Mマート【4380】のIPO抽選申込どうする?
作成:2018/01/19 更新:2018/03/01
目次
Mマート IPOの紹介
(※2018/03/01更新)
コード | 4380 |
---|---|
会社名 |
(株)Mマート |
市場 | マザーズ |
事業内容 |
BtoBの卸取引をネット上で |
公募売出 価格 |
1240円 ※仮条件の上限 |
上場日 |
2018/2/23 |
初値 02/23 |
5380円 +333.87% |
需要申告(ブックビルディング)スケジュール
Mマートの株式割り当て抽選への参加は誰でも可能ですが、まず以下の期間に指定の証券会社で需要申告する必要があります。=>IPOの応募の流れやルールなどはこちらを参考
2018/02/6(火)~02/13(火)まで
IPOの申し込み期間は約8日間と短くなっていますので申し込み忘れにご注意下さい。
※申し込み可能な証券会社は、ページ最下部で紹介しています。
IPO抽選対象の株数
675,500株
(内訳)
公募: 453,400株
引受人の買い取り引受による売り出し: 134,000株
オーバーアロットメントによる売り出し: 88,100株
過去数年のデータをもとにした市場別の株数のおおよそ規模感
想定発行価格と仮条件の価格
(※2018/02/06更新)
想定発行価格 1190円
仮条件の価格(2/2) 1140~1240円
<管理人コメント>
仮条件は、想定発行価格を上下で挟んだ値幅となっています。悪くはないと思いますが、評価にバラツキでもあるのでしょうか?
株主の構成とロックアップ期間など
上位株主の所有割合と一定期間、株の売却ができないロックアップ条件の詳細になります。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 所有割合 | ロックアップ |
---|---|---|---|
村橋 純雄 | 代表取締役 | 43.90% | 90日間 保有分売出 (4.58%) |
合同会社エム ホールディングス |
※1 | 20.00% | 90日間 保有分売出 (4.52%) |
宇井 裕希乃 | 取締役 | 12.30% | 90日間 保有分売出 (22.76%) |
九谷田 登志恵 | 取締役 | 10.50% | 90日間 保有分売出 (9.52%) |
村橋 伸繁 | 従業員、※2 | 6.00% | 90日間 |
村橋 勝子 | ※3 | 6.00% | 90日間 |
相地 朱美 | 従業員 | 1.20% | 90日間 |
上記合計 | 100% |
※1 役員等により総株主などの議決権の過半数を所有されている会社
※2 代表取締役の二親等内の血族
※3 代表取締役の配偶者
90日のロックアップ期間:2018/05/23まで
ロックアップ期間中でも主幹事会社は、裁量で解除できる権限を有しています。
第三者割当等に関して割当を引き受けたものとの間で継続所有等の確約あり。
売り出し株式の詳細
売り出し対象となっている株式の株主内訳です。
氏名、又は名称 | 役職、関係性など | 株数 | 割合 |
---|---|---|---|
宇井 裕希乃 | 取締役 | 56000 | 2.81% |
村橋 純雄 | 代表取締役 | 40000 | 2.01% |
九谷田 登志恵 | 取締役 | 20000 | 1.00% |
合同会社エム ホールディングス |
※1 | 18000 | 0.90% |
合計 | 134000 | 6.73% |
新規発行による手取金の使途
新規発行による手取金の概算額 486,382千円
システム開発要員増員 245,691 千円
※サイトを使いやすいものにするかが営業収益増大に大きな要素
営業要員増員 240,691 千円
※新規取引先獲得の手段として大きなウェイトを占めており、営業収益に直結する
残額 0千円
直近の決算状況と業績の推移
2013/01 | 2014/01 | 2015/01 | 2016/01 | 2017/01 | 2017/10 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
241 | 287 | 357 | 428 | 532 | 448 |
経常利益 (百万円) |
△ 1 | 17 | 2 | △ 20 | 53 | 88 |
当期純利益 (百万円) |
△ 1 | 8 | 10 | △ 13 | 32 | 58 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - | - | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
△ 1731 | 21144 | 25074 | △ 8 | 16 | 29 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
※2000/02に株式会社エムマート設立。2016/08にMマートへ商号変更。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2013/01 | 2014/01 | 2015/01 | 2016/01 | 2017/01 | 2017/10 (第3四半期) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 19.09% | 24.39% | 19.89% | 24.30% | -15.79% |
