ラクスル【4384】のIPO抽選申込どうする?

作成:2018/05/01 更新:2018/06/19
目次
ラクスル IPOの紹介
(※2018/06/19更新)
| コード | 4384 | 
|---|---|
| 会社名 | 
 ラクスル(株) ※社名の由来は「楽に刷る」  | 
| 市場 | マザ-ズ | 
| 事業内容 | 
 各産業別に中小企業をインターネットで結びつけ、 中小印刷工場の空いている製造キャパシティを  | 
| 公募売出 価格  | 
1500円 ※仮条件の上限  | 
| 上場日 | 
 2018/05/31  | 
| 初値 05/31  | 
2734円 +82.27%  | 
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
ラクスルの株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2018/05/16(水)~05/22(火)まで
IPOの申し込み期間は約7日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
12,592,000株
(内訳)
公募: 2,500,000株
引受人の買い取り引受による売り出し: 8,449,900株
 オーバーアロットメントによる売り出し: 1,642,210株
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感


想定発行価格と仮条件の価格
(※2018/06/19更新)
想定発行価格 1400円
 仮条件の価格(04/15) 1300~1500円
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
  
| 氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ | 
|---|---|---|---|
| 松本 恭攝 | 代表取締役 | 21.55% | 180日間 保有分売出 (12.10%)  | 
| 株式会社 オプトホールディング  | 
17.78% | 180日間 | |
| 株式会社 日本政策投資銀行  | 
8.91% | 180日間 保有分売出 (20.00%)  | 
|
| グローバル・ブレイン5号 投資事業有限責任組合  | 
7.32% | 180日間 保有分売出 (70.30%)  | 
|
| WiL Fund I,L.P. ( 常任代理人 株式会社WiL)  | 
6.68% | 180日間 保有分売出 (73.80%)  | 
|
| 以下続きを開く/閉じる | |||
| テクノロジー ベンチャーズ3号 投資事業有限責任組合  | 
4.86% | 180日間 保有分売出 (73.81%)  | 
|
| YJ1号投資事業組合 | 4.84% | 180日間 保有分売出 (73.80%)  | 
|
| 永見 世央 | ※1 | 2.70% | 180日間 保有分売出 (11.05%)  | 
| 株式会社リンクアンド モチベーション  | 
1.93% | 180日間 保有分売出 (20.01%)  | 
|
| AT-I投資事業有限責任組合 | 1.93% | 全て売出 | |
| 日本生命保険相互会社 | 1.77% | 180日間 | |
| ニッセイ・キャピタル5号 投資事業有限責任組合  | 
1.68% | 全て売出 | |
| GMO VenturePartners3 投資事業有限責任組合  | 
1.45% | 全て売出 | |
| 電通デジタル 投資事業有限責任組合  | 
1.24% | 全て売出 | |
| 利根川 裕太 | 1.12% | 180日間 保有分売出 (6.67%)  | 
|
| 梅田 裕真 | 1.12% | 180日間 | |
| 株式会社ミクシィ | 1.01% | 180日間 保有分売出 (20.01%)  | 
|
| ANRI1号 投資事業有限責任組合  | 
0.97% | 全て売出 | |
| Fidelity Japanese  Values PLC  | 
0.80% | ||
| 上記合計 | 89.66% | ||
※1 代表取締役以外の取締役
180日のロックアップ期間:2018/11/26まで
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
 
