損保ジャパングローバルREIT(毎月分配型)【評価】日本比率多し!
損保ジャパングローバルREIT(毎月分配型)は、世界分散する海外REIT投資信託の中でも人気の投資信託で、ネット証券の販売ランキングにも良く顔を出します。
純資産額は、2014/08/12時点で400億円と数千億円もの超大規模と比べると劣ると思うかもしれませんが、100億円以上あれば十分な規模であると言えます。
以前、私も保有しておりプラス収益で終えました。
損保ジャパングローバルREIT(毎月分配型)の運用内容を評価
国内外問わず、REITを世界分散して投資するものです。
日本を除く海外REITのマザーファンドとJ-REITを運用するマザーファンドの2つを運用しています。
世界分散のファンドの中でも、J-REITをかなり意識した運用をしているというのが特徴だと思います。
為替ヘッジなしですから、円安になればプラス、円高になればマイナスになります。
世界分散による通貨分散もされていますから、為替リスクの分散も行えることになります。
項目 | 説明 |
---|---|
投資対象 | 世界各国の上場不動産投信(REIT) |
通貨 | 米ドル、豪ドル、ユーロ、英ポンド、シンガポールドル、円など |
為替ヘッジ | なし |
決算 | 毎月13日付近、年合計12回の配当 |
設定日 | 2009-03-27 |
運用種別 | アクティブファンド |
運用形態 | ファミリーファンド方式 |
<評価・解説>
投資初心者にとって1つの投資信託で簡単に世界分散できるのはとてもメリットの大きい商品と言えるでしょう。
J-REITへの投資を10%。日本以外のREITを90%という比率に取り決めしていることが特徴になります。
REITを世界分散する投資信託の中では、日本のJ-REIT比率は数%となることがほとんどです。そんな中では、J-REIT10%という比率は大きいと言えるでしょう。
この投資信託と別にJ-REIT投信を保有する場合は、ポートフォリオのバランスには注意した方がいいと思います。
J-REITは国内投資ですから、この部分に関して飲みは為替リスクがありません。他の世界分散REITと比べて為替リスクを少し小さくできるものとも捉えられますね。
購入時手数料や運用コストを評価
項目 | 説明 |
---|---|
購入時手数料 | 0% |
実質の信託報酬 | 1.57% |
<評価・解説>
ネット証券で確認する限り、購入時手数料は0%で販売されています。
ハイリターンの海外REITへ手数料0%で投資できるのはとても素晴らしいと思います。
信託報酬は、同じような投資信託で1.6%台が多い中、1.6%を切る低めの設定はとても好印象。
J-REITの比率が高めなのがコストを抑えられる理由だとしたら、同列で比較はできませんが。詳細は、分かりません。
組み入れられている ポートフォリオの評価
※2014/07/31時点
<評価・解説>
海外REITへ投資するハイトマン・グローバルREITマザーファンドは、投資額の90%を前提に見る必要があります。
これを0.9掛けして、投資額全体での比率を計算すると以下のようになります。
アメリカ ・・・59.94%
オーストラリア ・・・8.46%
イギリス ・・・5.67%
フランス ・・・4.5%
シンガポール ・・・3.33%
その他 ・・・5.04%
J-REIT・・・10%
他の海外REIT分散する投資信託と比べて米国への投資比率が高めであることが分かります。
その他は、ヨーロッパの比率が高めでアジアなどへの比率は低いということが挙げられます。
その他の内訳について明記が無いですが、運用報告書(2014/03/13)を見る限り、
アジアで見つかったのは、
香港・・・ 1.35%
ぐらいで他は、ヨーロッパでした。
ベンチマークと運用実績の比較を評価
この投資信託にはベンチマークがないのですが、マザーファンドにベンチマークがありますのでそちらを載せます。
<評価・解説>
日本を含まない海外REITへ投資しているハイトマングローバルREITマザーファンドの方は、この1年ベンチマークを上回っている成績であることが確認出来ます。
J-REITマザーファンドの方は、少し見づらいですが下回っているようです。ただし、両者とも掲載期間が違うのでちょっと微妙ですね。(^_^;
J-REITは、2013年から大きく上昇していますのでそこからの成績を確認したいところ。運用報告書が最新になったらぜひ確認してみてくださいね!
リーマン・ショック前後の動きでリスク・リターンを実感してみる
過去に大きく上下したときの値動きを確認することでリスク・リターンの特性を実感してみたいと思います。
期間 | 損益率 |
---|---|
下落幅 (2008/01/04-2008/12/30) |
評価なし |
上昇幅 (2009/01/05-2009/12/30) |
評価なし |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
2009年3月から運用が始まったものですので評価が出来ません。
他のグローバルREITの動きをみると、-50%くらいの下落はあり得るものです。
上下の大きかった期間の動きでリスク・リターンを実感してみる
期間 | 損益率 |
---|---|
上昇幅 (2013/01/04-2013/04/30) |
+22.8% |
下落幅 (2013/05/01-2013/08/30) |
-12.5% |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
上げに対して、下げが低いことが分かります。
他の投資信託と比べてもその下げ幅の小ささが便著だと思います。
毎月分配型の投資信託なので現金化によるリスク低減の効果が出ているかもしれません。
損保ジャパングローバルREIT(毎月分配型)への資金流入と資金流出
<評価・解説>
米国REITの低迷などにより2013年以降は、海外分散REITの資金流入が減る傾向が見られることもあるのですが、これは安定した流入が見られます。
むしろ、資金流入が強くなっていると思わせます。
2013年以降は、アベノミクスや日銀の金融政策でJ-REIT買い付けなども有りましたから、J-REITの組み入れ比率を多くしていることが理由だったりするかもしれませんね。
損保ジャパングローバルREIT(毎月分配型)への評価と感想
REITを世界分散する投資信託で日本の比率を高くしているものは珍しいと思いますので、貴重かもしれません。
J-REIT投資信託を持たずに世界分散を1本で行う場合に選択肢としてよいのではないでしょうか?
日本の状況というのは、日本に住んでいる私達にとって一番身近ですからJ-REITのことは情報を入手しやすいものです。
J-REITをよく分かっている人は、J-REIT投資信託を購入して、日本を除く海外REITへ投資する投資信託を選んだ方がいいかもしれません。
購入時手数料、信託報酬ともに同じような投資信託と比べて低めなのは、初心者にも買いやすくてとてもいいと思います。
損保ジャパングローバルREIT(毎月分配型)が購入できるネット証券
なるべく安い手数料の証券会社を選んで取引することをおすすめします。
購入時手数料(税込) | 販売会社 |
---|---|
無料 | マネックス証券 |
無料 | SBI証券 |
無料 | 楽天証券 |
無料 | カブドットコム証券 |
※2014/08/12時点
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