投資初心者が失敗する一番の原因は一括投資すること
目次
失敗する一番の原因が一括投資すること
このような助けを求めるようなメールがたまにきますが、
投資初心者ならよくありがちなミスだと知っておくとよいです。
一番の大きなミスは、
自分の保有している現金の多くを「一括投資」してしまうことです。
よほど天井圏で高値づかみしたり、暴落時でなければ大きな含み損になることはないとも思えるのですが、投資初心者というのは、投資タイミングや投資した根拠が不明確なまま、
ほったらかし投資しがちなので、それなりに利益が出ていてもいつの間にか大きな損失となることはよくある話だと認識しておくべきです。
投資初心者なのになぜ一括投資してしまうのか?
なぜいきなりそんな大金を投資してしまったのかと不思議に思ってしまうのですが、
一括投資して失敗する多くの場合は、
銀行や証券会社の担当者と通じている場合が多いので、そなりの金額を預けていることが多いように思います。
退職金などの受け取り、定期預金、個人向け国債など、
ある程度の金額があるところへ投資の売り込みがあれば一括投資してしまいがちです。
私自身は、金融機関とのお付き合いがないのでよく分かりませんが、手数料収入が目的である金融機関のとっては一括投資をすすめたいはずです。本来なら投資初心者には積み立て投資からすすめるくらいのほうが建設的だと思うのですが、販売ノルマなどがあるでしょうし、そうしにくい事情があるかもしれません。※積み立て投資が良いという意味ではなく、マシという意味です。
投資は全て自己責任ですが、金融機関の担当者に振り回されたくないという人には、勧誘などが一切ないネット証券をすすめています。
余計な情報を断ち切って、自分で考える投資環境を作ることが投資で成功する一番の近道です。
その他、初めて投資する人にとっては、
儲かるイメージだけを持って購入するので、できるだけ投資金額を増やして儲けようと欲が出てしまうことは普通にあると思います。
どのくらい下げる可能性があるかリスクを損失率で知っておく
投資は儲かるイメージだけでなく、
損するイメージを必ず持っておくことが重要です。
投資信託の場合は個別株式とは違い、
分散している分、破綻して無価値になってしまうリスクはありません。
それから10分の1になってしまうような極端な損失は通常ありません。
※何かに集中投資するような特別なものがあれば別です。
しかし、相場状況によってそれなりに価値が下落することは認識しておかないといけません。
投資対象にもよりますが、
-20%から-50%は普通にありえることだと理解しておいて下さい。
-300万円の損失だとしても、いくら投資しているかはとても重要です。
たとえば500万円投資していて-300万円の含み損なら、-60%で大きな含み損ですが、
3000万円投資していて-300万円の含み損なら-10%でそれほどたいした問題ではありません。
金額ではなく、率で評価することを忘れないでください。
金額が気になるという人は、
自分の資産や所得に対して無理をした投資をしている可能性がありますので注意してください。
もし投資したいものがあるとしたら、
類似の投資信託などで、暴落時にどれくらい下げる可能性があるかを以下より確認しておいてみてください。
<投資信託の分類評価はこちら>
それなりに下げる可能性がわかっていればいきなり一括投資をしようとは思わないと思います。
投資での失敗とは含み損になることではない
相場は上下に変動するものなので中長期で保有していれば含み損になってしまうことは普通にあります。投資をしていれば誰もが必ず暴落を経験することになりますので含み損にならない人なんていません。
投資というのはある程度の含み損を許容しながら運用するものなのです。
ですから、含み損が大きくなったからといっても失敗とは限りません。
中長期視点で投資をする場合は、
一時的な含み損は気にしないで時間を見方につけて最終的に増やすものです。
投資信託など分散度の高い投資であれば下げても時間をかければ戻っていきます。
※バブル市場や集中投資した場合はこの限りではありません。
投資での失敗とは色々な見方ができますが、
投資初心者に限定するなら、よく理解をしないままに投資してしまうことです。
具体的には損失を許容できない変動の大きなものに投資していることを知らないで、
大きな含み損が発生した時点で気づくことです。
含み損にに耐えられず下げたところで狼狽売りしてしまえば、
投資結果は大きな損失が確定し、失敗となります。
狼狽とは、慌てふためくことですが、
相場で何が起きているのか理解出来ていない場合や、余裕が持てない資金で投資している場合、心理的に動揺してしまい間違った投資判断をしてしまうものです。
