e-taxで電子証明書が期限切れでも送信する方法がある?
目次
電子証明書の期限が切れると自分でe-tax送信できない
マイナンバーカードや住民基本台帳カードを使ったe-tax送信で確定申告をすることができますが、
カード内の電子証明書(公的個人認証)が、
有効期限切れとなっていた場合、送信できません。
以下は国税庁の確定申告書等作成コーナーにてe-tax送信した時に出るエラーです。
カードの有効期限と電子証明書の有効期限は別になっていますので注意して下さい。
電子証明書の方が期限が短いです。
電子証明書の期限は通常、カードに書かれていないため、
送信直前で期限切れに気づいてしまうなんていうことがあると思います。
※マイナンバーカードでは表面に電子証明書の期限を手記入できるようになっています。
お住いの市区町村で手続きをおこなって、
電子証明書を新しく発行すればe-tax送信できるようになります。
住民基本台帳カードの電子証明書は新しく発行できない
私は今まで住民基本台帳カードでe-tax送信をおこなっていたのですが、
電子証明書の期限が切れてしまいe-tax送信できなくなってしまいました。
住民基本台帳カードは期限切れしていないものの、
住民基本台帳カードでの電子証明書は期限切れしている状態です。
電子証明書を新しく発行したいところなのですが、
マイナンバーカードの登場により住民基本台帳カードについては電子証明書の再発行ができなくなってしまいました。
※平成28年(2016年)1月より
この場合は、
マイナンバーカードを発行するしかありません。
しかし、マイナンバーカードの発行には申請から3ヶ月を要するとされており、
確定申告直前での発行は時間的に間に合いませんので諦めるしかありません。
※2017/01現在の話です。詳細は、お住いの市区町村にお問い合せしてください。
電子証明書が期限切れでもe-tax送信する方法
電子証明書の期限切れでもe-tax送信する方法があることをご存知ですか?
私が確認した範囲では以下、2つの方法があります。
税理士による代理送信
e-taxは本人に代わって税理士による代理送信が可能となっています。
税理士さんにお願いすることになるのですが、
事前に代理送信をお願いする書類に署名、捺印し、
e-taxの「利用者識別番号」と「確定申告のデータ」をお渡ししてお願いすることになります。
※暗証番号やパスワードは教える必要はありません。
通常、個人の場合は、
税理士さんと契約していないでしょうから難しいかもしれません。
個人事業主の場合は青色申告会などを通じて税理士さんにお願いすることもできます。
税務署でのe-taxデータ作成後送信
※確定申告時期におこなわれる相談会場も含みます。
税務署には確定申告データ作成をパソコンで入力できる環境があります。
税務署に出向いて確定申告書データを作成すれば、
自分の電子証明書なしにe-taxでのデータ送信をおこなうことができます。
もしやってみたいという方は、
事前に管轄の税務署に電話して確認してから出かけましょう。
e-taxの送信受付日付は以下を参考にして下さい
ID、パスワード方式での送信
2019年から電子証明書(マイナンバーカード等)を使わずにe-tax送信する方法が選択できるようになりました。
マイナンバーカードの発行等が間に合わない場合は、こちらを挑戦してみるといいと思います。
ID、パスワードは税務署の窓口まで行くと発行してもらえます。運転免許証などの本人確認書類を持って税務署へ行きましょう。
税務署でのe-tax送信は添付書類が必須
※確定申告時期におこなわれる相談会場も含みます。
e-tax送信のメリットとして添付書類が省略できることが挙げられますが、
税務署でのe-tax送信をする場合は添付書類の提出が必須となります。
※添付書類とは、「源泉徴収票(原本)」や「控除証明書(原本)」などのことです。
添付書類が省略できると勘違いしてしまう人もいると思いますので注意して下さい。
税務署へのUSBデータ持ち込みは禁止
※確定申告時期におこなわれる相談会場も含みます。
国税庁の確定申告等作成コーナーで作成したデータを税務署に持っていき、
送信だけやってもらえないか確認したのですがNGでした。
現在、税務署ではセキュリティ上の問題で、
USB接続を禁止にしているそうです。
青色申告会で確定申告書等作成コーナーのe-tax送信は不可
これは個人事業主の方に関係ある話です。
また担当者によってや今後の状況によっては変わるかもしれませんのでご承知の上ご理解ください。
青色申告会では税理士さんを通じたe-tax送信をお願いすることができるのですが、
国税庁の確定申告書等作成コーナーで作成したデータのe-tax送信は受け付けてくれませんでした。
※青色申告会専用のソフトで作成したデータはe-tax送信をお願いできます。
理由は、マイナンバーの入力データが残るので、
セキュリティや個人情報の問題上、お断りしているとのことでした。
電子証明書の期限切れ時は書面での提出がおすすめ
個人の場合、電子証明書が期限切れでe-tax送信したい場合、
税務署に出向いてe-tax送信する方法が選択出来ます。
しかし、税務署での確定申告書データを作成する場合、
パソコン入力や、パソコンの利用者待ちなどにかなりの時間がかかる恐れがあります。
自宅にパソコンとプリンタさえあれば、
国税庁の確定申告書等作成コーナーで入力したものを印刷して作成できます。
待ち時間でイライラすることもなく、好きな時間に自宅で作成できるので効率的。
よって書面での提出をおすすめします。
※もちろんこの場合、添付書類が必須です。
プリンタが無い場合でも、
コンビニエンスストアなどのプリントサービスを使うことができます。
印刷するのが面倒な人や印刷料金のことを考えて、
税務署でのデータ入力を選択するという人もいるかも?
確定申告書等作成コーナーなど確定申告書のやり方については以下を参考にして下さい。
書面での提出はe-taxの送信受付時期よりも後になります。
間違えて早めに税務署へ提出しても受け付けてくれませんので注意して下さい。
書面での受け付け時期は以下を参考にして下さい。
いままで住民基本台帳カードを使っていた人は、
次の年からは自宅でe-tax送信できるように、
マイナンバーカードの発行申請と電子証明書の発行は忘れずにおこなっておきましょう。
2019年からは、ID、パスワード方式によるe-tax送信ができるようになりましたので、昼間に税務署へ行く時間があるのであればその方がいいかもしれません。
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