 売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
  
| 氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 | 
|---|---|---|---|
| グローバル・ブレイン5号 投資事業有限責任組合  | 
1381700 | 5.15% | |
| WiL Fund I,L.P. ( 常任代理人株式会社WiL)  | 
1323900 | 4.93% | |
| テクノロジー ベンチャーズ3号 投資事業有限責任組合  | 
962600 | 3.59% | |
| 以下続きを開く/閉じる | |||
| YJ1号投資事業組合 | 958500 | 3.57% | |
| 松本 恭攝 | 代表取締役 | 700000 | 2.61% | 
| AT-I投資事業有限責任組合 | 517200 | 1.93% | |
| 株式会社日本政策投資銀行 | 478300 | 1.78% | |
| ニッセイ・キャピタル5号 投資事業有限責任組合  | 
450000 | 1.68% | |
| GMO VenturePartners3 投資事業有限責任組合  | 
388600 | 1.45% | |
| 電通デジタル 投資事業有限責任組合  | 
332300 | 1.24% | |
| ANRI1号 投資事業有限責任組合  | 
259800 | 0.97% | |
| Global Catalyst Partners Japan 投資事業有限責任組合  | 
195200 | 0.73% | |
| ANRI2号 投資事業有限責任組合  | 
172400 | 0.64% | |
| 株式会社リンクアンド モチベーション  | 
103500 | 0.39% | |
| 永見 世央 | ※1 | 80000 | 0.30% | 
| 株式会社ミクシィ | 54000 | 0.20% | |
| エムスリー株式会社 | 32000 | 0.12% | |
| GMO VenturePartners4 投資事業有限責任組合  | 
29900 | 0.11% | |
| 利根川 裕太 | 20000 | 0.07% | |
| 古田 英之 | 10000 | 0.04% | |
| 合計 | 8449900 | 31.47% | |
新規発行と増資による手取金の使途
 
新規発行による手取金の概算額 3,474百万円
ラクスルの新規ユーザー獲得の広告宣伝費 2618百万円
ハコベルを含む新規サービスの開発に係る人件費及びシステム外注費等 340百万円
人材採用費、人件費及び人材育成費 280百万円
残額 236百万円
※将来のサービス寄与支出、投資
直近の決算状況と業績の推移
(※2018/05/07更新)

クリック>>業績データを開く/閉じる
| 2013/07 | 2014/07 | 2015/07 | 2016/07 | 2017/07 | 2018/01 (第2四半期)  | 
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 (百万円)  | 
121 | 762 | 2645 | 5082 | 7675 | 4904 | 
| 経常利益 (百万円)  | 
△ 84 | △ 373 | △ 1732 | △ 1439 | △ 1163 | △ 130 | 
| 当期純利益 (百万円)  | 
△ 87 | △ 375 | △ 1755 | △ 1448 | △ 1175 | △ 132 | 
| 1株当たり 配当額(円)  | 
- | - | - | - | - | - | 
| 1株当たり 当期純利益(円)  | 
△ 907 | △ 2536 | △ 11876 | △ 98 | △ 80 | △ 8 | 
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
 ※2009/09設立。2010/01にラクスル株式会社に社名変更。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
| 2013/07 | 2014/07 | 2015/07 | 2016/07 | 2017/07 | 2018/01 (第2四半期)  | 
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高の 前年同期比  | 
- | 529.75% | 247.11% | 92.14% | 51.02% | -36.10% | 
| 経常利益の 前年同期比  | 
- | 344.05% | -364.34% | 16.92% | 19.18% | 88.82% | 
<管理人コメント>
売上は右肩上がりとなっています。
 ただし利益は現在も赤字の状況です。ここ数年は赤字幅は徐々に縮小してきており黒字に転換しそう?になってきてはいますがどうでしょうか。
赤字の要因としては主に広告宣伝費による先行投資のようです。
ラクスルの強み
<ラクスル(印刷事業)>
- 印刷工場を所有せず中小印刷工場の空きを活用
※設備投資が不要。業界全体では稼働率が高くない - 小部数の印刷を低価格で提供
※ギャンギング(多面付け印刷)による大幅なコストダウン - 集客支援サービスを小ロットでも営業コストなしで低価格を実現
※新聞折込チラシ、ポスティング、ダイレクトメール等 - 生産改善の独自ノウハウを獲得し、他社展開で利益率向上
※一部の工場にラクスルが購入した印刷機(合計3台)を印刷会社へ設置しノウハウ獲得 - 集客支援サービスの平均注文単価は印刷のみにくらべ7倍以上で高い成長性に寄与
 - 販売価格は商品・仕様・納期に応じてラクスルが決める
※印刷・配布会社へは事前に合意した価格で委託
※販売価格と仕入れ価格は連動していない - 一部商品を除き無料での配送サービスを提供
 
