源泉徴収あり/なし特定口座のメリット/デメリットはデカイ!
源泉徴収なし確定申告メリットとは?
税金というのは当然、利益(所得)を得た人に対して課せられるものです。
税金の「源泉徴収なし」ということは、
自分で得た利益の所得を確定申告して税金の支払いをすることを意味します。
確定申告は面倒なのでデメリットと思うかもしれませんが、
確定申告で損益通算することの大きなメリットがあるので紹介したいと思います。
まずは「源泉徴収あり」でどのように税金が引かれるのかを説明します。
例えば以下のように、
A証券でプラスの利益で、
B証券ではマイナスの損失だったとしたらどうでしょうか?
<A証券会社> +50万円
<B証券会社> -60万円
この場合、
A証券口座が「源泉徴収あり」で税率20%とすると、
自動的に-10万円引かれます。
B証券はマイナスなので当然、税金はかかりません。
すると損益はこうなります。
<A証券会社> +50万円 -10万円(税金) = +40万円
<B証券会社> -60万円
合計損益 -20万円
結果的に-20万円になっています。
でも、よく考えてみてください。
源泉徴収ありで税金が引かれる前の状態で投資結果だけを考えると、
「証券会社A」と「証券会社B」の合計で-10万円のマイナスです。
合計してみると実質的には、利益(所得)を受け取っていないのです。
利益を受け取っていないにも関わらず、税金が引かれてしまうのですね。
まさに税金の払い損!
しかも、-10万円も引かれるのですよ。大きいです。デメリットでしかありません。
\(◎o◎)/!
「源泉徴収なし」とした場合、
証券会社では、税金が引かれません。
A証券会社では50万円のまま受け取れます。
確定申告では以下のように申請します。
<A証券会社> +50万円。
<B証券会社> -60万円。
合計 -10万円
収める税金は、0円となります。
結果的に-10万の損益。
確定申告すれば、この場合10万の差がでる。
これは、ものすごく大きいメリットです。
取引金額が大きければ大きいほどそのメリットも大きくなるはずです。
確定申告の面倒な作業を考えてもやる価値あります。
源泉徴収なし資金効率メリットとは?
「源泉徴収あり」では、利益が出た時点で税金が引かれます。
<A証券会社> +50万円 -10万円(税金) = +40万円
しかし、「源泉徴収なし」では利益がでても税金が引かれません。
翌年の3月に確定申告するまでは税金を支払う必要がない。
すると手元には、
<A証券会社> +50万円 -0万円(税金) = +50万円
となります。
これから次の投資をしようと思った時、
「源泉徴収あり」に比べて投資資金が10万円も余分にあるのです。
次にある投資で2倍の投資結果を得たとしましょう。
「源泉徴収あり」: +40万円 +100% = +80万円
「源泉徴収なし」: +50万円 +100% = +100万円
※損益率100%は2倍を意味します。
どうでしょうか。
+20万円もの差が生まれましたね!
「源泉徴収なし」 は確定申告まで税金の支払いを遅らせることができるので、資金効率が上がるのですね。
これだけのメリットが享受できるわけですから、
ぜひ「源泉徴収なし」を選択することをオススメします。
※年の変わり目など、変更もできると思いますので変更したい方は証券会社へ相談してください。
補足ですが、取引する金額が少なかったり、
1つの証券会社でしか取引しないという場合、ある程度デメリットの差は小さくなるかもしれませんね。
源泉徴収ありで20万円以下の利益だった場合に税金の取られ損になる
確定申告の特別なルールで給与所得が年収2000万円以下のひとは、
給与以外の所得が20万円以下だった場合は確定申告が不要となり納税が免除されるルールが存在します。
しかし「源泉徴収あり」の場合は、
取引の都度、証券会社の方で源泉徴収されていますので、
最終的に投資の利益が20万円以下であったとしても税金を支払っていることになります。
税金の支払いが特別に免除されるはずのものなのに、
「源泉徴収あり」だと結果的に税金の払い損のような状況になってしまうということです。
源泉徴収ありでも確定申告すれば戻ってくると勘違いする人もいますが、
支払った税金は還付されません。
なぜなら確定申告で20万円以下の特別控除ルールは存在しないからです。
確定申告しなくてよいと言っているものを証券会社経由で申告して納税してしまったのですからどうにもなりません。
「源泉徴収なし」で年間の利益が20万円以下の場合、
確定申告をしないことで税金を免除できるためメリットがあるというわけです。
※前年から損失繰り越しをしている場合は、確定申告しないと損失繰り越しできなくなるので注意して下さい。
投資初心者は取引額が小さい分、利益も小さいことが予想されますので、
このデメリットをよく理解した上で「源泉徴収あり/なし」を選択されるといいと思います。
配偶者控除の要件を超えてしまうなど確定申告での所得が増えるとデメリットが生じる場合は、「源泉徴収あり」とした方がいい場合もあります。
特に「主婦」や「自営業者」の方などは確定申告するうえで様々な税控除などのメリットを受けている場合がありますので、確定申告での所得全体でどうなるかよく考えたうえでベストな選択をされるといいと思います。
一般的な会社員であれば多少、確定申告をする面倒さはありますが、基本的には「源泉徴収なし」の方が良いかなと個人的には思っています。
後で「源泉徴収あり/なし」は1年の区切りごとに変更できますので安心してください。
迷う場合は、とりあえずどちらか良いと思う方を選択してデメリットを感じたら変えればいいと思っておくとよいです。
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