ラサールグローバルリート(毎月分配型)【評価】初心者に良い
グローバルに世界分散する海外REITの投資信託としては、
現在、最大の純資産額を誇るものです。
2014/18/12時点で、9563億円と1兆円も間近に迫る規模になっています。
人気のワールドリートオープンの約2倍規模なのは凄いです。
実は私も海外REITへ初めて投資していた頃によくお世話になりました。(^_^)
もちろんプラス収益で終えてますよ。
ラサールグローバルリート(毎月分配型)の運用内容を評価
世界各国のREITを対象に投資するものです。
米国、欧州などの先進国以外にも、アジアなど様々な国へ分散することで安定したREITの配当収益を目指しています。
REITの配当収益と値上がり益を期待することが出来ます。
為替ヘッジなしですので、為替の影響を受けます。
円安になればプラス収益となり、円高となればマイナス収益となります。
複数国の通貨で分散されていますので、通貨リスクが分散出来ます。
項目 | 説明 |
---|---|
投資対象 | 世界各国の上場不動産投信(REIT) |
通貨 | 米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド、円、香港ドル、シンガポールドル、カナダドル、メキシコペソなど |
為替ヘッジ | なし |
決算 | 毎月5日付近、年合計12回の配当 |
設定日 | 2004-03-26 |
運用種別 | アクティブファンド |
運用形態 | ファミリーファンド方式 |
<評価・解説>
安定した配当と大きな値上がり益に期待できるREITは、ハイリターンが魅力の商品です。
海外へ目を向けた場合、どの国のREITへ投資したら良いか初心者にはわからないものです。どの国のREITへ投資するかをプロにお任せ出来るのはとても便利です。
この投資信託は、日本のJ-REITへも投資しているのでグローバルな視点でリート投資を1本にできるという側面があるかと思います。
REITも通貨もグローバルに世界分散していますから、簡単にリスク分散できるのは安定を求める人向けだと思います。
毎月分配型であることは人気の要因であると思います。ハイリターンだけに値動きの大きな海外REIT投資においてこまめに利益確定して利益を確保する運用は、相性がいいと思います。
購入時手数料や運用コストを評価
項目 | 説明 |
---|---|
購入時手数料 | 0%~1.62% |
実質の信託報酬 | 1.62% |
<評価・解説>
ハイリターンが期待できる投資信託だけに購入時手数料もそれなりにかかってしまうものですが、人気なのもあってネット証券各社では値下げしている傾向にあります。
信託報酬は、少し低めです。他の海外分散REIT投資信託と比べても、高いというわけではないので悪くはないです。
組み入れられている ポートフォリオの評価
※2014/07/31時点
<評価・解説>
米国のREIT市場が組み入れ比率としては最大。
グローバルに世界分散と言っても、このような偏りが生じてしまうのは、経済規模やREIT市場の規模などが大きいと収益も大きいのですから必然的にこのようになってしまう傾向のものが多いです。他の世界分散REIT系でも、半分程度は組み入れていることが多いです。
REITく組み入れ比率に応じて、通貨の比率も基本的に同率程度になっています。
世界分散となると、日本のREIT比率がほとんど無かったりするのですが、この投資信託はJ-REITもそれなりに組み込んでいるのは特徴的かも知れません。
REITの配当利回りは、あまり高くはないです。2014/06時点で日本のJ-REITは、配当利回りが3.474%ですからちょっと高い程度でしょうか。
ベンチマークと運用実績の比較を評価
この投資信託にはベンチマークがありません。
<評価・解説>
同じような投資信託と比べるととてもリターンは良いようです。
手数料などを比較して総合的に判断すると良いと思います。
リーマン・ショック前後の動きでリスク・リターンを実感してみる
過去に大きく上下したときの値動きを確認することでリスク・リターンの特性を実感してみたいと思います。
期間 | 損益率 |
---|---|
下落幅 (2008/01/04-2008/12/30) |
-53.1% |
上昇幅 (2009/01/05-2009/12/30) |
+21.7% |
※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。
<評価・解説>
1年で半分以下に下落することがあったようです。ハイリターンはハイリスクの裏返しですから、覚悟を持って保有することや、リスク回避局面での対処などが求められるということを感じられる結果です。
基本的に、下げと上げは同等の値動き幅に近づくものですが、下落後の反発が+21.7と反発が鈍いのが分かりますね。これは、リーマン・ショック後の米国REIT事情が変化したことによる側面は大きいと思います。
そもそもリーマン・ショックは、サブプライムローン問題が発端です。ローン返済が難しい低所得者へ貸し出ししすぎたのが破綻して起こったものですから、下落後の鈍りは当然といえるでしょう。
その後も住宅ローン審査は厳しくなり、住宅を手にでいない人が増えているという現状があります。
世界分散REITといえど、経済規模を重視した分散がデメリットになってしまったといえるかもしれません。
ラサールグローバルリート(毎月決算型)への資金流入と資金流出
<評価・解説>
リーマン・ショック後などは、価格の下落などにより大きく資金流入も続いていましたが、ギリシャ・ショックなど欧州危機などで一時的に資金流出しました。
2013年は、円安に大きく動き出した年ですが、円安によるプラス収益を狙った投資としても注目を集めているように見えます。
2013年以降は、海外REITの資金流入が減る傾向があるのですが、割りと安定した流入が続いているように思われます。
ラサールグローバルリート(毎月決算型)への評価と感想
海外REITへ投資したいと思っている投資初心者の方にとって、グローバルに世界分散でリスクが低減できて投資先の国をプロにお任せ出来る点は、役立つものと思います。
ただし世界分散といえど、米国REIT市場に偏っているのは留意が必要。あなたが目指している分散と違うようなら選択しないほうが良いでしょう。
好みにもよるとは思いますが、日本のJ-REITの組み入れ比率が意外にも多い点は、通貨分散の観点からも良いと思いました。
J-REIT投資信託を別に持っている場合、投資先の重なりには注意。
組入REITの配当利回りが低めにも関わらず、同じような投資信託と比べるとリターンが良く運用の結果は、評価できます。
人気の投資信託とあって各社積極的に手数料を下げてきているのはとても好印象です。
コスト、リターン、運用などとてもバランスが良く扱いやすい投資信託だと思います。
ラサールグローバルリート(毎月決算型)が購入できるネット証券
なるべく安い手数料の証券会社を選んで取引することをおすすめします。
2015年7月 ついに!大手ネット証券でも手数料を無料にしてきました。
購入時手数料(税込) | 販売会社 |
---|---|
無料 | フィデリティ証券 |
無料 | マネックス証券 |
無料 | SBI証券 |
無料 | 楽天証券 |
無料 | スルガ銀行 |
1.62% | カブドットコム証券 |
※2015/12/03時点
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