日本エコシステム【9249】のIPO抽選申込どうする?
作成:2021/09/09
目次
日本エコシステム IPOの紹介
コード | 9249 |
---|---|
会社名 |
日本エコシステム(株) |
市場 |
東証2部 |
事業内容 |
公営競技場におけるトータリゼータシステムや空調衛生設備、警備・清掃、AI競輪予想などの運営業務。 |
上場日 |
2021/10/08 |
初値 |
<管理人コメント>
トータリゼータとは「オッズの表示、集計、投票券の発券、配当金の計算、払い戻し」までの一連の業務を処理するシステム
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
2021/09/22(水)~09/29(水)まで
IPOの申し込み期間は約8日間
IPO抽選対象の株数
770,000株
(内訳)
公募: 670,000
引受人の買い取り引受による売り出し: なし
オーバーアロットメントによる売り出し: 100,000
過去データをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
想定発行価格 2090円
仮条件の価格 ※2021/09/17に決定予定
日本エコシステム の強み
※独自の見解な どを含みます。
- 公共事業による継続的な需要、安定性
※公営競技場、交通インフラ - 公営競技場における一気通貫のサービス提供
※トータリゼータシステム、施設の運営・保守、包括受託や空調衛生設備等のファシリティ業務含む
※多様な事業収益 - AI、ICT等の最新技術活用
※業務系基幹システムやスマホアプリ開発、ベイジアンネットワークを活用した行動予測モデル構築・運用、競輪の着順予測ソリューション - インフラ整備の高度な安全技術、ノウハウ
- 排水処理薬剤の特許保有
※コスト削減、高い排水処理能力、CO2排出量削減
<管理人コメント>
以下、2020/09期の売上高に対する各事業の内訳です。
売上の約半分 が公営競技場に関する事業のようです。
次いで交通インフラの事業になっています。
公営競技場の施設運営で必要な各システムは多岐に渡るようですね。
以下、交通インフラ事業の事例
公共事業とはいっても上記2つは全く異なる事業分野になっていますね。
競輪のAI予想サービス「AIcast」
現在、無料で利用できるサービスだそうです。
基本的には売上を上げるためのツールとして自治体、またはネット販売サイトへの送客などで収益を得ているということでしょうか?事業モデルの詳細は不明です。
直近の決算状況と業績の推移
クリック>>業績データを開く/閉じる
以下、連結決算。
2019/09 2020/09 2021/06
(第3四半期)売上高
(百万円)6150 6123 4817 経常利益
(百万円)475 420 551 当期純利益
(百万円)236 226 379 1株当たり
配当額(円)- - - 1株当たり
当期純利益(円)118 113 189 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2019/09 2020/09 2021/06
(第3四半期)売上高の
前年同期比- -0.44% -21.33% 経常利益の
前年同期比- -11.58% 31.19%
以下、単体決算。
2016/04 2017/04 2017/09 2018/09 2019/09 2020/09 売上高
(百万円)2702 3221 1601 4378 4420 3909 経常利益
(百万円)188 244 57 468 461 325 当期純利益
(百万円)164 76 37 373 323 192 1株当たり
配当額(円)- - 4000 4500 3000 - 1株当たり
当期純利益(円)8182 3778 1855 18629 162 96 ※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2016/04 2017/04 2017/09 2018/09 2019/09 2020/09 売上高の
前年同期比- 19.21% -50.29% 173.45% 0.96% -11.56% 経常利益の
前年同期比- 29.79% -76.64% 721.05% -1.50% -29.50%
<管理人コメント>
売上は拡大から直近では横ばいの動きも確認できますが、2021/06時点では堅調に進捗しているようすも伺えます。
経常利益は直近では横ばい傾向ですが、2021/06時点では既に過去を上回る進捗となっています。
コロナウイルスによる影響ですが、
公営競技場の休業要請や外出自粛等の制限により売上が減少したとのこと。
・連結子会社の詳細
子会社化/設立 会社名 所在地 2017/03 日本ベンダーネット㈱ 東京都 2016/01 サテライト一宮㈱ 愛知県 2020/03 中央警備保障㈱ 岐阜県 2012/11 JESテイコク㈱ 愛知県 2020/03 ㈱ワンズライフ 岐阜県
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 1,282,530 千円
第三者割り当て増資の手取概算上限 193325千円
計測機器 15,000 千円
点検・工事車両の取得 283,300 千円
事務所の新設・増強等 235,632 千円
基幹システムの開発・改善等 55,467 千円
連結子会社の投融資 303,376 千円
研究開発資金 195,745 千円
人材採用・育成 48,894 千円
M&Aに係る調査・外注費 50,000 千円
