年代別アセットアロケーションはリスク資産と安全資産の2つで考える
アセットアロケーションで重要なのは安全資産の比率
アセットアロケーションは資産運用においてとても有効な投資手法です。
アセットアロケーションに期待することとして、
株や債券の値動きの違いを利用したリスク分散やリバランスが前提にあります。
しかし、「株」や「債券」というのはリスク資産です。
また、値動きが異なる相関関係というのは傾向を表すということだけであって、
期待するような動きにならないことの方が多いのです。
特に、リーマンショック以降のような大暴落では、
債券も株も全てのリスク資産は、値下がりするのです。
要するに「株」や「債券」の比率で、
リスクの調整が出来ると思わない方が良いということです。
本当の意味でリスクを回避するなら、
価格変動のない「安全資産」しかありません。
年代別にアセットアロケーションを調整する必要がある
アセットアロケーションを決める時に、
年代などに配慮した設計を考えておく必要があると考えます。
一生に稼げる所得(お金)には限りがあります。
そして、老いとともに残りの人生で働いて稼ぐことのできる所得(お金)は減少していきます。
若いうちの資産運用は、
資産規模も小さいので失敗しても、これからの人生も長いので所得による補填も可能ですから不安も抑えられます。
一生に稼げるお金と比較したら小さい比率であることでしょう。
下がった相場も時間をかければ戻りますから、時間を見方につけることが可能なことも重要なポイントです。
しかし、老いとともに資産額は大きくなります。
資産規模が大きいと失敗による損失額も大きくなります。
大きく下がってしまった資産はもとに戻るまでに時間が必要ですが、生きている間に戻らなければ意味がありません。
一度の失敗で人生に取り返しがつかないことが起きないようにする必要があるのです。
人間には、「所得の限界」と「時間制約」のあることを肝に銘じておきましょう。
年代別にアセットアロケーションを調整する場合は安全資産を優先する
年代別のアセットアロケーションでは、
若者は、よりリターンが期待できるハイリスクな株投資の比率を高く、
老いとともに株などのリスク資産を減らして、債券などのリスクの低いものへ比率を変化させるとよいと言われます。
しかしこの時、株や債券の比率で色々調整する前に、
安全資産の比率を決めることが重要だと考えます。
価格変動のない安全資産は、
増えはしないものの、減らないのでリスクを回避する上で一番重要と言えます。
老いとともに働けなくなりますから、
増やすことよりも、持っている資産をいかに守っていくかにシフトしていくべきであると思います。
以下は、例えばの比率ですが、
老いとともにリスク資産はどんどん減らしていくイメージが重要だと思います。
あくまでもイメージですので、比率は自分で考えて下さい。
人生は何が起きるか分かりません。
60代で急に働けなくなる人も居るでしょう。
人生は計画通りいきませんから、それぞれの状況に応じて柔軟に対応することが必要です。
安全資産の比率さえ決めてしまえば安心した運用が可能となります。
相場の暴落が起きても目減りする資産は限られていますからね。
株や債券の比率を細かく配分しなくても、
少ないリスク資産比率だとしたら、株だけで運用することも考えられるでしょう。
リスク管理さえできていれば、
70代だから株に投資してはいけないということも無いのです。
安全資産の比率をもとにトータルでリスク管理することで安心した運用ができる事と思います。
資産家の方で、子供の世代へ相続するような考えをする場合は、
それはそれでまた考えが異なるかもしれません。
何のために資産運用しているのか、真剣に考えるようにしてくださいね。
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