新光us-reitオープン/ゼウス【評価】表面利回りが高い
国内の投資信託では最大規模で指折りの純資産額を誇る、
新光us-reitオープン(通称:ゼウス)は、2014/09/01時点で1兆3千億円!
近年、日本の投資信託は米国REITへ投資するものが大人気となっておりその中で一番売れている投資信託です。
目次
新光us-reitオープン/ゼウスの運用内容を評価
米国の不動産投資信託証券(REIT)に投資するものです。
REITの配当収益と値上がり益を期待した運用を行います。
インベスコ・アドバイザーズ・インクに運用の指図に関する権限を委託しています。
為替ヘッジを行いませんのでドル円の影響を受けます。円安になれば収益がプラスになり、円高になればマイナスの損益となります。
毎月決算型なので毎月分配をおこないます。
項目 | 説明 |
---|---|
投資対象 | 米国のREIT |
通貨 | 米ドル |
為替ヘッジ | なし |
決算 | 毎月5日付近、年合計12回の配当 |
設定日 | 2004-09-30 |
運用種別 | アクティブファンド |
運用形態 | ファンド・オブ・ファンズ方式 |
<評価・解説>
日本の投資信託で一番売れているのが米国REIT。その中で一番売れている銘柄です。
ネット証券などでの取り扱いが少なく、マイナーな証券会社や銀行などでの取り扱いが主であるにも関わらずこれだけの資金を集めているのはとても凄いです。
基本的にはシンプルな米国REITへ投資するものです。
ファンド・オブ・ファンズとなっていますが、運用状況を確認するかぎり直接米国REITへ投資しているように思われます。ファンド・オブ・ファンズというのは、J-REIT自体をファンドとしてとらえた上での表現なのかもしれません。通常、こんな表現しないと思うのですが。インベスコ・アドバイザーズ・インクへの委託度合いがわかりませんが、委託手数料が発生していますのであえて言うならファミリーファンド方式にも近いイメージにも思います。
分配金を高く配当していることは人気の理由であるかもしれません。しかし、分配金は元本から払い出されることもありますから注意して下さい。=>毎月分配型は「普通分配金」と「元本払戻金」がある
購入時手数料や運用コストを評価
項目 | 説明 |
---|---|
購入時手数料 | 2.7% |
実質の信託報酬 | 1.65% |
※購入時手数料は確認できるところが少ないので確認したものを掲載しております。
<評価・解説>
残念ですが、確認した限りではネット証券での取り扱いがありません。
銀行系や店舗型の証券会社では手数料の割引が少ないのでどうしても高くなってしまいます。
ネット証券で安い手数料の投資信託が買える時代ですから、同じような投資信託があれば比較して検討するようにした方がいいです。この投資信託を購入するとしても販売会社によって手数料が違ってきますので確認して購入することをおすすめします。
信託報酬も安くはありません。
あとはコストを上回るリターンを出しているかどうかで、コストに見合う運用をしているかどうかに注目ですね。
組み入れられている ポートフォリオの評価
<評価・解説>
7月と8月の銘柄数変化が掲載されていますが、その数の変化に驚きます。
大胆に売り買いしているのだなぁとそのアクティブさな運用を実感するところです。
配当利回りがインデックスの配当利回りと比べて上回っています。アクティブ運用による割安なREITを購入できているということでしょうか。
ベンチマークと運用実績の比較を評価
この投資信託にはベンチマークがありません。
<評価・解説>
シンプルな設計なのでベンチマークとの比較をすればいいのにと思いますが、なぜかベンチマークがなし。
ちょっと不親切というか、運用の透明性を疑ってしまいます。
同じような投資信託と比較して運用の実績を確認するようにした方がいいです。
リーマン・ショック前後の動きでリスク・リターンを実感してみる
過去に大きく上下したときの値動きを確認することでリスク・リターンの特性を実感してみたいと思います。
期間 | 損益率 |
---|---|
下落幅 (2008/01/04-2008/12/30) |
-43.5% |
上昇幅 (2009/01/05-2009/12/30) |
+26.4% |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
1年で-43.5%もの下落があったことが確認できます。
特に住宅サブプライムローン問題がきっかけとなったリーマン・ショックですから、米国REITにも大きな影響を与えました。
大きく下げた割にその後の反発が少なく感じますが市場の変化を感じるところではあります。
新光us-reitオープン/ゼウスへの資金流入と資金流出
<評価・解説>
ここ最近の資金流入は少し鈍っている感じがします。
2013年以降はアベノミクスにより円安基調が始まりましたので為替要因で収益はプラスに動いていたはずですがあまり流入は増えていません。
米国の住宅事情の変化により、米国REIT市場の相場も低迷していたことから資金流入が鈍ったのではないかなと思います。
とはいえ安定した資金流入はこの投資信託の人気を表している用に思います。
新光us-reitオープン/ゼウスのリターン
以下、配当込みの過去1年のリターンです。
期間 | 損益率 |
---|---|
(2013/08/29-2014/08/29) | +22.1% |
フィデリティ・USリートB(為替ヘッジをなし) のリターンは以下のとおり。
期間 | 損益率 |
---|---|
(2013/08/29-2014/08/29) | +25.6% |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
同じような投資信託との比較としてフィデリティUSリートBとの過去1年リターンを比較してみました。
ハッキリ言って特別よいパフォーマンスを出しているとは言い難いです。
ネット証券で買えない投資信託をわざわざ銀行や店舗で買おうという気にはなれないかな。
上記の実績はあくまでも指定期間のリターンを表すものです。必ずしも運用劣っているということではありません。
新光us-reitオープン/ゼウスの表面利回り
フィデリティUSリートBとの比較として表面利回りを確認しておきます。
新光us-reitオープン/ゼウス
表面利回り:75円 X 12ヶ月 ÷ 4469円 = 20.13%
フィデリティUSリートB
表面利回り:80円 X 12ヶ月 ÷ 5695円 = 16.85%
表面利回りは、今の基準価額に対してどれだけ配当しているかを示すもの。
新光us-reitオープンの方が配当を多くだしていることが分かります。
もしかしたら、売れている理由というのはこれだったりするかもしれません。
表面利回りというのは、見せかけの利回りであって利益ではありませんので間違えないで下さい。
過去1年リターンでみるとフィデリティUSリートBの方がより成績を出していることは前述したとおり。
しかし、過去1年のリターンよりは小さいので利益から出していることと、
分配金を多く出すほど、投資効率が悪くなるので成績が劣って当然ともいえます。
必ずしもトータルリターンの良し悪しだけで語れないのが毎月分配型。
現金化された比率が多いか少ないかは個人の好みによるところが大きいからです。
今上昇トレンドで差が開いていても、今から下落したとしたら現金化している率が大きい分、新光us-reitオープン/ゼウスの評価の方が上回る可能性は十分あるでしょう。
新光us-reitオープン/ゼウスへの評価と感想
運用の中身をみた時とてもアクティブな運用でインデックスに勝っている点もあったことから魅力的な投資信託と言えます。
米国REIT市場の見通しが出来る人向けにおすすめです。
しかし、手数料の高さとネット証券で買えないのはネックだと思います。
わざわざお金と手間を使うほどの価値があるかどうかは、あなたの判断次第といったところでしょうか。
投資初心者の方にとっては扱いづらいものだと思います。
2014/10/16
一部ネット証券にて取り扱いが開始されました。
新光us-reitオープン/ゼウスが購入できるネット証券
ネット証券でも取り扱いが開始されたようです。2014/10/16
購入時手数料(税込) | 販売会社 |
---|---|
2.7%~1.08% | SBI証券 |
※2014/10/17時点
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