経常利益の 前年同期比 |
- | 1800.00% | -88.24% | -1100.00% | 365.00% | 66.04% |
<管理人コメント>
売上は右肩あがりで堅調です。
これまでは、まだ初期の成長段階で売上重視の業績内容だったのかなと思いますが、 前期より経常利益の伸びが大きくなり、利益も伴う成長拡大に変化しているのが分かります。
Mマートの強み
※独自の見解などを含みます。
- BtoBに特化で大きな取引が安定的に期待できる
- 出店のみ、出品のみ、両方などシステム利用方法を選択できる
- 出店企業の増加により毎月の出店料が積み上がるストックビジネス
- 出品企業における売上高に応じたシステム利用料
- 出品の場合は定額利用料が発生しないので小規模業者もスポットで利用しやすい
- 過去の売買データを参考にし安価な価格を設定することで売り切ることができる
※廃棄ロスの低減、買い手は安く仕入れができる - 買い手は原則無料で利用できる
※格安情報の掲載があるプレミアム会員あり(年会費1万円) - 検索エンジンでの上位表示しているカテゴリがある
- 外食産業を中心に多くの買い手企業が利用している
※Mマート約10万社、Bnet掲載:14万社以上 - 蓄積データでのWEBマーケティングができる
- 買い手利用会員へ画像付きメルマガでのアプローチが可能
<管理人コメント>
BtoBに特化した取引サイトが強みとなっていますが、出店、出品方法や取り扱う商品によってサイトが細分化されています。
■Mマート
https://www.m-mart.co.jp/
出店企業による販売で業務用食材の取引をおこなうWEBサイト
■Bnet
http://www.bnet.gr.jp/
出店企業による販売で業務用の食器、ユニホームなどの食材以外のものを取り扱うWEBサイト
■卸・即売市場
https://www.m-mart.co.jp/outlet/
出店ではなく、食材を出品することでスポット取引をおこなうことができるWEBサイト
※Mマートと同じサイト内に設置されているようです。
■業務用ソクハン
http://www.b2b-outlet.jp/
出店ではなく、食材以外の業務用備品などを出品することでスポット取引をおこなうことができるWEBサイト
各サイトの一部キーワード検索順位紹介
※2018/01/19時点
サイト | キーワード | yahoo | |
Mマート | 業務用食材 | 3位 | 3位 |
業務用 訳あり | 2位 | 2位 | |
Bnet | 業務用食器 | 1位 | 1位 |
ソクハン | 業務用アウトレット | 1位 | 1位 |
<MマートのTVCM動画>
Mマートの成長余力
※独自の見解などを含みます。
- 利用企業増加に応じた売上拡大
※出店数、出品数、買い手会員数 - 既存サイトの拡張、細分化により新たな取引市場を拡大
※2016/07大口一括コーナー開設、2016/08アサトレ開設、2017/04チューオク開設、2017/08蔵前渡し開設 - 認知度向上による利用者拡大
※上場効果、WEB広告などの施策状況は不明。
<管理人コメント>
現時点で売上は鈍化しておりませんので、まだまだこれからの成長余力はあると考えられます。
以下は、直近の出店数をグラフにしたものです。
売上が右肩上がりになっているので出店数も右肩上がりかと思いきや、そうではないようです。
Mマート、Bnetともに今期は、出店数が鈍化しているようです。
要因としては、昨今の配送業者による値上げで出店を見合わせる企業が出ているようですが、とりあえずその混乱は収束しているとのこと。マイナス要因としては一応、把握しておいた方がいいです。
しかし、出店数の増加が成長期待の全てではなく、出品によるスポット取引もありますので見極める必要があります。
実際に、出店数が鈍化しているのに対して、売上、利益ともに右肩上がりとなっていますので、出品商品の増加や、買い手の増加などが成長を押し上げている要因になっている可能性は高いと思います。
配送料の値上げにより、採算性が低い出店企業が減るということは、過度に低い価格に抑えられる(デフレ)懸念がなくなるという意味で、取引市場の最適化としては必ずしも悪いものではないと思います。
経済がデフレからインフレに変化しようとしている流れのなかで、業務用商品の市場がどのように変化するかも見どころかもしれません。
以下は、最近開設されたサイトの紹介でこれからの展開に期待したいところです。
■大口一括販売市場
https://www.asatore.jp/
40kg~50kg以上の大口商品を一括で販売するWEBサイト
■アサトレ
https://www.asatore.jp/
朝獲れたての野菜を農家や生産法人から直送販売してくれるWEBサイトです。
■チューオク
https://www.asatore.jp/auction/
業務用の安価なお米をオークションで取引するWEBサイト
■蔵前渡し