<ハコベル(運送事業)>
- 中小、個人の運送事業者と荷主を直接つなぐことができる
※多重下請け構造の問題を解消、ドライバー待遇改善 - ドライバーの空き時間を活用することができる
※ドライバー不足の解消 - 荷主とドライバー間のやり取りは全てWEBやスマホアプリのみ
※電話、FAX、紙、表計算などのアナログな手間を排除して効率化
※生産性向上、コミュニケーションミス減少。 - 配送料は車種と配送距離に応じてラクスルが決める
※運送会社へは事前に合意した価格で配送委託 
<管理人コメント>
以下は事業別の売上割合です。
 
基本的には、印刷事業がほとんどを占める状況となっています。

ラクスルの成長余力
- 国内印刷EC市場は拡大する見通し
※平成29年度810億円、平成30年920億円に達すると予測
※「2013年版 印刷通販市場の展望と戦略」より - 認知度向上による新規ユーザー獲得で売上拡大
※ネットマーケティング、広告宣伝、大手企業との提携、上場効果など - ロングテールを狙った商品ラインナップの拡充
 - ビッグデータ蓄積による活用でサービスとロイヤリティ向上
 - 新機能の開発
※ユーザーデータを印刷に適したデータへの自動変換など - 海外企業へのベンチャー投資
※インドネシア、インドにおいて現地の印刷EC企業に対して投資している 
<管理人コメント>
以下は、2016/07期と2017/07期の印刷事業における内訳割合を比較してみたものです。
 
印刷事業では、「印刷ECサービス」と「集客支援サービス」の売上が伸びていますが、内訳割合としては「集客支援サービス」の割合が上がっているのが分かります。
業績予想
(※2018/05/07追加)
以下は、4/27時点で公表されている業績予想です。

| 2013/07 | 2014/07 | 2015/07 | 2016/07 | 2017/07 | 2018/07 (予想)  | 
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 (百万円)  | 
121 | 762 | 2645 | 5082 | 7675 | 10515 | 
| 経常利益 (百万円)  | 
△ 84 | △ 373 | △ 1732 | △ 1439 | △ 1163 | 9 | 
| 当期純利益 (百万円)  | 
△ 87 | △ 375 | △ 1755 | △ 1448 | △ 1175 | 6 | 
| 1株当たり 配当額(円)  | 
- | - | - | - | - | - | 
| 1株当たり 当期純利益(円)  | 
△ 907 | △ 2536 | △ 11876 | △ 98 | △ 80 | 0 | 
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
| 2013/07 | 2014/07 | 2015/07 | 2016/07 | 2017/07 | 2018/07 (予想)  | 
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高の 前年同期比  | 
- | 529.75% | 247.11% | 92.14% | 51.02% | 37.00% | 
| 経常利益の 前年同期比  | 
- | 344.05% | -364.34% | 16.92% | 19.18% | 100.77% | 
<管理人コメント>
なんと2018/07期に黒字転換する予想となっています。第2四半期時点で、前期と比べても赤字幅がかなり縮小していましたので進捗具合を考えると、ありえないわけではない予想だと思います。
注目したいのは赤字要因ともなっていた広告宣伝費です。新規顧客獲得の効率が改善したため、2018/07期は広告宣伝費を削減することとしているようです。
2018/01(第2四半期)時点では、527百万円で前年同期比-12.9%減となっており、第3四半期以降も減少する計画となっているようです。
以下は、第二四半期時点での売上に対する広告宣伝費比率を実績値をもとに算出してグラフ化したものです。※昨年までの実績では第二四半期時点と期末時点で、広告宣伝費比率はそれほど大きくは違いはありませんでした。

