ワールドリートオープン毎月決算型【評価】手数料0%で初心者向け
ネット証券各社で常に売り上げ上位にランクインしているのを見かけるのが、
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)です。
2014/08/07現在、純資産額が約5000億円となっており人気の投資信託と言えるでしょう。
ワールドリートオープン(毎月決算型)の運用内容を評価
日本でも家賃収入などで安定した集積力と不動産価格が投資の魅力であるJ-REIT。
同じようにREITは、世界各国に存在します。
米国、ヨーロッパ、アジアなど様々な国のREITを投資対象としています。
多くの国のREITに分散することで景気に左右されない安定した収益を期待するものです。
REITの配当利回りと値上がり益を目指した投資をします。
各投資先国の為替による影響を受けますので、円安になれば収益の上昇が期待できます。
複数の通貨に分散されていますので、通貨の円高リスクも分散できる事になります。
項目 | 説明 |
---|---|
投資対象 | 世界各国の様々な業種の不動産を運用するREIT |
通貨 | 米ドル、豪ドル、ユーロ、ウォン、円など |
為替ヘッジ | なし |
決算 | 毎月10日付近、年合計12回の配当 |
設定日 | 2004-07-02 |
運用種別 | アクティブファンド |
運用形態 | ファミリーファンド方式 |
<評価・解説>
家賃収入を得られる安定した収益構造がREITの魅力ですが、それは海外でも同じです。
海外に存在するREITへ簡単に投資できます。
日本に居る私達が海外のREIT事情を詳しく知ることは難しいです。
どの国のREITへ投資してよいか分からない人にとっておまかせに出来るものとして役立ちます。
海外投資といえば為替リスクや各国の事情が気になるところですが、世界各国へ分散投資することで安定した運用を期待できます。
ハイリターンの投資先は毎月分配型の組み合わせがとても良いと思っています。毎月分配型であることも人気のポイントとして大きいと思います。
購入時手数料や運用コストを評価
項目 | 説明 |
---|---|
購入時手数料 | 0%~1.08% |
実質の信託報酬 | 1.68% |
<評価・解説>
ハイリターン商品にもかかわらず購入時手数料が安いのは人気の大きな理由でしょう。
運用報酬も同じような投資信託の中では多少安いか同程度で高くもなく、安くもなくと言った感じ。
組み入れられている ポートフォリオの評価
※2014/06/30時点
<評価・解説>
世界分散とはいえ世界経済の中心となっているアメリカの割合が多いのはしょうがないか。
その他、多くの国へ分散されていることが分かります。
業種としては、商業系での貸出不動産が多いようです。住居とは違い景気を反映し易い業種を組み入れる傾向があると思います。
2014/06時点で日本のJ-REIT市場の配当利回りは、3.474%ですからそれよりも魅力的な水準の利回りへ投資できているということになります。
ベンチマークと運用実績の比較を評価
この投資信託にはベンチマークがありません。
<評価・解説>
複雑な投資信託ではベンチマークが存在しないことはよく有ります。
とはいえできれば同じような投資信託の成績などと比較してどの程度のリターンを出せているかはチェックしておくと良いと思います。
同じような投資信託の中では、まぁまぁといったところで、悪くはない。
リーマン・ショック前後の動きでリスク・リターンを実感してみる
過去に大きく上下したときの値動きを確認することでリスク・リターンの特性を実感してみたいと思います。
期間 | 損益率 |
---|---|
下落幅 (2008/01/04-2008/12/30) |
-49.6% |
上昇幅 (2009/01/05-2009/12/30) |
+23.3% |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
1年で半分に下落することがあったようですね。ハイリターンはハイリスクの裏返しということです。
暴落後の戻りが鈍いのが見て取れますね。これは、米国REIT市場はリーマン・ショック後に事情が大きく変わったことは影響していると思います。
リーマン・ショックは、サブプライム住宅ローン問題が発端ですが、低所得者がローンを借りる審査が厳しくなったという事情があります。
世界分散のリートと言っても、米国市場を多く占める組み入れ方は、ここにきて影響が出たのかも?
ワールドリートオープン(毎月決算型)への資金流入と資金流出
<評価・解説>
リーマン・ショック後に資金が流入たのですが、ギリシャ・ショックなど欧州危機を経た後、資金の流入が急に乏しくなっているのを感じます。
好調な株に対して、上がりが鈍いリート市場は、相対的に魅力が低くなってしまったのでしょう。
2013年は円安に大きく動いた年ですのでこの投資信託もプラスへ寄与しているはずですが、より魅力的な投資先の方が多かったと思います。
米国リート市場の変化を一般の個人投資家も感じ取っているのだなとちょっと関心したりします。(^_^)
ワールドリートオープン(毎月決算型)への評価と感想
海外REITへ投資したいと思っているがどこの国へ投資したらよいか分からない投資初心者などは買いやすいものだと思います。
リスク分散ができるし、色々な国のリート事情も投資信託を介して色々勉強になると思います。
ただし個人的には、米国の比率が高いのが気になります。
米国REITが魅力的だと思うなら、米国REITだけに投資する投資信託の方が分かりやすいからです。
ハイリターンであるだけに、毎月分配型による定期的な利益確定はとても組み合わせが良いと思います。
購入時手数料が安いのは、とても素晴らしいと思います。ネット証券会社の殆どでは、手数料0%ノーロードとなっています。
信託報酬については、同じようなタイプの投信の中では悪くはないですが、多くの国へ分散する運用の性質上、コスト高になる傾向がありますので注意して下さい。
ワールドリートオープン(毎月決算型)が購入できるネット証券
なるべく安い手数料の証券会社を選んで取引することをおすすめします。
購入時手数料(税込) | 販売会社 |
---|---|
無料 | フィデリティ証券 |
無料 | マネックス証券 |
無料 | SBI証券 |
無料 | 楽天証券 |
無料 | カブドットコム証券 |
※2014/08/07時点
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