残額 288,441 千円
※残額は人員増に伴う人件費
日本エコシステム の成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 環境関連事業の強化
※排水浄化処理の事業化
2020/12排水浄化効率促進製剤の生産施設の操業開始、技術・新商品等の研究開発
※各セグメントにおいて環境をテーマとした横断的な事業展開 - 公営競技場事業の拡大
※ネット販売の拡大、投票時間の拡大等による市場拡大
※運営業務を民間に委託する動きもあり需要拡大が見込まれる - M&A、資本業務提携等による事業拡大
<管理人コメント>
以下、2021/06時点の売上高に対する各事業の内訳です。
交通インフラ事業の割合増加が目立っているようにみえます。
売上金額で見てみるとその他以外は、3事業ともに前期を上回る進捗状況となっており、特に交通インフラ事業は、第3四半期時点で前期末に迫る勢いを見せておりとても好調なようです。
公共サービス事業などコロナウイルスによる影響も心配はなさそうですね。
以下は環境事業の内容
排水浄化処理に関連して排水浄化効率促進製剤の製造をおこなっているそうです。
「マロックスSE-Ⅱ」という商品名のようですね。
太陽光発電システムの設備施工などもやっているようです。
初値上昇の期待について管理人コメント
<管理人コメント>
公営競技場や交通インフラはよほどのことがない限り、継続的で安定収益をもたらしてくれる事業だと思います。AIの活用やネット投票などデジタル化で新たな需要も生まれていると思います。、交通インフラの老朽化などは近年注目されており、メンテナンスコスト削減や長寿命化など新しいテクノロジーへの期待もあります。排水浄化処理関連では独自の商品を持っていますので今後の事業拡大にも期待したいところです。
安定的な成長にプラスして最新技術によるイノベーションで今後の成長に期待したい会社だなと思いました。
ロックアップはしっかりしており問題なし。
ベンチャーキャピタルによる売出しはありません。
東証2部市場としては公開株数は少ない方なので初値上昇要因。
過去に東証2部市場で同程度程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2019年で同程度の公開株数だった東証2部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4430 | 東海ソフト | 02/27 | 690,000 | 1,500 | 2,872 | 91.47% |
7677 | ヤシマキザイ | 06/26 | 921,000 | 1,280 | 1,450 | 13.28% |
・2018年で同程度の公開株数だった東証2部銘柄の初値一覧
コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6570 | 共和コーポレーション | 03/19 | 747,500 | 1590 | 2511 | 57.92% |
事例内容が少ないですが、東証2部でこのくらいの公開株数だとそれなりに上昇するのかなといった感じで、公募割れリスクも低いかなと感じます。
業績は拡大傾向、コロナウイルスによる影響は限定的、公共事業でその他事業など多様な事業展開もあり。東証2部として公開株数は少ない方だと思いますのでそれなりの上昇には期待したいです。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | みずほ証券 |
引受 | 大和証券 |
引受 | 野村證券 |
引受 | 東海東京証券 |
引受 | 岩井コスモ証券 |
引受 | SBI証券 |
引受 | SMBC日興証券 |
引受 | 極東証券 |
引受 | 安藤証券 |
個人向け配分の多いネット証券のSBI証券は外れた場合にIPOポイントがもらえますので、ポイント狙いでとりえず申し込みしておくのは良いと思います。
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結果を見ないで自分で予想するのが大事じゃ。
口コミ評価など
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 役職、関係性など 所有割合 ロックアップ 松福㈱ ※A 51.89% 180日間 オクヤホールディングス㈱ ※A 30.66% 180日間 松島 穣 代表取締役社長、
子会社の取締役9.58% 180日間 以下続きを開く/閉じる 松島 啓晃 ※B 1.79% 180日間 中村 成一 取締役、
子会社の取締役1.37% ※Y 内田 敦 取締役、
子会社の取締役1.37% ※Y 奥村 泰典 取締役、
子会社の取締役0.94% ※Y 稲生 篤彦 取締役、
子会社の監査役0.47% ※Y 上記合計 98.07% ※上記以下は省略しています。
※A 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社
※B 代表取締役社長の二親等内の血族
180日のロックアップ期間:2022/04/05
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
※Y 全て新株予約権
売り出し株式の詳細
なし
<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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