新興市場日本株レアル型【評価】他にない魅力はさすがネット証券専用!
ネット証券4社がタッグを組んで商品設計した「ネット証券専用ファンドシリーズ」
新興市場日本株レアル型は、シリーズ中でも唯一の二階建て投資信託となっており、ハイリターンが魅力の投資信託です。
海外債券とブラジルレアルの二階建てが多い中、日本株とブラジルレアルという異色の組み合わせに驚かされました。
純資産額が12億円と小さいのですがその商品性は、他にない魅力がたっぷりです。
私が2013年に保有していた投資信託で最も稼いでくれた投資信託だったりします。(^_^)
新興市場日本株レアル型の運用内容を評価
日本株の中でも新興市場という中小型株を対象に投資するものです。
ジャスダック市場やマザーズ市場などに上場されているものになります。
大型銘柄が上場している東証一部、二部などの下位に属する市場でベンチャー企業などこれから将来を期待される企業が集まっています。伸びしろが大きいだけに大化けが期待できるため、ハイリターンを狙えます。
日本株の投資と同時に、ブラジルレアルへの投資を行います。
為替ヘッジをはありませんので、米ドルやブラジルレアルの為替影響を受けます。
円安になれば、プラス収益。円高になれば、マイナス収益となります。
項目 | 説明 |
---|---|
投資対象 | 日本の新興市場株、ブラジルレアル、日本の債券 |
通貨 | ブラジルレアル |
為替ヘッジ | なし |
決算 | 毎月13日付近、年合計12回の配当 |
設定日 | 2011-07-29 |
運用種別 | アクティブファンド |
運用形態 | ファンド・オブ・ファンズ方式 |
日本株の投資をしていながら、ブラジルレアルという海外投資をするというのには最初、とても違和感があったのですが商品性を正しく理解すればとてもよい商品です。
何と言っても日本の新興市場株でブラジルレアルに投資する二階建て投資信託は、今のところこれしか見当たりませんからとても貴重な存在といえるでしょう。
買う買わないは別にしても投資信託は似たような商品設計が多いですから、商品設計がオリジナルということは選択肢のバリエーションが増えるので投資家にとってとても良いことです。
新興市場株とブラジルレアルというハイリターンを期待できる商品設計は、毎月分配型の利益確定特性と合わせるととても相性が良いと思います。
日本の債券は、恐らくリスク回避局面で退避する先を用意していると思われ通常時に投資されることは、今のところ見られません。
購入時手数料や運用コストを評価
項目 | 説明 |
---|---|
購入時手数料 | 0% |
実質の信託報酬 | 1.69% |
<評価・解説>
二階建て投資信託なのに購入時手数料が0%というのは破格の安さです!
さすがネット証券が考えただけあって、購入者のことをよくわかっています。新興市場株とブラジルレアルというハイリターンの特性からも、売り買いを前提とした運用なら、購入時手数料が0%というのはとても使い勝手をよく考えているなと思います。
他に同じような商品設計のものがありませんからそもそも比較は無理なのですが、信託報酬は高めです。
とはいっても、新興市場株を対象にした投資信託の信託報酬は1.6%のものも多いので、ブラジルレアルの二階建て運用を考えれば高いとは思わないです。
組み入れられている ポートフォリオの評価
<評価・解説>
ファンド・オブ・ファンズとなっていますが、基本的には「ジャパンスモールミッドキャップファンドクラスBRL」の1本です。
DIAMマネーマザーファンドは、日本の債券などに投資するものですが、通常時は投資していないようです。
ハイリターンを期待しているのに通常時に国内債券でリスク低減されるのは中途半端な運用ですので、納得の状況では有ると思います。
ジャスダックとマザーズ以外の小さな市場への比率が大きいのはより高いリターンを求めた積極性を感じます。
新興市場の場合、各市場の上位に時価総額が大きい株が居たりするので値動きが激しいことがよく有ります。
市場の分散が図られていることはそういったリスクを低減してくれる可能性を感じます。
新興市場といえば、スマホゲーム会社などが上昇の支えになっていますが、上位組み入れ銘柄をみると現時点ででは比率は小さいようです。偏りのない銘柄は好印象。
