838,295千円
第三者割り当て増資の手取概算上限 1,700,426千円
森塾の新教室開校に係る資金 270,000千円
広告宣伝費 528,721千円
※「森塾」ブランド認知促進
森塾スタッフ採用費、人件費 764,000千円
フォレスタ制作に係る外注費 800,000千円
教育関連コンテンツの研究開発費 176,000千円
残額 0円
直近の決算状況と業績の推移
(※2018/06/12作成)
2013/09 | 2014/09 | 2015/09 | 2016/09 | 2017/09 | 2018/03 (第2四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
4376 | 4902 | 5832 | 7035 | 8505 | 5225 |
経常利益 (百万円) |
146 | 163 | 337 | 505 | 1165 | 1500 |
当期純利益 (百万円) |
△ 22 | 74 | 184 | 233 | 855 | 975 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - | - | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
△ 209 | 703 | 1741 | 15 | 54 | 61 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
※1997/01設立。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2013/09 | 2014/09 | 2015/09 | 2016/09 | 2017/09 | 2018/03 (第2四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 12.02% | 18.97% | 20.63% | 20.90% | -38.57% |
経常利益の 前年同期比 |
- | 11.64% | 106.75% | 49.85% | 130.69% | 28.76% |
<管理人コメント>
売上は右肩上がりで、それに伴い利益も拡大してきており、事業はとても順調そうです。
尚、2017/09は、教育IT関連事業「ゴルスタ」サービス終了に伴い、研究開発費が約344百万円減少したそうです。
<ゴルスタ炎上問題について>
中高生限定アプリだったこともあってか大人の私はまったく知りませんでしたが、それほど昔のことでもないので投資する方は知っておいた方が良いと思い紹介しておきます。
「ゴルスタ」とは、中高生の利用が限定のSNSアプリで、 ユーザー同士で勉強方法の質問や友人関係、恋愛相談などのコミュニケーションが取れるもので、色々な無料コンテンツの他、有料コンテンツとして授業動画配信があったようです。
しかし2016/08に運営担当者による不適切な対応が炎上を招き、9/5サービス終了となっています。
ゴルスタ炎上時のお詫び文
https://sprix.jp/pdf/160831.pdf
サービス終了時のお知らせ文
https://sprix.jp/pdf/160905.pdf
業績を見てみると売上の伸びにマイナスの影響は感じられず、むしろ利益を大きく押し上げることとなっています。
恐らくまだ先行投資の段階で業績に与える影響は小さかったのでしょう。
炎上内容があまりにもひどいものだったので教育を生業する会社として潔い判断だったと思います。
※炎上内容はここでは詳しく書きませんので各自で調べてください。
※ゴルスタは、2014/07リリース。
またそのまま上場していたら、株価への悪影響が心配されるところだったと思います。
サービス終了することでなんとか信用失墜を食い止めることができたのかもしれません。
アプリの運営・開発に関するノウハウや技術などは今後に活かせると思いますので、今後に期待したいところでしょうか。
スプリックス の強み
(※2018/06/12作成)
※独自の見解などを含みます。
<学習塾サービス「森塾」>
- 先生1人に生徒2人までの個別指導型の学習塾
- 定期テストで1科目20点以上成績が上がることを保証する制度を導入
※成績保証制度 - フランチャイズ展開しており月間売上高の10%がロイヤリティ収入となる
※直営88教室、フランチャイズ34教室
<自立学習RED>
- タブレット&イヤホンを活用して自立学習が可能
- 生徒ひとりひとりの進度に合わせた学習プログラムを提供
- フランチャイズ展開しており月間売上高の10%がロイヤリティ収入となる
※直営4教室。フランチャイズ44教室。
<フォレスタ>
- 自社で学習塾用教材の開発・販売をしている
※森塾以外の教育関連企業で採用されている - ダントツのシェアを誇る教育テキスト
- ネットで学ぶ映像教材がある
※楽しく学べるシリーズ - 個別指導塾運営に係る事務の軽減や生徒の成績データ分析ができる
※フォレスタデータベース
<その他>
- 社会人を対象としたダンススクールを運営
※東京ダンスヴィレッジ - 学習塾スタッフ・講師を対象とした求人サイト運営
※塾講師JAPAN - 小学生向け読書教育プログラムの運営
※グリムスクール。2003年にベネッセコーポレーションと業務提携 - 中国語検定「HSK」に関する書籍・アプリの販売
<管理人コメント>
以下は、2017/09期の売上に対する事業別の内訳です。
学習塾が売上の8割以上を占めるものとなっています。売上が大きくなる直営店の数は、「森塾」が多く、自立学習REDの方は少ないです。よって、「森塾」がその売上の多くを占めると思われます。
・自立学習REDの学習風景
・森塾のCM
・フォレスタの楽しく学べるシリーズ
スプリックス の成長余力
(※2018/06/12作成)
※独自の見解などを含みます。
- サービスの認知度向上とブランド確立による利用者拡大
※販売促進・広告宣伝、口コミ・友人紹介、事業の差別化 - 新たな地域への新規出店・開校
- 新規事業の展開
- 新興諸国など新たな国・地域への進出を視野
<管理人コメント>
以下は、「森塾」の教室数推移です。
直近では、その伸びが加速しているのがわかります。
海外展開も視野に入れているようなので成長余力はまだまだ期待できるのではないでしょうか。
初値上昇の期待について管理人コメント
(※2018/06/12作成)
<管理人コメント>
会社のことを調べていてゴルスタの炎上問題を知ったときは驚きましたが業績への影響はなく、中核となる「森塾」の運営とは全く別物であり、その後の業績は伸びもしっかりしているということで、ゴルスタ終了にともなう影響はとりあえず無さそうだということで理解しています。※各自自己責任で理解してください。
成績アップ保証という個別学習塾に加え、教育ITへの展開もしています。特に教育テキストなどに強みを持っているようなので今後のIT教育でも期待できそうな会社かなと思います。
ロックアップはしっかりしており、ベンチャーキャピタルよる売り出しは心配ありません。
東証一部or二部となっており、公開株数は多いので初値は抑制要因になります。
過去に東証二部で同程度以下の公開株数だったものを確認してみます。
・2017年で同程度以下の公開株数だった東証二部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
7940 | ウェーブロックホールディングス | 04/10 | 東証2部 | 750 | 721 | -3.87% |
7199 | プレミアグループ | 12/20 | 東証2部 | 2320 | 2220 | -4.31% |
6566 | 要興業 | 12/25 | 東証2部 | 750 | 950 | 26.67% |
東証一部で同程度以下の公開株数だったものも確認しておきます。
・2017年で同程度以下の公開株数だった東証一部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3964 | オークネット | 03/29 | 東証1部 | 1100 | 1300 | 18.18% |
やはりこの規模の公開株数だと初値の大幅上昇は難しく、場合によっては公募割れもあります。
ただしスプリックスは教育ITに取り組んでいますので、IT関連としての人気が高まる可能性はあるかもしれません。
業績はしっかりしており、まだまだ成長の伸びが期待できそうなので初値はそこそこ上昇してもおかしくはないのではないでしょうか。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | 野村證券 |
引受 | 大和証券 |
引受 | SMBC日興証券 |
引受 | みずほ証券 |
引受 | 極東証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | エース証券 |
引受 | 岩井コスモ証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますのでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
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<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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