IPO株投資とはリスクよりリターンが大きい宝くじ?
目次
IPOとは?新規株式公開です
IPOは、「Initial Public Offering」の略で、
新規株式公開ともいわれます。
今まで一般に株式の売買がされていなかった企業が新しく証券取引所で取引できるようにし、
一般の投資家による株式の取得ができるようにするものです。
※証券取引所で売買できるような状態になったことを「上場」と呼びます。
今まで取引できなかった企業の株式が保有できるようになるのですから、
それだけでも当然、注目が集まりますので人気の高まりに期待がもてます。
IPO株投資とは?上場前に株式を保有すること
新規に上場されたばかりの株式を買うことではないので、
勘違いしないようにしてください。
まず新しく株式市場に上場することが決まると、
上場する前に一般の投資家に対して公募で株式が売り出されます。
銘柄ごとに取扱のある証券会社が異なるのですが、
証券会社の口座さえ持っていれば誰でも公募に参加することが可能です。
株式を買いたいという投資家の応募状況などから株式の公開価格を決定したり、
企業が売り出す株式を全て売るために広く認知させるなどの意味があります。
IPO投資とはこの公募段階で株式をいち早く取得して、
上場後に売ることで儲けようとする投資のことを言います。
IPO株投資は損しにくく儲かりやすい?
IPO投資が注目されるのは、
応募時点の公開価格に対して上場後の初値が大きく上回ることが多いため、
儲かる可能性が高いと思われていることが理由です。
初値が公開価格の2倍~3倍となることもめずらしくありません。
以下は、2016年に上場したIPO銘柄ですが、
初値の上昇率が高かったもの上位10銘柄になります。
+300%以上というのは、
初値が公開価格の4倍以上になったことを示します。
なんと2倍以上となった銘柄は全体の1/4以上も出ました!
大きく儲かる可能性があることがわかると思いますが、
単純に初値が公開価格を上回った勝率で表すと、
全体の78%以上がプラスという結果になっています。
当然、初値が公開価格を下回るものも存在しますが、
初値が公開価格より下回ったもの下位10銘柄は以下のとおりです。
最大で-17.33%となっていますが、
最大上昇幅に比べると下落幅が小さいことがわかると思います。
この年だけでなく抽選方式で応募者数が公募数を上回ることが多いという性質上、
やはりIPO株全般的に勝率が高く下落したとしても小さいものにとどまる傾向があるようです。
当然ですが株式市場の売買が停滞しているような時期など、
IPO株投資が不人気な年などはこのような状況にならないことも考えられますので、
そのときの情勢に応じた応募の判断は重要になってきます。
またどんな情勢であっても人気の銘柄は上昇しますし、
不人気の銘柄はなるべく避けるなど選別をすることでさらに損しにくくすることができると思います。
=>(最新)2017年のIPO初値一覧と勝率などの分析はこちら
IPO株の公募は抽選か裁量により買えるかどうかが決まる
IPO株の公募は証券会社にておこなわれますが、
多くの場合、売出し株数よりも株を買いたいという人の応募が多く集まりますので、
応募した全ての人が買えるわけではありません。
※大型で売り出し株数が多かったり、人気のない銘柄は全ての人が買える場合もあるとは思います。
各投資家への割り当ては大きく分けて、
「裁量配分」と「抽選配分」の2つがあると言われています。
裁量配分は証券会社の担当者がお得意様に対して自由に株式を割り当てるものですが、
よほどの資産がある人やお付き合いをしている人でない限り難しいと言われています。
そのため、一般の投資家は基本的に「抽選」による割り当てに期待することになります。
IPO株の応募は無料で参加できる宝くじ?
実際に応募してみると分かるのですが、
人気が高ければ高いほど抽選に当選しないことを実感できます。
ただ当選しにくいということは、
IPO株投資は儲かる可能性にも期待が持てるということの表れでもあると思います。
抽選に参加するだけなら完全無料なのでやってみる価値は十分あります。
人気で応募が殺到するIPO銘柄は、
抽選で当たれば儲かる可能性が高いとして「宝くじ」のようなものだと例えられることがあります。
しかもIPO株は応募するだけなら完全無料なので、
「無料でもらえる宝くじ」とも言えると思います。
また応募で当選したとしても購入を辞退することも可能です。
応募に参加するだけなら完全にノーリスクなので、気になった銘柄があればどんどん応募してみてもいいと思います。
なかなか当たらなかったとしても諦めずに、
楽しみながら長く続けていくことがIPO投資で大事なことです。
個別株投資は無理でもIPO株投資はアリ
個人的に分散度が高くリスクが抑えられる投資信託をメインに投資をおこなっていますので、
リスクの大きい個別株投資は基本的に避けています。
※投資するとしても全体資金の一部のみに限定しています。
ただIPO株投資は個別株への投資とは言っても、
まったく異なるものです。
当然、上場したばかりで破綻リスクなどは無いわけですし、
過去の実績ではリスクよりリターンが大きくなる傾向が確認できています。
そもそもIPO株は抽選方式で当たらないと始まりませんので、
当たらなかった場合に資金を持て余してしまうことを考えるとメインの投資にするのは無理です。
しかし、メインの投資とは別に、
IPO株は当たったら儲けものと楽しみながら投資資金の一部を使って投資することはアリだと思っています。
★この記事を読んだ方はシェア/ブックマークで応援お願いします。
スポンサードリンク
お役立ち関連記事
ついでに読みたい
- ネット証券会社でIPO応募するならここがおすすめ
- 証券会社のIPOの資金拘束と抽選はいつ?入金タイミング一覧
- はずせないネット証券のIPO抽選ルールを比較すると一目瞭然!
- IPO目論見書の見方と私が注目するポイントはこちら!
- IPOの目論見書とは?閲覧時に必ずチェックする9ポイント
- まずは上場予定IPOの最新情報を入手するところからはじめる
- 同一IPO銘柄を複数の証券会社で重複して需要申告はダメ!?
- IPO応募方法の流れやルールなどやり方を分かりやすく解説
IPO投資 メニューIPO投資 メニュー