株式の先物取引も活用していることが分かります。レバレッジが効くもので注意が必要な取引ですが、レバレッジを効かした運用を目指しているわけでもないですし、比率は限定的だとは思います。
新興市場株は流動性が低い問題もありますので指数を対象とした先物を利用することは安定した運用をするのに役立つとは思われます。
ベンチマークと運用実績の比較を評価
この投資信託にはベンチマークがありません。
<評価・解説>
同じ商品設計のものが現時点で存在しないので他の投資信託と比較するのも難しいです。
とはいえ、新興市場日本株の投資信託は沢山存在していますから一度比較してみることをおすすめします。
リーマン・ショック前後の動きでリスク・リターンを実感してみる
過去に大きく上下したときの値動きを確認することでリスク・リターンの特性を実感してみたいと思います。
期間 | 損益率 |
---|---|
下落幅 (2008/01/04-2008/12/30) |
未運用 |
上昇幅 (2009/01/05-2009/12/30) |
未運用 |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
リーマン・ショック後に新設された投資信託ですから評価はできません。
新興市場株は値動きの大きいものですし、ブラジルレアルの為替影響を受ける二階建て投資信託ですので、他の投資信託の値動きなどを考えると-50%を超えることは容易に想像できます。
上下の大きかった期間の動きでリスク・リターンを実感してみる
期間 | 損益率 |
---|---|
上昇幅 (2013/01/04-2013/04/30) |
+101.2% |
下落幅 (2013/05/01-2013/08/30) |
-23.3% |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
2013年の前半は凄まじい上昇を見せてますね。4ヶ月で2倍になったことになります。
アベノミクス金融緩和により、未だかつて無い上昇を見せました。
下落幅が小さいですが、まだ上昇トレンド中であることと毎月分配型による分配金の現金化はリスク低減に役だっていると思います。
新興市場日本株レアル型への資金流入と資金流出
<評価・解説>
2013年に大きな流入をしていますね!アベノミクスにより日本株が大きく上昇を始めた頃です。
日銀の金融緩和により円安に大きく動き出しましたので、ブラジルレアル通貨に投資しているこの投資信託は、さらに魅力が高まったことでしょう。
ちなみに私も2013年の初めころに購入しました。(^_^)
しかし一転、新興市場の下落に伴い6月には5億以上の流出。その後も流出が続き、資金規模としてはアベノミクス前に戻っちゃいました。
日本株の上昇トレンドがまだ続いているもののこの時、丁度ブラジルレアル安トレンドが来ていたので私も売却したのですよね。
日本株が上昇してプラスになっても、ブラジルレアル為替でマイナスになると想定してのことです。
単純に日本株のみへ投資する投資信託とは違うというのを実感できるところです。
新興市場日本株レアル型への評価と感想
他にはないハイリターンの設計はとても貴重で評価できます。
日本株とブラジルレアルは値動きが違うものですから、それぞれの相場の見通しをした運用が出来る人に向いています。
ブラジルレアルの動向を考えられない人は投資しない方がいいです。
ハイリターンが望める商品設計でありながら、購入時手数料が0%なのはとても素晴らしいです。
資金流出が激しい月がありましたが、手数料が0%による売り買いのしやすさも表れているのではないかと実感するところです。
日本株とブラジルレアルのトレンドさえ合致すれば、再度流入することは容易に想定できます。
できれば米ドルコースか、円コースがあればスイッチングできて完璧なのになぁと思ったりはします。
米国高利回り社債ブラジルレアルファンド(毎月決算型)が購入できるネット証券
なるべく安い手数料の証券会社を選んで取引することをおすすめします。
購入時手数料(税込) | 販売会社 |
---|---|
無料 | マネックス証券 |
無料 | SBI証券 |
無料 | 楽天証券 |
無料 | カブドットコム証券 |
※2014/08/14時点
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