https://kuramae.m-mart.co.jp/
余剰在庫の処分などで、買い手が倉庫まで取りに行く商品の取扱をするWEBサイト
※2018/01/19に確認した時点では取引なしのため、商品表示がありません。
業績予想
(※2018/01/24作成)
01/19時点で公表されている業績予想です。
2013/01 | 2014/01 | 2015/01 | 2016/01 | 2017/01 | 2018/01 (予想) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 (百万円) |
241 | 287 | 357 | 428 | 532 | 600 |
経常利益 (百万円) |
△ 1 | 17 | 2 | △ 20 | 53 | 114 |
当期純利益 (百万円) |
△ 1 | 8 | 10 | △ 13 | 32 | 75 |
1株当たり 配当額(円) |
- | - | - | - | - | - |
1株当たり 当期純利益(円) |
△ 1731 | 21144 | 25074 | △ 8 | 16 | 37 |
※単位(百万円)、(円)の小数点以下端数は全て四捨五入で表示しています。
↓ 前年同期比へ置き換えたものがこちら
2013/01 | 2014/01 | 2015/01 | 2016/01 | 2017/01 | 2018/01 (予想) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上高の 前年同期比 |
- | 19.09% | 24.39% | 19.89% | 24.30% | 12.78% |
経常利益の 前年同期比 |
- | 1800.00% | -88.24% | -1100.00% | 365.00% | 115.09% |
<管理人コメント>
売上、経常利益ともにしっかりとした伸びになっています。
2018/01末時点のMマート出店店舗数は、793店舗(前期比+42店舗増)となっており、2017/10時点で鈍化していましたが、期末時点ではしっかりと増加する見込みで予想されているようです。営業収益は+22.9%増。
Bnetは2018/01末時点の出店店舗数は、258店舗(前期比-24店舗減)で鈍化の見込みとなっています。営業収益は+3%増。
出品型市場の営業収益は、-5%減。
Mマートの出店店舗数の増加見込みについては前年並みで計算されているようですが、直近で鈍化していることを考えると楽観的な見込みになっている可能性も含めて慎重に見極めたいところです。
目論見書では各取引市場別の内訳がありませんでしたが、業績予想ベースでの売上高が示されていましたので、グラフにしておきます。
出店型の「Mマート」と「Bnet」で売上の約8割り近くを占めるようです。
思った以上に出店数の増加は重要な要因かもしれません。
初値上昇の期待について管理人コメント
(※2018/01/23更新)
<管理人コメント>
配送料値上げによる出店数減は気になるものの、今は経済動向が変化している状況にあるもので中長期的には特に気にするようなものではないと思います。
BtoBに特化したWEBサイトは、とても合理的でニーズもあるはずですので今後の成長に期待したいところです。新しいニーズをとらえ新規展開している積極的な姿勢は好印象です。
個人的にお米に着目している点は面白いなと思いました。
ロックアップはしっかりしており、ベンチャーキャピタルによる売り出しも心配がありません。
マザーズ市場で公開株数は特別多くなく、初値上昇にも期待できるものです。
今年上場する株式としては2銘柄目(J-REIT除く)で、前回のIPO(世紀)からも約2週間、間が空いていますので資金流入には期待できる状況にあるのではないでしょうか。
※2018/01/22に世紀の上場が中止となったので、Mマートが今年1銘柄目の上場となりました!資金流入にも大いに期待したいところです。
想定発行価格が低いのは、多くの投資家が参加しやすいいという点も初値を押し上げる要因にはなるかなと思います。
2017年のIPO市況はとても好調でそのままの状況が期待でき需給はとても良いと思います。
人気のIT関連企業ということですし、初値の上昇には期待しても良いのではないでしょうか。
IPOの申し込みが可能な証券会社はこちら
証券会社名 | |
---|---|
主幹事 | みずほ証券 |
引受 | 大和証券 |
引受 | SMBC日興証券 |
引受 | 岡三証券 |
引受 | マネックス証券 |
引受 | SBI証券 |
ネット証券で平等抽選であるマネックス証券などは忘れずに申込みしておくことをオススメします。
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<注意>
IPOに関する情報は、購入申し込み期間直前まで改定される場合があります。必ず最新の目論見書で内容をご自分で確認してから申し込むようにして下さい。ここで紹介した内容に間違いなどがあったとしても責任は持てませんので自己責任においてしっかり確認してください。
=>目論見書の見方はこちらを参考にして下さい
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