投資信託が難しいのは名前のせい?用語が分かれば意味が理解できる

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投資信託が難しいのは名前のせい?用語が分かれば意味が理解できる

 

 

toushishintaku-muzukashii

 

投資信託の名前には専門用語があふれている

 

私が投資信託に初めて接した時、ハードルを感じたのが銘柄の名前。

専門用語やカタカナ文字などが羅列されていて一見して何に投資するものか意味不明に感じました。

 

もう今では慣れましたが、

混乱のもととなっているのは、同じような意味のものでも色々な言い回しをしているということです。

 

初心者でも名前で意味が簡単理解できるように、

ポイントをご紹介したいと思います。

 

 

名前の構成にはどんなものがあるのか理解する

 

名前だけで全て正確 に投資内容を表せるものではないですが、

ある程度、どんな内容なのか理解するのに役立ちます。

 

例えば現在(2014/07/21)、純資産額が1兆3千億円にもなる投資信託。

◆フィデリティ・USハイ・イールドF

 

この名前には、4つの意味が入っています。

区切る位置を間違えないでね。

 

フィデリティ ・・・ 投資信託を運用している会社の名前が、「フィデリティ投信株式会社」であるということ

 

US ・・・ United State of America の略。投資先が米国であることを意味します。

 

ハイ・イールド ・・・ 高利回りを意味します。利回りと言えば、債券に使われるもので、高利回りの債券になります。

 

 F ・・・ ファンド(=投資信託)の略。各証券会社で似たり寄ったりの名前で紛らわしいので、このように記号を余分につけてユニーク性を保つようにすることが有ります。

 

 

 

こちらは、現在(2014/07/21)、純資産額が1兆2千億円にもなる投資信託。

◆新光 US-REITオープン 『愛称:ゼウス』

 

この名前には、4つの意味が入っています。

 

新光 ・・・ 運用している会社名が、「新光投信株式会社」

 

US-REIT ・・・ 米国のREITが投資対象。日本で言うJ-REIT(上場不動産投資信託)の米国版です。

 

オープン ・・・ オープン型のこと。運用開始後、いつでも自由に購入したり、売却できることを意味しています。一般的な投資信託は、ほとんどがこれです。

 

愛称 ・・・ イメージで親しみを持ってもらう為や、コミュニケーションしやすいように日本では愛称をつけることがよく有ります。

 

 

 

毎月分配型の先駆的な役割を担った投資信託で、一時は日本最大の資産規模であった。

現在(2014/07/21)でも、純資産額が1兆円となっています。

◆グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)

 

名前には、 4つの意味が入っています。

 

グローバル ・・・ 世界を対象にしているということ。この銘柄は、日本も含むようです。

 

ソブリン ・・・ 政府機関など信用力の高い債券のことをソブリン債と言います。低利回りな分、ローリスク/ローリターンです。

 

オープン ・・・ オープン型

 

毎月分配型 ・・・ 毎月、投資信託の一部を取り崩して現金を支払う運用をすることを意味します。

 

 

 

 

 

投資信託には紛らわしいが同じ意味の言葉がたくさん

 

同じ意味なのに色々な言葉を使った名前があるので紛らわしいのですが、

ある程度ポイントを抑えれば、簡単に分かるようになります。

 

世界的な国際投資を意味する用語

 

以下は、全世界規模を対象にしたものであることを表したもので色々な言葉が使われていますね。

 

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)
世界投資適格債(通貨選択)米ドル(毎月)
・三菱UFJ 国際機関債券F(毎月・NZドル型)
・MHAM 海外好配当株ファンド

 

グローバル、ワールド、世界。

どれも同じ意味の言葉を言い換えているだけです。

 

 

高利回りを意味する用語

 

以下は、どれも同じような高利回りを言い表す言葉が使われています。

 

・フィデリティ・USハイ・イールドF

高利回り社債オープン(毎月分配型)

高金利先進国債券オープン(毎月分配型) 『愛称:月桂樹』

・世界ハイインカム債券オープン(毎月) 『愛称:インカム・チョイス』

・ダイワ 高格付カナダドル債(毎月分配型)

・ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎

 

ハイインカムの「インカム」は、インカムゲインのことで配当や利子のことをいいます。

高格付けになるほど、高利回りになるのが自然なので同じようなハイリスクハイリターン商品であることがわかります。

最後に関しては、株式のため配当という言葉が使われています。

 

 

債券を意味する言葉

 

以下は、債券を表す言葉が使われています。

 

・短期豪ドルオープン(毎月分配型)

・米国ハイイールド債券ファンド米ドルコース

・ハイグレード・オセアニア・ボンド(毎月分配) 『愛称:杏の実』

 

 

政府機関を表す言葉

 

以下のように表されることがあります。

 

・グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)

・米国政府機関証券F(H有/毎月) 『愛称:毎月倶楽部』

 

 

成長株への投資を表す言葉

 

以下は、同じ意味を表しています。

 

・SBI 中小型割安成長株ファンド 『愛称:jrevive』

・日興 中小型グロース・ファンド

 

これから成長するであろう、小規模な株式などを対象にして将来性を買う投資です。

 

 

割安株への投資を表す言葉

 

以下2つは同じ意味です。

 

・朝日Nvest グローバルバリュー株オープン 『愛称:Avest-E』
・日本好配当割安株オープンII 『愛称:竹取物語』

 

割安で放置されていると思われるものを買う投資戦略をバリュー投資と言ったりします。

 

 

世界の通貨を分散したもの

 

以下は、通貨分散に特化したものです。

 

通貨分散ボンドオープン 『愛称 : いろどり』

・エマージング・カレンシー・債券F(毎月分配)

 

米ドルだけに依存すると円高になれば損したりと、1つの通貨に偏ると安定しないという考えができます。

世界各国の通貨を分散させることで安定したリターンを望む人向けです。

 

 

 

全ては紹介しきれませんが、

ここで紹介したものを理解するだけで大体のことはわかります。

 

投資信託の初心者にとっつきにくい名前を理解できるようになると、

ぐっとハードルが下がるはずですよ。

 

 

注意して欲しいのは、

投資信託の名前だけで投資の内容が全て把握できる訳ではありません。

自分で考えた用語を使っているものなどは、サッパリ分からないものさえ有ります。

投資内容は、必ず目論見書で確認して下さい。

 

 








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