フィデリティJリートアクティブファンド【評価】手数料無料がいい

3日後以内に上場予定のIPO銘柄があるかチェックします 本日、需要申告(BB)に申し込めるIPO銘柄があるかチェックします 最新IPOの上場結果/予定/カレンダーが確認できます 投票IPO申し込みアンケート投票の状況が一覧で確認できます

スポンサードリンク

フィデリティJリートアクティブファンド【評価】手数料無料がいい

 

 

フィデリティJリートアクティブファンドは、毎月分配型のJリートとしては後発組ですが、
わりと新しい投資信託ということもあってか、
純資産額は、2016/05/18時点で約69億円と人気はそれほど無いように思われます。

しかし、販売力が人気を大きく左右する投資信託では、人気と実力に大きな違いがあることは良くある話です。

私も利用している投資信託の一つなのですが、

人気の無さとは裏腹にとても魅力のある投資信託だと思います。

 

フィデリティJリートアクティブファンドの運用内容を評価

 

fiderithi-j-reit-akuthibu

不動産投資信託(J-REIT)のみに投資するシンプルなものです。
おもに日本国内の取引所に上場しているJ-REITを投資対象としていますが、海外の取引所に上場しているJ-REITも投資対象となりえるような設計になっています。

同一銘柄への投資は、30%以内。
外貨建ての投資資産割合は、純資産額の30%以内。
毎月決算をおこない分配金を出します。

 

項目 説明
投資対象 J-REIT
通貨 円、(米ドル)
決算 毎月24日付近、年12回
設定日 2012-12-14
運用種別 アクティブファンド
運用形態 ファミリーファンド方式

 

<評価・解説>
目論見書などでは「投資信託財産の成長を図ることを目的」となっており運用の特色らしい説明がほとんどないでが、J-REITを運用するアクティブファンドです。
他にはない特徴として、海外の取引所に上場しているJ-REITも投資対象となりえるというところは認識しておきたいところです。
具体的には、ADR(米国預託証券)による取引を想定したもののようです。
基本的には国内の取引所に上場しているJ-REITを取引しますが、何らかの理由で取引できなかったり、取引時間の違いを利用した取引などが考えられると思います。
2016/05時点では、ADRを利用した取引は確認できず、国内の上場J-REITのみを取引しているようです。海外資産はありません。
もし、ADRを利用した取引をした場合、米ドルベースでの取引がおこなわれるため、為替リスクが存在することになります。
現在の運用状況を見る限りよほどのことがなければADRを利用することは無さそうですが一応、外貨建て資産の投資割合が30%までは可能となっていますので認識しておきたいところです。このことに心配しすぎる必要はなく、リスクヘッジ目的としてこのような取引の幅を設けられているのだとしたらむしろ良いことだと評価してもいいと思います。
珍しく名前に含まれていませんが、この投資信託は毎月分配型です。
J-REITは値動きの大きい市場ですから、毎月分配型の利益確定に期待した投資ができるものとして便利だと思います。
分配金の分配率は他の銘柄と比べても高い方だと思います。

分配金は、収益だけでなく元本を取り崩して払い出す場合もありますから勘違いしないようにして下さい。
=>毎月分配型は「普通分配金」と「元本払戻金」がある

 

 

 

購入時手数料や運用コストを評価

 

項目 説明
購入時手数料 無料
実質の信託報酬 1.13%

 

 

<評価・解説>
とにかく購入時手数料が無料で買えるところがあるのが素晴らしいです!
実は、数ヶ月前までネット証券などでも1.08%~1.782%だったのですが最近、各社で手数料の引き下げがおこなわれました。
J-REITのアクティブファンドは、1%以上の手数料がかかってしまうものが多かったのである意味、画期的なことだと思います。

信託報酬はJ-REIT投信のなかでもちょっと高めです。
運用成績がともなっていれば問題ないとも言えるのですが、同じようなJ-REIT投資信託と比較して総合的に判断されるといいと思います。
個人的には、1%以上の初期コストが無くなったことで、信託報酬の割高感は帳消しにできてしまうものだとは思います。

 

 

 

組み入れられている ポートフォリオの評価

 

fiderithi-j-reit-akuthibu2

<評価・解説>
他のJ-REIT投信と比べると東証J-REIT指数に準じた45~50の幅広い銘柄へ投資しているものが多いなかで、少し取り扱い銘柄数を抑えている印象はあります。
アクティブファンドらしく投資対象を選別した積極的な投資は、成績は別にして好印象ではあります。

不動産の種類を限定しない総合型が一番多くリスクをおさえて安定したJ-REIT形態の組入を意識しているのかなと思えます。
またオフィスなど特化型の組入があまり偏らずに分散されていますにで、東証REIT指数などと比べても市場全体をカバーしているというよりは、選別した投資をおこなっているようにも思います。
配当利回りをみてみると東証REIT指数より高くなっていることが分かりますが、不動産の形態でリスクを抑えつつも、配当の高いリスク銘柄を積極的に組み入れているのかなと予想できるようなものになっています。

 