無理な投資をしていなければ心理的余裕があるのでこのような間違いは防げます。
投資タイミングは必ず分散する
含み損は許容するものとはいえ割高圏での投資はしたくないですし、
より多く儲けるのには相場が割安となっているところで買わなければいけません。
しかし投資初心者の場合、なぜか相場の天井圏で大きく投資してしまうことはよくあります。
とくに投資する動機がメディアや金融機関の売り込みだとすると相場が盛り上がっているときであるので、高値づかみしてしまうことは自然ななりゆきかもしれません。
投資初心者だとしても相場状況をよく理解して投資することが必要ですが、
いくら努力したとしても投資初心者なのですから、想定外のことは多く出てきます。
まずは上手くいかない可能性が高いことをわきまえて投資の経験を積んでいくという姿勢が必要です。
いつが相場の天井で、底かは分かるはずもありませんから、
一括投資で自分の買いたいタイミングに買うのは、ギャンブルに近いです。
仮にここが割安でベストなタイミングだと思っても、
必ず複数回に、日を分けて買い付けることが重要です。
できれば買い付ける間隔は、時間をあけた方が相場の変動リスクを抑えることが出来ていいと思いますが、毎月の定期積み立てを推奨しているというわけでもないので誤解のないようにお願いします。
よくわからないから、とりあえず積み立てと思うのであればそれでもいいですが、
資金と投資タイミングを分散することが重要です。
分散投資をするということは、
ある意味、大きく儲ける儲けることはできないかもしれないのですが、
大きく損する可能性はぐっと低くなります。
それから投資間隔をあけると相場状況を冷静に見ることができ、
もし投資しない方が良かった投資対象だとしたら損失も浅く撤退することもできるでしょう。
タイミングを分散すればするほど相場の変動リスクをおさえられますが、
投資経験を積むにつれ分散度を低くしてタイミングを考えた投資も考えていけるようにしていくといいと思います。
初めて投資するなら1万円でもいい
恐らく投資初心者の方は、
暴落時に出くわして含み損が大きくなると初めてその時、暴落の凄さというものを実感するはずです。
私も初めて暴落相場を目の当たりにしたとき、とても心が揺れたのを覚えていますが、
それは実際に投資している人にしか分からないものです。
投資初心者は、暴落した時にどんな心理状況になるかを知り、
万が一、狼狽売りしてしまった場合は、反省してその後に活かして下さい。
今の時代は、1年に1回は暴落があってもおかしくは無いので、
投資していれば誰もが必ず出くわします。
失敗をすることを前提に投資をするのなら投資金額は抑えた方が良いので、
1万円からの投資でも十分です。
あなたが100万円、1000万円を持っていようが1万円などの少額投資に抑えることはとても良いと思います。
1万円が少なすぎるのであれば10万円などある程度、増やしてもよいです。
要するに一度でもいいので暴落を経験するまでは、
大きな失敗を防ぐために大きな投資をしないということです。
ちなみに経験というのはその後の投資にとても活きますので、
少額投資で色々な投資対象や金融商品を試してみと色々な発見があるのでおすすめです。
暴落した時のために資金は余らせておく
投資で大きく儲けるのに一番ベストなタイミングは、
相場が暴落しているときです。
これほど割安な時期は他にありませんから、
ぜひ投資したいタイミングです。
しかし、目一杯投資資金を投入している場合、
暴落時に投資したくても投資できませんので暴落時に買い付ける用の資金は別途、確保しておくとよいです。
ちなみに暴落している時は、
もっと下げるだろうと思って結局、投資できないということはよくある心理状況です。
暴落が起きると安く買えるという心理状況に転換できるようなるためにも、
暴落の経験をしてから本格的な投資をすることはとても意味があります。
投資初心者は失敗を前提にした投資戦略がおすすめ
ここでは投資初心者が大きな失敗をしないための考え方や投資戦略について紹介しました。
あくまでも私の経験や考えに基づいたものですが、
投資初心者は投資経験が無いので、失敗を前提にした投資戦略がおすすめです。
焦って大きく儲けようとしてリスクを取りすぎる投資をしなくてもチャンスはたくさんやってきますので、
まずは儲けることよりも経験をすることを第一に考えてみてください。
そしてある程度、投資の経験を積んでいくことで自分なりの投資戦略を見つけられると思います。
経験に基づいて導き出されたものは説得力があり、結果につながるはずです。
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