月次運用レポートの見方をマスターして希望の投資信託を探せ(2)
目次
月次運用レポートで最低限の運用状況を把握する
運用レポートは、必ず買う前にチェックしておいたほうがいいですよ。
見たことが無いという人は、改めて見方を確認するようにしておきましょう。
運用報告書では情報が古いことがあるため、
最新の月次運用レポートを見て運用状況を把握するようにします。
=>最新の月次運用レポートを入手する方法
今回は、DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)を例に、
私なりの見方をご紹介したいと思います。
こちらの投資信託は、週次運用レポートも掲載されていますが、
月次運用レポートの方が情報の掲載が多いのでこちらをメインにチェックしていきます。
実際にお手元に用意して、一緒に見ていきましょう!
ベンチマークとの比較で運用パフォーマンスをチェックする
アクティブファンドでは、運用パフォーマンスの優劣を判断するための基準として、
ベンチマークという比較対象を設定することが多いです。
DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)では、
ベンチマークが、東証REIT指数(配当込み)となっています。
基本的にベンチマークを上回るものがよい運用をしていると評価できます。
東証REIT指数は、2014/07/07時点では、
40銘柄で構成されているもので、
J-REIT市場の全体を評価する指数の一つとなっております。
ちなみに銘柄総数としては現在、46銘柄存在するようです。
月次運用レポートより、週次運用レポートの方が見やすかったのでそちらを掲載します。
1週間、1ヶ月とベンチマークを上回っているものの、
3ヶ月以上となるとベンチマークを下回ってしまっていますね。
これをどのように評価するかはあなた次第ですが、
例えば、ベンチマークを超えていないのでそれほど優れた運用とは言えなさそうだという見方ができたりするわけです。
ベンチマークが全てではありませんが、
これに不満があれば、他のアクティブファンドを探すもよし、
東証REIT指数に連動するインデックスファンドで十分と考えるもよしです。
ベンチマークより成績が劣っているからと言っても必ずしも悪い投資信託というわけではありません。
相場局面に応じた連動性を確認したりするのにも役立ったりと評価の仕方は自分の投資戦略と合わせて考える必要があります。
投資信託を選ぶ一つの大きな要素でもあるので、
買う前には、一度チェックしておくことが必要ですね。
ただし毎月分配型の場合、
分配金として一部売却する運用をするためベンチマークは存在しません。
これを評価するには、本当の利回り計算をするといいです。
その他、複雑な投資信託になってくるとベンチマークが存在しなかったりします。
自分でベンチマークを探して比較してみたり、他のインデックス投資信託と比較してみたりと、
自分で評価し、納得して購入することが大事です。
投資している資産構成の比率をチェックする
投資した資金を使って、
どの資産にどれだけ投資しているのか確認することができます。
約90%の資金をJ-REITへ投資していますが、
残りの約10%弱を現金として退避しているようです。
現金の比率を見て、
これを現金を余らせていると思うのか、
今は割高だから利益確定して下がった時に買い向かうための現金を準備しているのだなと思うのか、
相場状況に応じて感じ方もそれぞれであることでしょう。
投資信託によっては、構成比率が大きく変わることもありますし、
思いもかけないものに投資していたりもします。
先物をつかってレバレッジを効かせたハイリターンな投資をしていたり、
投資対象が海外だと、ある国の通貨に偏っていたりなど、
思った運用と違うのか?希望通りの運用なのか?
より具体的な運用が見えてくるはずです。
組み入れ銘柄数ですが、
東証REIT指数より多いみたいですね。
銘柄の組み入れ比率は運用者の特徴が出やすい
アクティブファンドは、
銘柄選定と比率をファンドマネージャーにお任せするもの。
どんな銘柄を買っているか見ることで、
運用の特徴が出てきやすいです。
とはいえアクティブファンドは、
プロにお任せすることに意味があります。
銘柄一つ一つを理解する必要はありません。
比率の偏りや、何系の銘柄が多いなとか、
ぱっと見で感じる程度で十分です。
積極的だなぁとか、堅調な運用しているなぁとか、
人それぞれ感じるものがあると思います。
投資初心者は、見ても分からないかもしれませんが、
他の投資信託も色々チェックしているうちになんとなく分かるようになってきます。
ファンドマネージャーからの文章による報告
月次運用レポートには、
ファンドマネージャーの話を直接見ることができる貴重な機会です。
基本的に現状の動きと、
これからの運用方針の説明がされています。
その内容は、とても勉強にはなるものの、
基本的には、ファンドマネージャー側に都合の悪いことは書いてありません。
もちろん下落しそうなニュースや注意点が書かれていますが、
今は、投資しない方がいいですよなんて言うわけがありませんしね。(^_^;
要するに、投資判断として利用できるものではないということです。
個人的にはファンドマネージャーの言葉はあまり見ません。(^_^;
ある程度のことは、理解して投資できるようになりましたから。
とはいえ、投資初心者の方なら、
一度はチェックしてどのようなことが書いてあるか確認しておいてください。
J-REITでどんな時に、どう動くのかを勉強するための良い教材にはなります。
なぜ今週は急落したの?
とか疑問に思うことがあった都度、チェックしてみるといいかと思います。
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