売上が右肩上がりなのに対して、広告宣伝費の比率が下がっているということは、利益率も改善していそうです。
予想されている経常利益の幅は小さいので、本当に黒字転換できるかどうかは微妙で難しいところではありますが、今後に期待できそうな進捗状況と業績予想の推移ではあるかなと思いました。
初値上昇の期待について管理人コメント
(※2018/05/07更新)
<管理人コメント>
人手不足や産業構造などの問題をインターネットを活用して変革することができるビジネスモデルは、まさに現代に必要なものだと思いますので今後に期待したいところです。現在は、印刷事業に依存していますが、将来的には他の産業への展開にも期待したい会社だと思いました。
注意したいのはベンチャーキャピタルによる売り出しです。多くのベンチャーキャピタルが株式を少しずつ保有しているようですが、全体では約4割りほどとなっています。売り出し分は各ベンチャーキャピタルで異なりますが、日本政策投資銀行の保有分20%を除き、ほとんどが保有分の70%~100%となっており、基本的には利益確定の意志は明確になっています。
とはいえ現在、売上は右肩上がりで拡大しており、赤字の状況でこれからの成長に期待したいと思う若い企業です。また公募による資金調達での投資も考えられています。単純に成長が頭打ちで売り出すというのとはちょっと違うかなとは思いますし、ベンチャーキャピタルによる売り出しは全体の3割弱で特別多いというわけでは無さそうなのでそれほど心配は要らないかも?
またマザ-ズ市場としては公開株数がかなり多いため初値の抑制要因になります。
過去にマザ-ズ市場で同程度の公開株数だったものを確認してみます。
・2017年で同程度の公開株数だったマザ-ズ銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4597 | ソレイジア・ファーマ | 03/24 | 22,353,100 | 185 | 234 | 26.49% | 
・2016年で同程度の公開株数だったマザ-ズ銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6532 | ベイカレント・ コンサルティング  | 
09/02 | 13,489,900 | 2100 | 1963 | -6.52% | 
・2015年で同程度の公開株数だったマザ-ズ銘柄の初値一覧
| コード | 銘柄名 | 上場 | 公開株数 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4594 | グリーンペプタイド | 10/22 | 14,435,800 | 450 | 414 | -8.00% | 
マザ-ズ市場でここまでの規模はなかなか無いので2015年の分まで掲載しましたが、やはり規模が大きいと初値高騰するのは難しいかなということは分かると思います。
上記の各案件もベンチャーキャピタルによる売り出しが含まれており、似ているところもあります。
現状赤字ということもありますし、将来性は旧来からある各産業によるところもあってなかなか見通しにくく、公募割れがあるとも、ないとも、何とも言えない微妙なものだと思います。
できれば、今期末の業績予想を確認したいので公表され次第、確認したいと思います。
業種としては人気のIT関連銘柄であるので一応、初値上昇に期待できるところはあります。
とりあえず仮条件の価格がどうなるかや、公募売り出し価格が仮条件の上限となるかなどを確認して最終決定すると手堅いかなとは思います。
※2018/05/07
業績予想では黒字転換となっていますので、もしかしたら思ったよりは初値に期待できる部分はあるのかも?
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
(※2018/05/07更新)
| 証券会社名 | |
|---|---|
| 主幹事 | 大和証券 | 
| 主幹事 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 
| 引受 | みずほ証券 | 
| 引受 | SBI証券 | 
| 引受 | SMBC日興証券 | 
| 引受 | マネックス証券 | 
| 裏 | カブドットコム証券 | 
ネット証券で平等抽選であるマネックス証券などは忘れずに申込みしておくことをオススメします。
目論見書などで紹介されていない、いわゆる裏幹事としてカブドットコム証券がIPOを募集しているのが確認できました。ネット証券で平等抽選でもあるので積極的に参加したい人はお見逃しなく!
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<注意>
 IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
 =>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい 
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