 

 

 ベンチマークと運用実績の比較を評価

 

fiderithi-j-reit-akuthibu3
※ファンドの累積リターンは、収益分配金を再投資した場合で計算されたものです。

<評価・解説>
フィデリティJリートアクティブファンにはベンチマークはありません。
しかし、参考指標として東証REIT指数との比較が掲載されていますので確認してみると、
直近1ヶ月では下回るものの、それ以外では東証REIT指数を上回る成績と優秀です。

リスクある積極的な銘柄選定で短期では変動が大きくなっているものの中長期では、安定したリターンを出しているのだなということが確認できると思います。
当然ですが、累積リターンは信託報酬を含む実績なので多少の割高感は気にならないどころか良い成績を出してくれていると言えます。
※あくまでも過去の実績であり、今後はどうなるかは別問題です。

 

 

 

 リーマン・ショック前後の動きでリスク・リターンを実感してみる

 

過去に大きく上下したときの値動きを確認することでリスク・リターンの特性を実感してみたいと思います。

期間 損益率
下落幅
(2008/01/04-2008/12/30)
未運用
上昇幅
(2009/01/05-2009/12/30)
未運用

 

 

<評価・解説>
リーマン・ショック後に設定された投資信託ですので評価はできません。

 

 

 上下の大きかった期間でリスク・リターンを実感してみる

 

適当に選んだ期間ですが最近、上下の大きかった期間で実感してみたいと思います。
fiderithi-j-reit-akuthibu4

期間 損益率
上昇幅
(2014/06/02-2015/01/30)
+16.2%
下落幅
(2015/01/30-2015/09/30)
-7.2%

 

※計算方法は、配当の再投資なしで本当の利回りによる計算とします。

 

<評価・解説>
上昇幅に対して下落幅が小さくなっているように見えると思います。
上記の基準価額チャートでは、分配金による基準価額の下落が含まれていることがもちろんですが、分配金による現金がリスク回避にも効果を発揮したところもあります。
分配金の分配率がわりと高めであることが良い影響を与えた事例でもあります。

 

 

 

フィデリティJリートアクティブファンドへの資金流入と資金流出

 

fiderithi-j-reit-akuthibu-shikin

 

 

<評価・解説>
相場が下げたところで資金流出しているところが少し見受けられますが、J-REIT市場の状況が良いのもあってか安定した資金流入が続いているように思います。
大きな流出がないものの、ここ最近は資金流入の勢いは弱まっているようにも思います。
最近、資金流入が減ってきているのはJ-REIT投資信託全体で言える傾向でもあるのですが、マイナス金利が導入されて追い風のなか慎重になっている人が多いのは意外です。

 

 

 

フィデリティJリートアクティブファンドへの評価と感想

 

何よりもJ-REITのアクティブファンドで、購入時手数料が無料というのはとてもメリットが大きく素晴らしいです!

参考指標との比較では上回るリターンとなっており、とても優秀だと思います。

信託報酬の高さは気になる点ですが、購入時手数料とリターンの2つを考えればたいした問題ではないと思えます。

J-REIT銘柄の組入について、他のJ-REIT投資信託では市場全体をカバーするような無難な銘柄選定が目につくことが多いのですが、選別と積極的な投資がみられ意志がハッキリと表れているのはアクティブファンドに期待することなので好印象です。
今後の結果がどうなるかはもちろん別問題ですが、その意志に期待できるひとはおすすめです。

個人的には、この投資信託を保有しているのでしばらく値動きを観察してきましたが、やはり市場全体の動きとは違う時もありクセを感じるときも多く実感するところはあります。

海外の取引所に上場しているJ-REITも投資対象としている点は、認識しておきたいことですが、現状では国内のJ-REITのみに投資しているのであまり気にしなくても良いと思います。

もし、ADRでの投資が実施された場合、為替リスクが発生することになりますので、運用報告書はたまにチェックして確認することは必要です。

J-REITは、値動きの変動率が大きいのでJ-REIT市場の見通しを自分で見極めることが投資するうえで必要不可欠です。

購入時手数料が無料となる証券会社では、今まで以上に使いやすくなったと思います。

メリットが大きく、運用成績も悪く無いのになぜあまり人気が高まらないのかがとても不思議です。人気と実力が乖離した投資信託だと思いますので注目してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

フィデリティJリートアクティブファンドが購入できるネット証券

 

2016年3月以降、
ネット証券各社では、手数料の引き下げが実施されなんと無料が登場!

 

購入時手数料(税込) 販売会社
無料 フィデリティ証券
無料 SBI証券
無料 楽天証券
1.08% カブドットコム証券

※2016/05/18時点






★この記事を読んだ方はシェア/ブックマークで応援お願いします。

 




トップページへ


↑このページ先頭へ

スポンサードリンク

お役立ち関連記事

ついでに読みたい

  1. DIAM J-REITオープン【評価】分配率の高さと根強い人気
  2. J-REITリサーチオープン毎月決算型【評価】成績良いがコスト高い

J-REITの投資信託J-REITの投資信託