投資信託が儲からない仕組みとは?運用会社が何をしているのか
投資信託の運用といえば、
信託 = 他人に任せる投資
と説明しました。
しかし、何を他人に任せているかを理解しなければいけません。
何を任せているか?
・銘柄の選択
・銘柄の入れ替え
・銘柄別の比率
※全ての投資信託がこれに当てはまるわけではありませんが、多くの投資信託に当てはまります。
重要なポイントは、
頻繁に組入銘柄を売ったり、買ったりして利益を上げる運用はしていないということ。
ほとんどの人は、運用会社が増やしてくれるのだと思っていますが、間違いであることに気づいて下さい。
投資で利益を増やすには、具体的にどういう事なのか説明します。
利益を増やすということは、
安く買って、高く売る=利益
当たり前ですよね。
しかし、
運用会社は、安いところで買わないのです!
運用会社は、高いところで売却しないのです!
利益を減らさないということは、
相場状況が悪い場合には、
株などは買わない、売却してリスク回避する=利益を減らさない
当たり前のことですね。(^_^;
しかし、
運用会社は、暴落中でも株を買うのです!
運用会社は、暴落中でも株を売却しないのです!
ほとんどの人がこれを認識していません。
運用会社の人が、利益を増やしてくれていると思っています。
それでは、なぜ運用会社は売ったり買ったりして利益を増やそうとしないのか?
私の考えは、以下のとおり。
・投資信託を買う人がいるから、それに合わせて株などを買うのは当然だから。
・株は、経済の発展とともに上昇するものだと考えられています。長く持っていれば増えるという考えで運用している
・現金を多く保有したままでは、運用していないとみなされてしまう。
・インデックスなどベンチマークに勝つことを重要視している
※投資信託によっては、この限りではありません。
なぜ、そんなことが言えるのか?
全ては、投資信託の運用報告書を見れば分かります。
以下は、DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)の運用報告より。
約9割り以上が証券として保有しています。
残りが現金ということです。現金が少ないですね。
チャートを見て下さい。
2011年の始めからあたりまで。大幅に下落していることが分かります。
投資信託を①で購入して、②で売却した人がいたら大損ですね!
その後、相場全体が戻りましたので大きく上昇していますが、
2013年現在。2011年の始めから買った人は、今でも損しているのです。
3年も経過したのに、マイナスなのです。
運用会社は、2011年の始めの高値。もしくは、下落が始まっても売却していません。
=利益が減って、損している。
上記表を見れば分かりますね。
現金2.3% (証券組入97.7%) ~ 現金16.5% (証券組入83.5%)
6月、7月は、意外と売却していて現金比率が高いですね。
2011年末 ~ 2012年末までが、安く買えるところですね。
しかし、2011年の後半以降、現金がありませんから、安く買えていないのです。
=利益は増やせていない
運用報告をみれば、明らかですね!
ほとんどの投資信託は同じような運用が多いのであなたも一度、確かめてみて下さい。
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